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米国マーケティングトレンド研究会 2021.07.09

新規顧客獲得はブログから！検索上位表示を狙うためのブログの書き方とは？

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デジタルマーケティングでよく耳にする「SEO対策」という言葉。「具体的には何をやったら効果が上がるの？」というご質問をよく受けますが、このSEO対策にうってつけなのがブログです。今回は、そもそも「SEO」とは何なのか、なぜブログをやることが企業にとって良いことなのか、お話ししたいと思います。

１）SEOとブログの関係性とは？

「SEO（エスイーオー）」とは、Search Engine Optimization（サーチエンジンオプティマイゼーション）の略語で、日本語では「検索エンジンの最適化」とも言われています。そして、SEOはGoogleやYahoo！などの検索エンジンでユーザーが特定のキーワードで検索した際に、自社のウェブページが上位に表示されるよう対策することを意味します。

検索エンジンの上位にウェブページを表示させるには、検索エンジンから高い評価を得ることが必要ですが、そのためには「ユーザーに良質なコンテンツを提供すること」がひとつの施策となります。この施策として最適なのがブログなのです。

２）企業がブログを始めるべき理由。

ブログは、企業が自身の知識を活かし、消費者が抱えている疑問や悩みに対して解決策を提示するのに最適なプラットフォームです。また、ブログは検索エンジンからの評価も得やすく、検索結果の上位にあがりやすいこともひとつのメリットであるため、多くのアメリカ企業がSEO対策にブログを活用しています。

New York Timesのベストセラー作家であり、Forbesの「影響力のあるマーケター上位10位」のひとりに選ばれたNiel Patal（ニエル・パタル）さんが様々な企業に行ったサーベイ結果によれば、約70％のアメリカ企業が「ブログ」でコンテンツを提供しています[i]。

また、検索結果の上位に出やすいブログは、新規顧客獲得にも大きな貢献をすると言われており、2021年のOptinmonster.comのデータによると、57％もの企業のマーケティング担当者が「ブログから顧客を得られている」と回答しています[ii]。

その他、企業がブログを行うべき理由として、以下のデータがあげられます[iii]：

ブログをやっているB2B企業のほうが、やっていないB2B企業よりも67％以上の新規案件を獲得している。
メールマーケティングキャンペーンからウェブサイトへの流入も、ブログをやっていない企業に比べ、やっている企業のほうが2倍増えている。
オンラインで情報収集をするさいに信頼できる情報源として、ブログは第5位に入っている。
アメリカにいるインターネットのユーザーがブログを読むのに費やす時間は、メールを読む時間に比べ3倍多い。

３）効果的なブログのつくりかた。

たとえブログが検索結果で上位にあがりやすいと言われていても、そこまでにたどり着くのは決して容易なことではありません。どんなにブログを量産しても、コンテンツ内容が充実していなければ、検索エンジンに見つけてもらうことはできないからです。

では検索エンジンに見つけてもらえるブログとは何でしょうか。成果が出しやすい、効果的なブログで共通していることは以下の通りです。

消費者が知りたい情報を提供する。
ブログを書く前に、まず自社のターゲット層は誰か、そのターゲット層の興味や悩みは何か、そしてそんなターゲット層が抱える問題に、自分たちがどのような解決策を提示してあげられるのかを考える必要があります。やみくもに自分たちのノウハウを提供するのではなく、ターゲット層が現在興味を持っていると思われる情報を、彼らが理解しやすい言葉で提示しましょう。
消費者が検索時に使うキーワードをたくさん入れる。
自社のターゲット層の知りたいことが分かってきたら、次に彼らがその知りたいことを検索する際、どのような言葉（キーワード）を使うのかを予測することが重要になります。グーグルトレンドのようなツールを使い、現在トレンドになっているトピックやキーワードを見てみるのも良いでしょう。より多くのひとが使う検索ワードをブログに入れることで、検索エンジンにも表示されやすくなります。
常に新しい情報を仕入れる、または情報をアップデイトする。
ブログ活動を行なう際にもっとも大変なのが定期的に新しいコンテンツを考え、提供することです。しかし、Niel Patalさんは自身のセミナーで、「新しいブログコンテンツをあげるよりも、昔のブログに書かれているデータなどの情報を新しいものに更新することのほうが重要だ」と言っています。つねに新しい情報を提供することで、検索結果のランキングを維持することができるからです。また、昔の記事を更新しているブロガーはわずか38％と言われているため、定期的に昔の記事を新しい情報に合わせて書き直すだけでも、競合ブログとの差別化になるでしょう[iv]。