ホーム ブログトップ Pinterest動画「Pinterest Watch」がインスタグラム リールよりも強力になりうる3つの理由

ブログ

米国マーケティングトレンド研究会 2021.10.27

Pinterest動画「Pinterest Watch」がインスタグラム リールよりも強力になりうる3つの理由

TikTokは、ソーシャルメディアの世界を一変させました。TikTokがパンデミックの初期に成功を収め、2020年にユーザーが10億人に達してからというもの、他のソーシャルメディア・プラットフォームはその成功に続こうと躍起になっています。Pinterest動画機能「Pinterest Watch」は、TikTokスタイルのフィードを試みた最新のプラットフォームであり、InstagramのREELsのような他の競合他社を凌駕する独自の可能性を秘めています。

はじめに:Pinterest WatchPinterest動画に軸足を移す

Pinterestは、Watchタブを追加しました。これは、TikTokのような縦型の動画フィードでアイデアピンを紹介するものです。Watchタブでアイデアピンを見ると、まるでTikTokとIGストーリーズが合体したかのように感じます。基本的に、アイデアピンは、InstagramやFacebookストーリーズのPinterestバージョンであると言えます。ただし、もっと見るためには、FacebookやInstagramのように画面の右側をタップするのではなく、TikTokのように上にスワイプします。さらに、ストーリーズのように自分がフォローしている人のコンテンツを見るのではなく、TikTokのように新しいクリエイターの提案するコンテンツを見ることができます。1つのアイデアピンは最大60秒で、最大20の「ページ」を持つことができます。[1]

Pinterest Watchは、Instagram REELsと同様に、TikTokやSnapchatなどのプラットフォームが現代の若者に人気を博していることを受けた取り組みです。2020年、PinterestはZ世代のユーザーが急増(40%増)したため、ソーシャルメディアのトレンドについていくことが重要になりました。[2] よりたくさんの注目を集め、サイトに長く滞在してもらうための試みが必要になったのです。多くのクリエイターやユーザーが、Pinterest自体に留まるのではなく、Pinterestを使って他のウェブサイトに誘導されている現状を踏まえると、それはPinterestにとって特に重要な問題です。

ここでは、Pinterest WatchがInstagram REELsよりも優れている3つの理由を紹介します。

1. Pinterestは不祥事がほとんどない。

アメリカでは、FacebookやInstagramと違い、Pinterestはとてもイメージが良いということが挙げられます。最近、FacebookとInstagramは、自分たちのサイトが10代の女性を中心に心理的な悪影響を及ぼしていると認識しながら、何も対応をしていなかったというレポートが発表されました。[3] 緊張感のある政治情勢の中で、これらのプラットフォーム上では誤った情報が流れることがしばしばあり、FacebookとInstagramは現在、アメリカ国民からあまり良い印象を持たれていません。FacebookとInstagramを使うのをやめよう、という声もよく聞かれるようになりました。しかし、Pinterestは世間からの評価も良く、過去にはユーザーの心理的な悪影響を抑える取り組みもしました。たとえばPinterestは最近、ダイエット関連商品の広告ポリシーを変更し、よりボディ・ポジティブなものにしたのです。[4]

2. Pinterestには、TikTok Stitch(スティッチ)に似たPinterest Takes(テイクス)がある。

TikTokには、スティッチと呼ばれる動画が広まりやすくなる機能があります。これは、TikTokユーザーがある動画を見て、自分の動画でそれに応えたいと思ったときに使うもので、アプリ内で動画をスティッチすることで、より多くのユーザーと交流し、より多くのコンテンツを作ることができます。

全く同じではありませんが、Pinterest WatchにはPinterest Takesという、似たような機能があります。Pinterestユーザーは、レシピやDIYプロジェクトを見て、自分で試してみることがよくあります。通常、ユーザーは自分の画像をオリジナルの投稿に返信したり、他のユーザーが見られるようにコメントに残したりします。ユーザーはすでにこのプロセスに慣れ親しんでいるので、テイクスという名前でPinterest Watchに追加しても違和感はありません。テイクスを使えば、ユーザーはオリジナルのクリエイターにフィーチャーされ、自分の作品の閲覧数を増やすことができます。

Instagram REELsには、TikTokのデュエット機能(オリジナルの動画と自分の動画を並べて見ることができる)に似た機能がありますが、スティッチのようなシームレスな一体感はありません。

3. TikTokと同様、Pinterestユーザーは買い物の際のインスピレーションを求めている。

それぞれのプラットフォームのターゲットユーザーの年齢は異なるかもしれませんが、彼らのニーズはよく似ています。PinterestもTikTokも、大きな買い物をするときに使われます。

TikTokは、購買に最も影響を与えるプラットフォームの一つであることが証明されています。Adweek Morning Consultの調査によると、TikTokユーザーの49%が、TikTokで広告を見て購入したことがあるのに対し、ソーシャルメディアの競合であるFacebookで同じことをしたと答えたのは41%に留まりました。[5]

ある調査によると、Pinterestユーザーの73%がブランドのコンテンツを有益だと感じています。また、TikTokでは、76%のユーザーが「商品やブランドに関するコンテンツ制作者からの情報が有益だったと感じたことがある」という調査結果があります。[6] InstagramとPinterestの平均コンバージョン率は約3%と同レベルですが、Pinterestで買い物をするユーザーの割合はInstagramよりもかなり高くなっています(47%対11%)。[7]

PinterestやTikTokのユーザーは、他のプラットフォームのユーザーに比べてショッピングへの関心が高いため、Pinterest Watchが有益なマーケティングツールとなる可能性は高いと考えられます。

結論:Pinterestはこれからも成長し続ける。

Pinterest Watchが登場する前から、Pinterestは若いインターネットユーザーにアピールする上で優位性がありました。Pinterestは元来、視覚的なプラットフォームであり、視覚的な情報を求める若い世代にうまくフィットするソーシャルメディアであると言えるからです。

動画コンテンツへの移行が急速に進んでいる状況を踏まえると、次の世代はとても視覚的な情報を求める世代であるといえるでしょう。彼らは、分かりやすい画像や動画を求めています。 このような背景から、Pinterestは次世代のインターネットユーザーにとって欠かせないプラットフォームとなるでしょう。

静的な画像や重いテキストから脱却するプラットフォームが増えている中、Pinterestには、ビジュアルプラットフォームとして大量のビジュアル系コンテンツを世に送り出してきた、という強みがあります。今後数年間で、Pinterestがソーシャルメディアの中で頭角を現してきたとしても、それは不思議なことではありません。

 

◉ ソーシャルメディアマーケティングをご検討されている皆さま、Ys and Partnersでは、アメリカと日本において、数々の実績があるバイリンガルのソーシャルメディアチームがサービスをご提供しています。ぜひ、お気軽にご相談ください!
ご相談はこちらから

◉アメリカのマーケティングトレンドを定期的に勉強したいと思われている方は、ぜひこの「アメリカマーケティングトレンド研究会」のメルマガ購読をしてみませんか? こちらからほんの数秒でお申し込みいただけます。お名前も個人情報の記入も不要ですので、ぜひ!
メルマガ購読はこちらから

 


参照元:

[1] Pinterest gets more tiktok like with a watch tab for videos

[2] Pinterest statistics for business

[3] Facebook knows instagram is toxic for teen girls company documents show

[4] Pinterest embraces body acceptance with new ad policy

[5] Here’s why you probably bought something you saw on TikTok

[6] TiikTok shares new insights into community commerce

[7] Social medias impact on ecommerce revenue

プロジェクトのご相談やご依頼につきましては、以下のフォームに必須項目をご入力ください。
24時間以内に回答いたします。

お問い合わせ
前の記事
アメリカのホリデーショッピング最新情報。ターゲット社が後払い決済BNPLを取り入れる。

前の記事 米国マーケティングトレンド アメリカのホリデーショッピング最新情報。ターゲット社が後払い決済BNPLを取り入れる。

次の記事

次の記事 米国マーケティングトレンド J-Beauty Spotlight:日本で活躍するモデル・俳優・ミュージシャン、ロビン・ラステンベリエルさんへのインタビュー!

J-Beauty Spotlight:日本で活躍するモデル・俳優・ミュージシャン、ロビン・ラステンベリエルさんへのインタビュー!

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

“米国マーケティングトレンド研究会”
最新の記事

見どころ満載!ファンにはうれしいアニメイベント「アニメエキスポ チビ 2024」開催!2024
詳細を見る
まだ間に合う!ホリデーシーズンに向けてキャンペーンの準備はできてる?
詳細を見る
アメリカの麺類: すっかり人気のラーメンに続く進化系麺料理は?
詳細を見る

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

トップに
戻る