ホーム ブログトップ UGCの定義が変わる?SNSで話題のUGCクリエイターとは

ブログ

米国マーケティングトレンド研究会 2022.09.27

UGCの定義が変わる?SNSで話題のUGCクリエイターとは

インフルエンサーと似ているようで異なる、UGCクリエイターの存在が、TikTokやInstagramを中心に増えています。インフルエンサーとはどう異なるのか?ブランドが知るべきUGCクリエイターのトレンドをご紹介します。

UGCの在り方が変わる?今SNSで注目されているUGCクリエイターとは

UGC とは、User Generated Contentの略語で、ブランドやインフルエンサーによってではなく、一般ユーザーによって作られたSNS、ブログ、動画投稿サイト、写真共有サイト、イラスト投稿サイト、電子掲示板、プロフィールサイト、Wikiペディアなどの各種ソーシャルメディアに書き込まれたり投稿されたりしたコンテンツや、それらに対するレビューなどのオーガニックコンテンツのことを指します。 UCGのメリットはたくさんありますが、とくに「消費者側が思う商品の良さ」を伝えられるとして、その信憑性の高さが、マーケティングにとても効果的だと言われていました。しかし、2022年に入り、この「UGC」の定義が変わろうとしているのです。

最近、UGC Creator(UGCクリエイター)というワードが、TikTokやInstagramを中心に広まっているのはご存じですか?UGCクリエイターとは、「UGCのようなブランドコンテンツ制作を専門とするコンテンツクリエーター」のことです[1] 。「#ugccreator」というハッシュタグのついたTikTok動画は1億回以上再生されており、Instagramでも2万以上の投稿がされているほどです[2] 。

話題のUGCクリエイター:インフルエンサーとはどう違う?

では、UGCクリエイターとブランドの関係性を見てみましょう。まず、ブランドはUGCクリエイターと契約を結びます。そして、UGCクリエイターは、ブランドの要望に沿って、消費者になりきり、ブランドの商品をフィーチャーしたコンテンツを自身のSNSに投稿します。そして、その投稿をブランドは自身のSNSにシェアする、という仕組みです。これを聞くと、「インフルエンサーと同じではないか?」と思うひともいるでしょう。しかし、インフルエンサーとUGCクリエイターでは、目的が大きく異なります。

インフルエンサーとUGCクリエイターは、両方とも「コンテンツクリエイター」という括りになりますが、最終的な目的が異なります。インフルエンサーの目的は、ブランドの商品やサービス、自身のコンテンツと影響力を通して、コミュニティに広げることです。一方で、UGCクリエイターの目的は、ブランドが求めるUGCのような「リアル」なコンテンツ、つまり生活者視点によって共感を呼び、購買行動に影響を与えるようなコンテンツを提供することなのです。

ある程度のフォロワーや確立したコミュニティが必要なインフルエンサーと違い、UGCクリエイターにとって、フォロワー数はあまり重要ではなく、おもにクリエイティブ性やセンスが問われます。ブランドはこれら2つのクリエイターの違いを理解し、マーケティング目的によって上手く使い分ける必要があるでしょう。

まとめ:UGCクリエイターのトレンドは善か悪か

最初に述べたように、従来のUGCの定義は、「一般ユーザーが制作したコンテンツ」とされていました。しかし、UGCクリエイターのトレンドができたことにより、「UGC」=「実際に商品を使ったことがある消費者のリアルな声」と必ずしも言えなくなってしまったのです。ブランドやインフルエンサーコンテンツのように「作り物」ではないからこそ、信憑性も高く、効果のあったUGCでしたが、そんなUGCでさえ作れるようになったいま、今後のUGCの効果に影響がでるのではないかと懸念するマーケターも少なくないでしょう。

しかし、「コンテンツの幅を広げる」、「コンテンツのクオリティを高める」、「コンテンツにリアルさを出す」といった目的で、ブランドがUGCクリエイターと働くことは、決して悪いことではありません。UGCクリエイターは、あくまでも「UGCのようなエスセティックなコンテンツに特化した」フリーランスクリエイターです。コンテンツ制作に大きな費用や時間を費やせないブランドにとって、ブランドイメージを理解し、ブランドの商品やサービスを実際に愛用しているUGCクリエイターと手を組むことは、ブランドのメリットにもなります。

現代の消費者がブランドに求めるのはトランスペアレンシー、つまり情報の透明性です。そのため、UGCクリエイターと手を組む際には、決してUGCクリエイターに噓のレビューを書かせないこと、あたかも一般人が作ったコンテンツのような演出をキャプションなどに加えないことなどに注意を払う必要があるでしょう。

 

アメリカで効果的なSNSマーケティングについて、私たちにお気軽にご相談ください!

参照元

  1. THE LEAP「What Is a UGC Creator – And Is It a Sustainable Career?」
  2. Later Blog「What Is a UGC Creator & Why Is It All Over Social?」

プロジェクトのご相談やご依頼につきましては、以下のフォームに必須項目をご入力ください。
24時間以内に回答いたします。

お問い合わせ
前の記事
アルコール離れが加速するZ世代。アメリカの酒トレンド「缶カクテル」を紹介!

前の記事 米国マーケティングトレンド アルコール離れが加速するZ世代。アメリカの酒トレンド「缶カクテル」を紹介!

次の記事

次の記事 米国マーケティングトレンド クチャ、それは沖縄からの美の秘密

クチャ、それは沖縄からの美の秘密

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

“米国マーケティングトレンド研究会”
最新の記事

見どころ満載!ファンにはうれしいアニメイベント「アニメエキスポ チビ 2024」開催!2024
詳細を見る
まだ間に合う!ホリデーシーズンに向けてキャンペーンの準備はできてる?
詳細を見る
アメリカの麺類: すっかり人気のラーメンに続く進化系麺料理は?
詳細を見る

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

トップに
戻る