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ChatGPT(Generative Pre-trained Transformer)は企業が注目すべき最新のAI技術です。一部のイノベータはすでにこの技術を自社のワークフローに導入しようとしています。また、マイクロソフトは、このツールの生みの親であるOpenAI社に大きく投資をしています。ChatGPTとはどういったものなのか、そしてこれはビジネスを変えるツールとなり得るのか、考えてみましょう。
ChatGPT はChatBotを超える!?
ChatBotを利用したことがありますか?
ChatBotとは自動的に会話を行うプログラムのことで、Webサイトやアプリ内で、アカウントの設定や特定機能の説明、基本的な問題のトラブルシューティング、クレーム対応など、問い合わせ対応等に活用できます。しかしながら、ChatBotは万能ではありません。決まったことしかできないので、臨機応変な対応はできず、問い合わせ内容が複雑になると、最終的にはカスタマーサービス担当など、人の手を介さないと対応が難しくなっているのが現状です。
しかしChatGPTは、ChatBotの弱点を超え、もっと対話、AIに対する考え方を永遠に変える可能性があります。
ChatGPTとはどういったものか?
ChatGPTは、OpenAIが作成したチャットアプリケーションのサービスで、最新AI技術を使用しています。2022年11月に公開され、ローンチからわずか5日間で100万人以上のユーザーを獲得しました。Instagramが100万ユーザーを達成したのはローンチから2ヶ月だったことを考えると、これは驚異的な速さで広まっていると言えるでしょう。[1]。
ChatGPTの技術でできることは、文法の質問、英語から他の言語への翻訳、複雑なコードや複雑な概念を簡単に説明する、などがあります。例えば、ChatGPTに質問をすると、Chatbotよりも自然な会話ができたりができるのです。
ChatGPTは何ができるのか?
ChatGPTはあらゆる用途に使用することができます。ここでは、その中から代表的なものを紹介します。
1.プログラミングコードの生成・確認
ChatGPTの最も一般的な用途の1つは、難しいコーディングの問題を解決することです。ユーザが自然言語でAIに指示することで、さまざまなプログラムを生成することができます。ChatGPTはかなり沢山のプログラムを書くことができるので、プログラミングコードをChatGPTを利用して学ぶことができるようになるでしょう。
また、プロジェクトの仕様やソースなど、実装しようしているものを具体的に学習させれば、ChatGPTは賢くそれらの文脈を理解して、問題に対してより的確な回答をくれるようになるかもしれません。
2.テキスト生成
ChatGPTは、テキストプロンプトや物語のような創造的な作品を生成するために使用することもできます。生成できるテキストの範囲は、コンテンツキーワード、簡単のなブログ記事、ソーシャルメディアの投稿文、広告のコピー、ランディングページのコピーのように多岐にわたります。
例えば、
- 日本から高級化粧品を販売する新事業の広告コピーを書いて欲しい。
のように、曖昧な表現で問いかけても、その意図を汲み取って答えてくれるのが、この業務におけるChatGPTの最大の利点といえるでしょう。
数秒で膨大な量のテキストを生成することができ、学習次第では、コピーライターに数時間かけて依頼するような仕事でも、的確に表現されたプロンプトをChatGPTがあっという間に作成してしまうようになる可能性があるのです。
3. 検索エンジンの代わりになる
ChatGPTの可能性として見逃せないのが、検索エンジンに取って代わるものになるのでは?という点です。ChatGPTはユーザーの質問に対してインターネット上の記事、学術書、論文から解答を導き出し、自然な会話のように明快な回答を短時間で返してくれるため、何かを調べる手段の一つとして使うことができるのです。
さらにChatGPTは「あらかじめ複数のコンテンツから学習した情報」を統合し、回答することを得意としているため、知りたいことの内容によっては、Googleの検索のような検索エンジンにできない高度な回答をする可能性があります。例えば、一見似ているな2つの物事を比較して違いを説明したり、異なる情報の共通点を導き出したり、など複合的な情報をはじき出すことなどがそれにあたるでしょう。
また、リスティング広告や不必要な情報が溢れていないという点においても、Googleよりも効果的な検索エンジンだと感じる人もいるかもしれません。
ChatGPTは企業でどのように利用されるのでしょうか?
現段階において、参照データや情報の正しさを判断するアルゴリズムが未熟ということもあり、ChatGPTのビジネスシーンでの活用は必ずしも推奨できるものではありません。事実、一部の組織やWebサイト、例えば、Webエンジニアや開発者、データサイエンティストなどがコーディングの問題を議論するために利用する人気のWebサイト「Stack Overflow」では、ChatGPTで生成された回答の投稿を禁止しています[2]。まだ人間が生成した回答と同じように信頼することはできないからです。
一方で、ChatGPTを利用して、アプリストアで公開できる簡単なアプリを作成した企業事例も出てきています。ブレーンストーミングの機能性、製品構造、カラーパレット、アプリ機能のスクリプトなど、アプリの複数の部分を作成するためにChatGPTを使用することは証明されていて、アプリ全体を即座に作成することはできなくても、さまざまなパーツを作ることができます[3]。
まとめ:ChatGPTは必須のビジネスツールになるか?
ChatGPTを企業が自信を持って使えるようになるまでには、まだいくつかの課題があります。しかし、一部の大企業はOpenAIとChatGPTがどのように進化し続けるかに大きな関心を寄せています。例えばマイクロソフトはもともとChatGPTの成長資金としてOpenAIに10億ドルを出資しており、現在はさらに100億ドルの出資を検討しています[4]。つまり、マイクロソフトはChatGPTをはじめとするOpenAIのプロジェクトに無限の可能性を見出し、それを見届けたいと考えているのです。
OpenAIから公式に収益化された製品はまだありませんが、今後数年のうちに期待できそうです。ChatGPTや他のプロジェクトが機能的になるにつれて、今まで人的リソースを割いていた多くの細かな仕事は、このAIが解決してくれるようになるかもしれません。
だからこそ、私たちはこのAIの進化を知り、自分たちのビジネスのどの分野に役立てられるか考え、投資する必要があります。また、経験を積んだ人だからこそできる仕事は何かを見極める必要もあるでしょう。
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