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2020年は、驚きの連続の年でした。米国の専門家は、もし国がパンデミックをコントロールできなかった場合、今年のホリデーシーズンは大きく異なってきてしまうと警告してきましたが、多くのアメリカ人はその忠告に耳を傾けませんでした。顧客にできるだけ平常心に近い感覚で簡単にホリデーショッピングを楽しんでもらえるよう、各小売業者はオンラインでの買い物相談サービス、郵送返品サービス、路上でのピックアップ(物理的に店舗に行って商品を受け取りたくない人々のためのオプション)を継続的に推進するなど、新しい対策を講じています。
疾病対策センターによって警告や具体的なガイドラインが配布されているにもかかわらず、多くのアメリカ人は通常のホリデーシーズン計画を進めています。しかし、カリフォルニア州などの最近のロックダウン令により、2020年のホリデーショッピングは多くの人々が今年一年を通して予測してきたように、通常とは違うものになることは間違いないでしょう。この記事では、2020年のクリスマスショッピングがどう変わるのかについてご紹介します。
1on1バーチャルショッピングカウンセラー
製品についての質問があるがオンライン上での情報だけでは解決できない場合、また、実際に利用者が店舗にいて提供されているサービスについて質問がある場合、今までは対面で店舗の従業員に尋ねることが一般的でした。しかし、再びアメリカ全土でロックダウンが起きており、ほとんどのホリデーショッピングがオンラインに移行しているため、今年はオンライン上で店舗の従業員と直接話すことができるようになっています。
このバーチャルカウンセリングサービスは、2020年ならではのものではありません。今までは高級ブランドがこういったサービスの利便性を売りにしてきたましたが、年を追うごとにこのサービスは普及し、今では平均的なブランドの消費者も、オンライン上で買い物時に相談ができるようになっています。例えば、KAY Jewelers(ケイ・ジュエラーズ)では、このようなバーチャルコンサルテーションを「予約」とオンライン上の「立ち寄り」の両方で提供しています。リアルタイムで商品を見せてもらえるだけでなく、購入を決める前に婚約指輪などの相談を受けることができます。また、オンラインで見た商品を購入前に「試してみたい」と相談することもできます。[1]
画像:ケイ・ジュエラーズのホームページでは、その場の「立ち寄り」でのバーチャル相談をはじめとした様々な相談方法を広告しています。
長期ホリデーシーズンの返品ポリシー
多くの大手店舗やブランドが2020年のホリデーギフトに関する返品ポリシーを発表しており、例年通りのものもあれば、返品を受け付ける期間を延長したものもあります。また、郵送での返品を予定している場合、どの会社が送料を負担するかについての規定もあります(対面式の店舗はまだロックダウン令により閉鎖されている可能性があるため)。もらったホリデーギフトを後から返品したい人のために、元払いの発送ラベルを用意してくれるサービスもあります。
返品に関してユニークな方法を取っている店の一つに、Dick’s Sporting Goods(ディックス・スポーティング・グッズ)があります。ディックスでは、郵送での返品の代わりに路上での返品サービスを提供しています。この方法はロックダウン令発令後、Best Buy(ベストバイ)が年間を通して行っていたサービスです。返送後の返金は必ずしもタイムリーに行われる保証はない (返品物の量による)ため、人々はおそらくここういった通常の返品プロセスに近いサービスを好むのです。[3]
カーブサイドピックアップ(路上引取り)
ウォルマート、ターゲット、ベストバイなどのような有名店の多くは、パンデミックの間に路上でのピックアップオプションを普及させています。ホリデーシーズン前も、店舗内で長時間を過ごすことで感染症のリスクに身を晒したくない人々の間で既に大人気となっていました。
オンラインショッピングや宅配は可能ですが、多くのアメリカ人はまだ物理的に店舗まで車で買い物に行きたいと考えています。[4]これは、個人宅に商品を配送するためのコストを考慮すると、金銭的にも好都合な方法です。カーブサイドピックアップを使えば、企業、ユーザーの双方が送料を節約できるだけでなく、購入してからフェデックスやUPSが届くまでの時間を短縮することができます。
多くの店舗では、これをBOPIS(ボピス:Buy Online Pick-up In Store)モデル(オンラインで購入した商品を店舗で受け取る)と併せて宣伝しています。閉店した店舗では、路上での集荷が継続されています。[5]
ギフトの配送遅延
オンラインで購入した商品の発送が遅れることを予想する人が増えています。一部のサイトでは、クリスマスの1週間ほど前からホリデーシーズン前に到着する可能性は低いと警告していますが、今年は配送の時期がかなり不確実になっています。USPSのようないくつかの配送企業の最も基本的な配送サービスでは、時間通りに商品を届けたい場合、クリスマスの10日前である12月15日までに商品を送る必要があるとしています。しかし、荷物の量により、この日付も確実ではありません。[6]
クリスマスシーズンは、2020年を通して見てきたトレンドの延長線上にあるように感じるかもしれませんが、オンラインでも対面でも、ホリデーシーズンに行われるショッピングの規模は巨大であるため、新しいショッピングの方法が生まれた今年3月と同じように、それらのサービスは消費者の目に新しく映ることでしょう。 アメリカでは多くの人がロックダウンの要項を無視し続けており、新型コロナウィルス感染症と死亡率は減速する兆候はほとんど見られません。こうした事実も合わせ、今年は例年とは全く異なるホリデーショッピングシーズンになるでしょう。
[1] https://www.kay.com/virtual-consultation
[2] https://www.kay.com/virtual-consultation
[3] https://thekrazycouponlady.com/tips/money/holiday-shopping-returns
[4] https://www.nytimes.com/2020/11/23/technology/pandemic-shopping.html
[5] https://www.forbes.com/sites/blakemorgan/2020/10/26/5-ways-holiday-shopping-will-be-different-in-2020/?sh=105477db1558
[6] https://www.usatoday.com/story/tech/reviewedcom/2020/10/20/holiday-shopping-2020-why-you-should-start-shopping-early/5988698002/
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