Ys Blog

米国マーケティングトレンド研究会 2021.07.27

アマゾンが取り組んでいるSDGs:「Climate Pledge Friendly(気候契約フレンドリー)」 プログラムとは?

近年、アメリカで消費者から注目を集めているサステナブル商品。Eコマースの代表的なプラットフォームであるアマゾンも2020年に「Climate Pledge Friendly(気候契約フレンドリー)」 プログラムを開始し、多くのサステナブルな商品を推薦しはじめています。今月、このアマゾンのプログラムに関して新たな発表がありました。

アマゾンの「Climate Pledge Friendly(気候契約フレンドリー)」 プログラムとは?

アマゾンの「Climate Pledge Friendly」プログラムは、消費者が環境保護に役立つ、「より持続可能な製品」を簡単に見つけられるようにするために2020年に開設されました[1]。また、アマゾンの出品者に対し、将来のために環境に良く持続可能な製品を開発・販売するように働きかける役割もあります。

現在、このアマゾンのプログラムには75,000以上の持続可能製品があり、これらの製品には、アマゾンと政府機関、非営利団体、研究所などの第三者らが定めた認定証が与えられています[2]。この認定証は合計19つでそれぞれ異なる基準があり、その中のひとつにでも認定されると、めでたく「Climate Pledge Friendly」プログラムに入ることができるのです。

19つの認定証の例を挙げると、より安全な化学物質とより少ないエネルギーと資源を使用して生産されていることを認証する「Bluesign Certified」や、少なくとも95%の原材料がリサイクル可能な製品だと意味する「Recycled Claim Standard 100」、生産において毎年二酸化炭素の排出量を削減できていることを証明する「Reducing CO2 Certified」などがあります。

(アマゾンのClimate Pledge Friendlyプログラムに入っている商品のページ一部)

アマゾンが定めた認定証「Compact By Design(コンパクトバイデザイン)」

Climate Pledge Friendlyの19つの認定証のなかで、唯一アマゾンが作った認定証が「Compact By Design(コンパクトバイデザイン)」です。これは、二酸化炭素の排出量削減のために余分な水や空気、紙などを取り除き、最小限の重量とサイズに抑えたパッケージングがしてある製品に与えられる認定証です。例えば、日本で馴染みのある固形石鹸や、詰め替え用製品なども「Compact By Design(コンパクトバイデザイン)」に入り、環境に良いパッケージングと認定されます。

アマゾンの「Climate Pledge Friendly プログラムに新たな認定証が追加

  1. 今月、アマゾンは、この「Climate Pledge Friendly」 プログラムに新しく4つの認定証を追加しました:
  2. The EPA‘s Safer Choice: EPAが定めた人間の健康と環境に安全な原材料をしている製品のこと
  3. EWG Verified: 危険な化学薬品を一切使っていない製品のこと
  4. Regenerative Organic Certified: 食品、繊維、パーソナルケア製品を生産するにあたっての動物福祉や農業労働者の公平性がきちんと守られている製品のこと
  5. Animal Welfare Approval: 牧草地、または環境に配慮した農業で育てられた動物が使用されている食品のこと

アマゾン出品者がこのプログラムに参加するためには、必ずひとつかそれ以上の認定証に申請し承認されないといけないため、申請できる認定証が増えることはプログラムに参加できる可能性も広がると言えるのです。

出品者にとってのアマゾン「Climate Pledge Friendly プログラムの利点とは?

「Climate Pledge Friendly」プログラムに参加する利点として、アマゾン利用者から注目を貰いやすい点が挙げられます。その理由は、プログラムに入っている商品にはすべて「Climate Pledge Friendly」というバッジが与えられ、検索結果と商品詳細ページに記載されるからです。これは、商品パッケージにエコマークが付いているのと似ているでしょう。

今年行われたリサーチによれば、4万人以上の消費者を対象に56回行われた実験のうちの79%が、消費者がエコマークの付いていないパッケージの商品よりも、付いている商品を選んでいることが実証されているため、アマゾンの「Climate Pledge Friendly」バッジも同じような効果があると考えられます[3]

(アマゾンの検索結果から:Climate Pledge Friendlyバッジが付いている商品ら)

アマゾンの「Climate Pledge Friendly」プログラムに参加するためには、まずプログラムにある24つの認定証のいずれかに申請し、承認を貰う必要があります。認定証を1つでも貰えると、自動で「Climate Pledge Friendly」のバッジが付けられる仕組みだと言われていますが、残念ながらどのくらいの期間がかかるのかは記載されていません。長いプロセスになる場合もあることを頭に入れる必要があるでしょう。

ワイズアンドパートナーズでは、企業のアマゾン出店に向けた支援を行っていますので、ぜひこの機会にご相談ください。

 


参照元:

[1] https://amzadvisers.com/ja/the-amazon-climate-pledge-friendly-program-are-you-eligible/

[2] https://www.modernretail.co/platforms/amazons-climate-pledge-friendly-badges-are-off-to-a-slow-start/

[3] https://theconversation.com/food-and-drink-products-with-pro-environment-ecolabels-are-more-appealing-to-shoppers-new-research-157260

前の記事
ソーシャルメディアマーケティングの最新情報。ユーザーはもうアプリに自分のデータへのアクセスを許可しない?

前の記事 米国マーケティングトレンド研究会 ソーシャルメディアマーケティングの最新情報。ユーザーはもうアプリに自分のデータへのアクセスを許可しない?

次の記事

次の記事 米国マーケティングトレンド研究会 ソーシャルメディアフィットネスアプリの成功。ストラバがエクササイズをソーシャル化して成功を収める

ソーシャルメディアフィットネスアプリの成功。ストラバがエクササイズをソーシャル化して成功を収める

“米国マーケティングトレンド研究会”
最新の記事

New
アメリカのレストラン業界とデルタ株。新型コロナウィルスがビジネスに与える影響
New
Facebookの新製品、レイバンストーリーズ。スマートグラスは、ソーシャルメディアトレンドに乗れるか?
New
フェイスブック社が発表したアメリカの2021年第二四半期トレンド。コロナ後にアメリカ人がしたいことはなに?