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米国の約65%の人々は、生まれ持ったカーリーヘア(くせ毛、天然パーマ)であると言われています。1それにも関わらず、いままでこのマーケットのニーズは、ほとんど満たされてきませんでした。そこにチャンスを見出したサブスクサービス会社と、米国の大手美容リテールULTA(アルタ)が組み、ファンの囲い込みに向けた動きを見せています。
カーリーヘア専用サブスクとは?
先日、アルタとカーリーヘア専用サブスクサービスCURLBOX(カールボックス)が、コラボすることを発表しました。CURLBOXは2011年にジョージア州アトランタ市にて誕生したサブスクリプションサービス。
アメリカで市販されているシャンプーやトリートメントでは、カーリーヘア特有の悩みである「乾燥」や「強いクセ」に対応できるものは限られています。CURLBOXの創設者は、自身のカーリーヘアに合う商品を求め、遠方の美容専門店に足を運ぶも、結局髪質に合わず、失敗した経験を何回もしたそうです。そして、自分と同じ悩みを抱える女性たちが大勢いることに気づいたのです。
この実体験から、カーリーヘア向けの厳選された商品を届けるサブスクリプションサービスの会社を設立。会員は月額25ドルで複数のヘアケア商品を試すことが可能。特殊な悩みを抱えるこのブランドのターゲットは、たくさんの商品を試さなければならないため、その分の出費がかさむことに困っていました。そんな中、CURLBOXはカーリーヘアに特化した良質な商品のみが選び抜かれているため、そういう心配がいりません。さらに複数の商品を安価で試すことができるのです。
参照元:CURLBOX
CURLBOXは先着順にオーダーを受け、毎月一定の人数に達すると、ウェイティングリストに追加されます。「簡単に手に入らない希少性」がさらに人々を惹きつけ、現在15万人以上がキャンセル待ち状態となっています。2
大手美容リテールULTAとのコラボ。
先日CURLBOXとのコラボを発表したULTAは、2021年中に3回に分けて、コラボボックスを展開。ボックスはCURLBOXのECサイトにて販売され、将来的にULTAの実店舗での販売も検討されているそうです。ULTAがこのようなサブスクリプションサービスに携わるのは、今回が初となります。
ULTAは近年ヘアケアに注力し、2021年第一四半期でヘアケアの売上は前期比20%増加。カーリーヘアに特化したブランドや、黒人経営者が運営するBlack-ownedブランドと積極的に提携する方針も打ち出しています。
CURLBOXは他社と比べてニッチではあるが、根強いファンコミュニティを構築してきました。そこにULTAの方針がマッチし、今回のコラボが実現したのでしょう。このコラボで両社のファン層がどのような反応をみせるのか? 今後の見どころです。
ワイズアンドパートナーズでは、日本の美容ブランドをアメリカでひろめる統合的なマーケティング支援サービス「The JBeauty Collection」を運営しております。ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。
参照元:
1 Myleik teele on the power of authenticity and product innovation
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