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米国マーケティングトレンド研究会 2022.11.14

日本流「すっぴん風メイク」の作り方

これは米国のThe JBeauty Collection [1] が英語で情報発信しているブログ [2]の翻訳文です。

メイクアップに関して、日本人は独自の美学とそれを実現する技術を持っています。理想的な仕上がりは、全体的に柔らかくかつ輝きがあり、自然で若々しく感じられるものです。日本人のメイクアップは繊細でありつつ、その中に色彩のアクセントを加えることで、甘く無邪気な女の子の魅力を演出する傾向があります。それでは、「すっぴんメイク」を実現するために必要なステップをご紹介しましょう。

はじめに:スキンケア

J-Beautyのメイクアップにおいて、スキンケアは常に最優先事項です。なぜなら、スキンケアはメイクアップをより引き立てたり、刺激や乾燥から肌を守ったりしてくれるからです。メイクの仕上がりは、肌のコンディションで決まるといっても過言ではないので、メイクの前には必ずスキンケアを行いましょう。肌準備ができていないと、そのメイクアップは、カサカサで不均一になってしまい、それではもはや本末転倒です。また、いっそスキンケアを省略してアイラインを引きたくなるような、複雑すぎるスキンケアもいけません。J-Beautyのスキンケアはシンプルで、まず優しくクレンジングし、次に美容液、乳液、そして保湿のステップを踏みます。

顔のメイク

アメリカのメイクアップは、完璧な肌を求めてかなり手が込んでいます。フルカバーからシアーなファンデーション、パウダー、コンシーラー、ブラシ、ビューティーブレンダーなど、求めるスタイルによってさまざまな製品があります。日本にも多くの製品がありますが、日本のフェイスメイク(ベースメイク)は、例えばBBクリーム、CCクリーム、ティンテッドモイスチャライザーとシンプルで、重いファンデーションよりもクッションコンパクトが好まれる傾向があるようです。ハイライトやコントゥアリングはあまり使わない人が多いです。目の下を明るくしたり、Tゾーンをマットにしたりするためにパウダーもあります。

このように、日本のメイクアップ製品は、素肌っぽさや “your-skin-but-better “のような、新鮮で簡単な効果を作り出すことを目的としているため、透明感や明るい輝きを作り出すためにことが重要になっているのです。これは、アメリカでも人気のある、完璧なフルグラマーを達成するためのテクニックであるベーキングメイクとは全く正反対のものです。日焼けと素肌っぽさはどちらも、軽くて輝くような肌と滑らかなマットな質感を約束しますが、その方法と関与する製品はこれ以上ないほど異なっています。

アイブロウ

眉は、顔の形を整え、メイクアップのトーンを決定するため、J-Beautyのメイクアップには欠かせないものです。もちろん日本でも、眉は顔の形を整え、メイクアップのトーンを決める重要な要素です。日本女性は柔らかい印象を好むので、自然なアーチに沿って眉を描き、髪の色と調和するような眉を描くことが多くなっています。

アイメイク

日本人は、アイメイクで目の形を強調することを目指します。スモーキーな目元を演出することはありません。また、下まつげにもマスカラを付け、パッチリとした目元を演出することもあります。アイラインは、シンプルな細いラインか、繊細なウィングが好まれる傾向に。もちろん、”ノーメイク “を脱却し、華やかさを求める時は、つけまつげでドールアイのような目元を演出することもあります。

日本人のようなアイメイクをするには

Google検索をすると、日本のアイメイクのチュートリアルや日本のアイライナーのメイクのチュートリアルがたくさん出てきて、あなたが探している日本のメイクのスタイルによっては、見つかるでしょう。

シンプルなカワイイアイメイクのために、まぶたの上と外側の角の下にシャイニーなアイシャドウをのせます。ピンク、コーラル、ピーチ、ベージュ、ブラウンのようなソフトシャイニーな色をセレクト。カワイイ系を好むならガーリーでキュートなイメージなので、派手な色や明るい色、暗い色は避けましょう。目尻は少し明るめのカラーを塗ります。例えば、ローズ系のピンクをスターターカラーにした場合、ホワイトゴールドやライトピーチで目尻をポップに仕上げます。この組み合わせは無限大ですが、なるべく目を開いてお人形さんのように見せるのがポイントです。

次に、ブラックかブラウンのリキッドアイライナーを、目尻に向かって目に見えて太くなるように引きます。上まつ毛の生え際全体にラインを引いたり、目頭を少し削ったりと、太さの加減はお好みで。ウィングは目立たせるべきですが、あまりにシャープでエッジの効いた、猫のようなデザインは避けましょう。少し上向きで、かつ垂れ下がるような効果が必要です。究極のドールルックには、同じリキッドアイライナーを下まつげの外側の角にだけ使いましょう。また、下まつげのラインは全く描かないか、中間色か明るい色で塗りつぶしてもいいです。この場合も、目をより大きく見せることがポイントです。

次に、髪の色に合った自然な色合いの眉毛を、ブラシでふんわりと描きます。最後に、黒のマスカラを塗り、人形のようにまつ毛をわざと束ねるようにします。これは少し練習が必要なので、すぐにマスターしたい人は、そのまま日本のつけまつげを使えば、カワイイメイクが完成します。

リップメイク

日本人は普段のメイクではヌードやピンク系を選びますが、外出時や特別な日には大胆な赤や明るい色を使うことがあります。また、唇全体に色をのせ、リップライナーを使わずにソフトな印象に仕上げる傾向があるようです。日本のリップはグロスを多用することもあり、オンブレやグラデーションのような複雑な技法はあまり用いません。シンプルなカワイイリップを作るには、グロッシーな口紅、ティントリップバーム、リップグロスがあればいいでしょう。ふっくらとした唇をイメージして塗ってみてください。

チーク

健康的で彫りの深い印象を与えるために頬骨に沿って塗るアメリカのチークとは異なり、日本人は若々しさを演出するために頬にリンゴのようにチークを塗ることがあります。明るい色、特にコーラル系やピンク系は若い女性に人気があり、それを惜しげもなく見せるのです。ヌードカラーはより成熟した女性に人気があります。

日本製メイクアップブラシ

日本のメイクアップは、道具を抜きにしては語れません。海外のデザイナーズブランドの高級化粧筆の多くが日本製であることはよく知られています。日本の熊野地方では、何世紀にもわたる書道筆の職人技や筆の技術をもとに、柔らかく、丈夫で、性能の良い筆が手作りされています。そのため、日本の化粧筆は、美容業界の中でも特に優れており、高い評価を受けています。

日本やアメリカのメイクアップの最終的な外観は、夜と昼のように異なることがあります。今、あなたはJ-Beautyナチュラルメイクのクラッシュコースを得たので、これらのアイデアで遊んでみて、どのような変化が自分にとって良いか、試してみてはいかがでしょう。

※The JBeauty CollectionはYs and Partnersが日本発の製品をアメリカに紹介するサービスです。

参照元

  1. JBeauty Collection WEB
  2. (原文はこちら)JBeauty Collection WEB Blog

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