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韓国のポップカルチャーは、アメリカでも人気の的です。そのなかでも特に人気があるのは、k-popとk-beauty (韓国美容)。この2つのトレンドが人気を博しているのは、それらが深く結びついているからです。その結果、多くのアメリカ人は、k-popアイドルを美の基準と関連づけています。しかし、k-beautyの特徴である数多くの製品やステップは、パンデミックの規制が解除された後、大変な作業だと感じられるようになるかもしれません。
k-pop・k-beautyとアメリカの美容トレンド。
韓国のポップミュージック(k-pop)は、ここ10年、世界中を席巻していると言っても過言ではありません。人気バンドのBTSは、マクドナルドとの国際的なコラボレーションを行うなど、特に注目されているブレイクスターです。また、BLACKPINKのようなバンドも主流になりつつあります。彼らは、平均して約300万人が視聴する番組「The Late Show with Stephen Colbert」に出演したこともあります。1
実際、2021年3月の米国のトップアルバムセールスチャートでは、k-popバンドが10%を占めていました。大した数字ではないように思えるかもしれませんが、アメリカ人にとってこれは大きなことなのです。アメリカ人は、英語圏以外のバンドを敬遠することで有名です。では、なぜk-popはこれほどまでに人気を博しているのでしょうか? それは、アメリカ文化の主流である美容とスキンケアに直結しているからではないでしょうか。
韓国カルチャーの美容への影響。
最初のk-popソングがアメリカのメインストリームに登場してから約10年、韓国の影響はいたるところで感じられます。その中でも特にわかりやすいのが、美容グッズの売り場です。2021年の化粧品売り場には、フェイスマスクや美容液などの韓国製品がずらりと並んでいます。
しかし、韓国はk-popが世界的なブームになるずっと前から、美容との繋がりがありました。韓国は国民一人当たりの整形手術件数が世界で最も多く、メディカルツーリストの目的地となっています。メディカルツーリストとは、旅行ではなく、その国で医療行為を受けるために訪れる人たちのことです。
k-popとk-beautyを結びつけるのは、どちらも韓国のものだということだけではなく、k-popスターが自分の美容法を詳しく語ることで知られるようになりました。また、k-popスターの中には、特定の化粧品ブランドのアンバサダーとして起用されている人もおり、韓国ポップカルチャーにおける2つの関係性を深めています。たとえば、バンド「ITZY」は最近、アジアで人気のメークアップブランド「メイベリン」のスポークスモデルになりました。2
これらのコラボは、k-popスターとk-beautyが深く結びついていることを明確にしています。k-popスターが化粧品ブランドを支持するということは、それだけで影響力が増大するということです。歯ブラシのような商品でも、人気スターのソーシャルメディアに画像やコメントが掲載されるだけで、人気が高まります。3
なぜアメリカでk-beautyが人気なのか?
k-popの台頭により、多くのアメリカ人が韓国のスキンケアや美容法を知ることになりました。しかし、k-beauty製品が人気を博している要因は他にもあります。韓国の美容製品は高品質ですが、必ずしも高価格ではありません。そのため、より多くの人が手に入れることができるのです。
さらに、韓国の美容製品が高品質なのは、より良いものを作ろうとする競争があるからです。韓国内でもブランドは競争しています。競争に打ち勝つためには、欧米の企業がやらないような処方や添加物を試すことも厭いません。4カタツムリのムチンや真珠のような成分は、欧米の一般的な消費者には売れませんが、韓国製品に混ぜるとなぜかうまくいきます。
そしてk-beautyがアメリカで人気を博した最も重要な点は、スキンケアに焦点を当てていることです。この5年間でアメリカ人はスキンケアに興味を持つようになり、特に韓国のスキンケアが人気を集めています。パンデミックのおかげで、これまで以上に多くの人がスキンケアに興味を持つようになり、この傾向は止まることを知りません。5
k-beautyの人気と美容製品のこれから。
k-popスターは、その完璧な肌とメイク、そして熱心なファンの存在により、美の象徴となっています。ここ数年のスキンケアの流行や、パンデミック時のスキンケア製品の伸びなどを考えると、k-beautyが人気を博しているのもうなずけます。
allure誌のk-pop特派員は、2017年以降、142人のk-popアイドルにスキンケア・ルーティンについてインタビューしたと言っています。6現在、若い女子の間では韓国製品への関心が高まっています。10~17歳の少女の13%が韓国の美容製品を試してみたいと思っており、18~22歳の女性の20%近くが自分で試したことがあるようです。
k-beautyとそのスキンケアルーティンの唯一の欠点は、ステップ数と製品の数の多さです。多くの人は、難しいスキンケア方法を続ける時間がありません。それよりも、複数の問題を一度に解決できる製品が求められています。品質を維持しつつ、これまでの5ステップのスキンケアを2ステップに減らすことができれば、これからのアメリカのスキンケア市場を席巻することができるかも知れません。
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