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SNSで成功している美容ブランドを見渡すと、それらのブランドが必ずやっていることがあります。それは、UGCの活用です。ブランドが発信するコンテンツより、一般消費者が発信するコンテンツ(UGC)が求められる今、企業はどのようにその「きっかけ」をつくっているのでしょう?今回は、UGCとマーケティング施策を上手く連動させた事例をご紹介します。
UGCとはUser Generated Content(ユーザー・ジェネレイテッド・コンテンツ)の略。SNSでユーザーが自らブランドについて発信するコンテンツのことです。投稿することによって支払いが発生するペイドスポンサーシップとは異なり、無償でユーザーが投稿するブランドコンテンツのことをUGCと言います。
企業向けUGCプラットフォーム大手のStackla(スタックラ)が実施した調査によると、UGCが購買に大きく影響すると回答したユーザーが79%を占めています。1また、ブランドが発信するコンテンツより、消費者のリアルな声を表すUGCの方が、信頼を得られていることも明らかになりました。ここ数年であらゆるブランドのUGC活用率も高まってきている印象を受けます。
では、一体どのようにUGCは生まれるのでしょう?ユーザー発信だからと言って、何もせずに待っている訳にはいきません。ブランドは、ブランドはマーケティングの一環として、あらゆる方法でUGCを促す「きっかけ作り」をしているのです。
米国のミレニアルの間で圧倒的な人気を誇る美容ブランドGlossier(グロッシャー)はUGCを促す仕掛けとして、新商品発売の「プレローンチ」を行っています。一部のユーザーに先行的に新商品をプレゼントすることで「誰よりも先に試すことができる」という特別な体験を与えています。
これはまさにUGCのきっかけ作りです。Glossier創設者のEmily Weiss(エミリー・ワイス)さんは、フォロワーが何人いようと、「すべての人がインフルエンサーだ」と語り、ユーザー同士が育むマーケティング効果を重要視しています。
このプレローンチで拡散されるUGCにより、新商品の使い方、テクスチャー、そして一般消費者の偽りのないリアルな感想を他のユーザーが知ることができます。UGCは、消費者が購買に至るまでに必要な情報や疑問点を解消してくれる「SNS時代の口コミ」とも言えるでしょう。
一方、サプリメントブランドのThe Nue Co.(ザ・ニュー・コー)は、チャリティーとUGCを連動させました。プライド月間中に、LGBTQ+コミュニティーをサポートするためのキャンペーンを実施。ユーザーが専用ハッシュタグをつけて投稿すると、1投稿につき$10がThe Nue Co.からLGBTQ+コミュニティーを差別から守る団体GLAAD(グラード)へ寄付されるという内容です。同時に、期間中のサイト売上の30%も寄付に当てられました。2
このキャンペーンは単なる商品プロモーションとは異なり、ブランドが大きな社会問題に取り組み、UGCを活用し、そこに賛同する消費者を巻き込んだ事例となります。
UGCを促す「きっかけ作り」の形は様々ですが、重要なのは、ブランドがいかに消費者の共感を得て、彼ら彼女たちに「自分ゴト化」してもらえるか?ではないでしょうか。SNSで一般の人が投稿するコンテンツは、基本的にその人の物語です。今日起きた面白いできごと、毎日のルーティーン、大切にしている信念や思想。SNS時代においては、消費者の物語の一部となることが、ブランドの成功に大きく影響してくると言えるでしょう。
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