J-Beautyブログ：日本の美白に効くコウジ酸とは？

米国のThe J-Beauty Collectionが英語で情報発信しているブログシリーズ。今回は、日本特有の概念でもある「美白」と、その有効成分「コウジ酸」について、アメリカ人の視点からご紹介します。以下、英語から日本語への翻訳文となります。

日本の美白とは？

「美白」とは、直訳すると「肌を白くすること」ですが、従来の肌を白くさせるための手法は、漂白剤に近い化学薬品を使って肌のトーンを変えるというものでした。一方、J-Beautyの美白は、肌本来の色、輝き、質感を取り戻すことを目的としています。J-Beautyの美白は以下の要素を持っています。

• くすみや疲れのある肌を明るくする
• 紫外線ダメージによる色素沈着を補正する
• 肌の色ムラを目立たなくする
• シミを薄くする

古来、日本では色白の肌が美の象徴とされていたため、「美白」という言葉が生まれたことは理解できますが、J-Beautyの美白は「肌を明るくする」という言葉がぴったりの商品です。ここでは、美白がなぜ日本で人気なのか、例を交えてご紹介します。

J-Beautyの美白のスーパースター、コウジ酸。

美白成分には素晴らしいものがたくさんありますが、コウジ酸は、欧米ではあまり知られていない美白成分のひとつなので、注目の価値があります。あまり知られていませんが、コウジ酸は、米や醤油、キノコなどを発酵させる際にできる副産物です。コウジ酸は「酸」という名前がついていますが、非常にユニークなもので、古い角質を除去する従来の酸とは異なり、色素の生成を防ぎます。これは、メラニンを生成する酵素であるチロシナーゼの分泌を阻害することによって起こります。これにより、日焼けによるダメージや、ニキビ跡、肝斑、色素沈着などの顔色の悪さを改善します。コウジ酸は美白剤と呼ばれることもありますが、顔色を明るくすることを目的とし、副作用が出ることもある化学的な美白剤とは異なり、より穏やかな効果が得られるため、肌トラブルの改善に適しています。

実際、コウジ酸の自然で穏やかな性質は、美白成分としてとても魅力的です。ハイドロキノンを例にとってみましょう。ハイドロキノンは医薬部外品の脱色成分の代表格ですが、ヒリヒリとした痛みや乾燥、赤みなどの肌への刺激を伴う副作用があります。そのため、敏感肌や乾燥肌の人はコウジ酸の方がよく効くと言われています。コウジ酸は、グリコール酸などの他のブライトニング剤との併用も可能で、シミ改善などの有効成分として使用されています。

しかし、コウジ酸の効果は美白だけではありません。コウジ酸には美白効果に加え、ニキビに効く抗菌作用もあります。また、抗酸化物質が含まれており、肌の老化を遅らせる効果があります。ただし、美白成分としてのコウジ酸は、日焼けしやすくなる可能性があるので、日焼け止めをたっぷり塗ることが重要です（理由はいろいろありますが、ここでは割愛させていただきます）。

コウジ酸配合の美白化粧品がおすすめの人は？

日本の「美白」は、肌の色を劇的に変えたり、漂白したりするものではありませんが、クマを明るくしたり、色素沈着を元に戻したり、健康的な輝きを楽しみたい方には適しています。コウジ酸の美白製品は、美白とアンチエイジングの中間のようなもので、日焼けやホルモンの影響、加齢や時間の経過とともに起こるダメージを補正します。もしそういった問題をお持ちでしたら、コウジ酸は美白に挑戦する最初の一歩として最適な成分です。