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現在、アメリカでは、20代の若者が個人事業主(スモールビジネスオーナー)になるケースが増えています。それに伴い、ジェネレーションZ世代を多く抱えるSNSプラットフォーム「TikTok」(ティックトック)は、そんな個人事業主を支援するため、「Small Business Resource Center」(スモールビジネス・リソースセンター)というウェブページを開設し、ティックトックを利用したSNSマーケティングに関する情報を提供し始めました。
コロナ禍でも増え続けるアメリカの新規事業
昨年発表された米国国勢調査によると、2020年、約320万人が新規事業に必要な雇用者納税番号を申請しており、その数は2019年と比較して約100万人増加しています1。とくに、コロナ禍で職を失ってしまったり、仕事が見つけられなかったりする若者が、事業を立ち上げるケースが増えています。
TikTokトレンド:#smallbusiness(#スモールビジネス)
個人事業主にとって、最初のブランド認知度向上を目的としたSNSマーケティングがとても重要だと言われています。そして、20代の個人事業主がSNSマーケティングとして特に活用しているのがティックトックです。
ティックトックでは、昨年からハッシュタグ#smallbusiness(#スモールビジネス)付けて投稿した動画が流行しており、合計140億以上もの再生回数を誇っています2。動画の内容は、個人事業主本人が、ECサイトでオーダーを受け取ってから商品を発送するまでの過程を撮影し、動画を制作。クリエイティブで斬新なアイデアにあふれた商品が、発送に向かって準備されてゆく様子を楽しむことができます。
(YouTubeから:ティックトック#smallbusiness動画集)
このような#smallbusinessが付いたティックトック動画を見ると、20代の個人事業主がいかに多いかが分かります。また、ティックトックのアクティブユーザーは、10代から20代のZ世代が最も多いことから、動画の視聴者も同世代が多くを占めていると予測できます。
この事実から、ティックトックは、インスタグラムやフェイスブックとは異なり、20代の個人事業主が、自分たちと同じ世代のターゲット層へリーチするために利用していると考えられます。
TikTokのメリット: 2021年から本格的に個人事業主を支援
ティックトックは、昨年の6月に「TikTok for Business」(ティックトックビジネスアカウント)をローンチして以来、広告サービスを充実させ、大手EコマースプラットフォームShopify(ショッピファイ)と手を組み、ソーシャルコマース化への第一歩を踏み出しました。
また、今月の2月11日には、ティックトックから「Small Business Resource Center」(スモールビジネス・リソースセンター)というウェブページが開設され、ティックトックを使った個人事業の成功事例や、ティックトックで事業を成長させる方法を説明した無料ウェビナーなど、個人事業主がティックトックをビジネスに活用する際に必要な情報が、より簡単に手に入れられるようになりました3。
ティックトックは、自分たちのコミュニティーの中心を担う20代が、コロナ禍に新規事業を立ち上げた場合でも、よりスピーディに多くの人たちに認知されるよう「Small Business Resource Center」を開設した、と話しています。
まとめ
コロナ禍が引き金となって、アメリカで若者が起業するケースが増加しているなか、彼らに絶大な人気を誇るティックトックが、新規ブランドの認知度向上に貢献しています。また、ティックトックでは、#smallbusiness動画のように、ある日突然たくさんのユーザーにフォローされ、ブランド認知が高まる機会も多いにあることから、ティックトックを自社のSNSマーケティングに利用する個人事業主が更に増えてくるに違いありません。今年は、ティックトックを使った新規事業の成功事例がいくつ世に出るのでしょうか。ますますこのプラッフォームから目が離せませんね。
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