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毎年店頭でもオンラインでも盛り上がる、サンクスギビングデー翌日のブラックフライデーは一年で最も忙しいショッピングの日として知られています。昨年も「2023年のブラックフライデーレポート」をお届けいたしましたが、今年はどのような動向が予測されているのでしょうか?今回は、越境EC、海外向けブランドを運営している方々必見の情報として、2024年アメリカのブラックフライデーで成功するためのポイントをお伝えします。
ブラックフライデーの準備はいつから始めるべき?
今年のブラックフライデーは11月29日ですが、実際にはすでに準備が始まっています。驚くべきことに、グーグルトレンドを見るとすでにBFCM(Black Friday Cyber Monday)のワードが検索され始めています。[1]また、実際のブラックフライデーは11月末なのにも関わらず、10月、早い企業では9月からブラックフライデーのセールの広告を打ち始めます。
なぜこんなに早くから動き出すのでしょうか? McKinsey&Companyの出しているデータ[2]によると消費者がホリデーショッピングを始めるのは「10月orそれ以前」と回答している人が半数もいます。つまり、ブラックフライデー当日には既に買い物を終了しているお客様が存在しているということです。企業としては11月になれば動くのではなく、消費者の財布と心を掴むために、9月からセールの予告や、先行公開など、消費者の期待値を早期に高める活動をしていく必要があります。
ショッピング方法の変化
オンラインショッピングが一般化している中で、特に注目すべきはスマートフォンの利用です。2023年のブラックフライデーでは、オンライン販売の54%がスマートフォン経由で行われました。この数字は前年から10.4%増加しています[3]消費者は商品の検索から購入までをスマートフォン一台で行うことが多いため、モバイルファーストのデザインや広告がますます重要となっています。スマートフォンの小さな画面でも魅力が伝わる商品ページや広告を用意することが、成功のカギとなるでしょう。
上記のように、スマートフォンから購入する層が増えているため、スマートフォンで購入する層へ確実にアピールするべくライブストリーミングショッピングを導入する企業も増えてきました。ライブストリーミングショッピングを導入する企業は、従来のEコマースよりも30%程度高いコンバージョン率を達成しています。リアルタイムで商品の魅力を伝えることで、消費者の購入意欲を高める効果が期待できます。
また、ブラックフライデーで注目を集めたい商品をより効果的にプロモーションするために、インフルエンサーの起用も有効です。多くの企業が、インフルエンサーを通じてモバイルフレンドリーな縦長動画を制作し、短時間で商品を魅力的にアピールしています。この方法は特に、TikTokやInstagramのリール機能を活用する際に効果的です。さらにTikTok Shopなどのソーシャルコマースツールを使うことで、動画からそのままシームレスに購入プロセスへつなげることが可能です。こうした取り組みによって、スマートフォンを利用する消費者層をより効果的に引きつけ、売上向上に貢献することができるでしょう。
売り上げ拡大が予想される注目の商品カテゴリー
2024年のブラックフライデーで最も売れると予想されているのは、美容・健康カテゴリーです。2024年の第一四半期に、このカテゴリーのオンライン販売が12%成長したことがその理由です[4]。次に成長率が高いのはハンドバッグで、前年比7%増となっています。一方、電子機器や玩具のオンライン販売は、それぞれ13%、12%の減少を記録しました。
特に美容・健康カテゴリーの商品を扱っている越境EC企業にとっては、これらのトレンドをしっかり押さえ、ブラックフライデーのセールに向けた準備を進めることが重要です。消費者の関心が高いこのタイミングを逃さないよう、早期からの戦略的なプロモーションを展開しましょう。
ワイズアンドパートナーズでは、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、日米双方から企業のマーケティング、ブランディングを統合的に支援しています。アメリカ市場でのブラックフライデーでのマーケティング戦略など、気になるサービスがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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