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本日は弊社米国オフィスで制作しているJ-Beautyブログの日本語翻訳第2弾として、アメリカ人の視点からみたJ-Beauty「芸者とスキンケア」編をレポートいたします。アメリカ人が考えるJ-Beautyと芸者の共通点や魅力とは? ぜひ、アメリカ市場を理解する上での参考記事としてご活用ください。
雪のように白い肌、濃い眉、ルビーのように赤い唇、黒い髪を持つ芸者は、日本の美の象徴であり、時代を超えて愛されています。しかし、化粧を施された彼女達の顔の裏側には、様々なものが隠されています。芸者は気品、優雅さ、鍛錬を象徴しており、現代の日本でもその古典芸術を守り続けています。そんな芸者にインスピレーションを受け、「J-Beauty New Year’s Box」は芸者をモチーフに制作されました。芸者にインスパイアされたスキンケアは手間がかかりそうと思われるかもしれませんが、彼女らのセルフケアの哲学は驚くほどシンプルです。ここでは、今すぐ実践できる5つのポイントをご紹介します。
1)自然原料
芸者のスキンケアの秘訣は、夏にしか育たない富士山の珍しい植物から抽出されたオイルのような、とてもエキゾチックなものを期待するかもしれません。しかし、芸者のスキンケアは、米、コラーゲン、緑茶、魚、海藻など、日本人の食生活に欠かせないシンプルな天然素材をベースにしています。昔の芸者たちの時代には、デパートなどはなく、現代のスキンケアのような贅沢なものを手に入れることもできなかったので、「キッチンコスメ」と呼ばれるものを利用していました。彼らは日常的に家庭で簡単に手に入るもの(例えば、お米を炊いたときに出る研ぎ汁を使って肌を洗うなど)自然のものを最大限に活用していたのです。
2. 「もったいない」というマインド
芸者が肌に栄養を与えるために天然素材に着目した理由を考えてみると、天然素材の有効性や純度の高さだけでなく、天然資源を大切にする日本人の風潮があったからではないかと考えられます。天然素材へのこだわりは、伝統的な「もったいない」という考え方にも通じるものがあります。La Vie Précieuse(ラヴィプレシューズ)、Kewtopia(キユートピア)、Biolab(バイオラブ)の3つのブランドは、廃棄された食材をスキンケアに取り入れることで、食品廃棄物を最小限に抑えようとする取り組みをしているため、なんとしてもJ-Beauty New Year’s Boxにて取り上げたくなりました。芸者の「もったいない」という姿勢は、まさにそれを体現していると感じます。
3. 丁寧なスキンケアテクニック
芸者のスキンケアの手順のすべてのステップは、鍛錬され、洗練された伝統工芸のように、特別なテクニックを持っています。芸者が行なうスキンケアでは、化粧水を優しく肌にのせ、あごからおでこに向かって軽く押し上げるように塗布します。これは単なる優雅なお肌への甘やかしではなく、毛穴の開きが下を向いていることから行われる手法です。西洋では保湿剤が吸収されるまで円を描くようにこするのとは異なり、手の温もりで製品を肌に押し込み、マッサージテクニックで肌細胞を若返らせ、リンパの流れを刺激し、肌を引き締めます。そして、すべてのステップは、生まれたばかりの赤ちゃんの肌を触るように繊細に行われなければなりません。
4. 刺激の強い製品を避ける
スキンケアのベテランは知っての通り、肌の健康が何を与えるかだけではなく、何を与えないかも重要です。芸者のスキンケアのポイントとして、刺激の強い化学物質、パラベン、合成香料などの有害物質を使用していないクリーンな製品や、米粉や小豆粉などの優しい角質除去剤を使用すること等が挙げられます。一方で、芸者のスキンケアでNGとされるものは、肌を乾燥させるアルコール系の化粧水、刺激の強い成分を含んだ製品、研磨剤入りのスクラブなどです。
5. 予防的なスキンケア
芸者にとって美はライフスタイルであり、リバウンドを繰り返すダイエットのようなものではありません。芸者の021アプローチはホリスティックなものであり、健康的な肌のために過度に製品に頼り過ぎることをしません。肌トラブルが起きた際には、睡眠は十分にとれているか、最近、食生活が乱れていないか、精神的に参っていないか、もっと水を飲むべきか、といったライフスタイル全体のことに気を配ります。また、予防的なスキンケアとは、調子が悪くなった際に、スピーディな解決方法を探すのではなく、定期的に自分の肌をチェックすることを意味します。積極的なケアは時に裏目に出て、肌荒れ、皮剥け、吹き出物など、肌にダメージを与える結果になることもあるからです。
百聞は一見に如かず。J-Beauty製品試してみて、ぜひご自分の肌で体感してみてください!
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