ブログ
Web上であらゆるもの調べられるようになった今、アメリカではコンテンツマーケティングが欠かせないものとなっています。WebはB2B企業にとって自社を知ってもらうための絶好の場であり、オーディエンスのニーズに沿ったコンテンツをWeb上で提供する事で、多くの新規顧客を惹きつけることを可能とします。
しかしこの「コンテンツ」が全くオーディエンスにとって興味のないもの、または不必要なものであると捉えられてしまうと、その効果は0に等しくなります。
ではその「コンテンツ」の必要性をいかに高め、どのように魅力的なものにし、多くのオーディエンスを惹きつけていくのか、今回はその9つの方法をご紹介いたします。
1. 適切なシーンで専門用語を使う
B2B業界には様々な専門用語が存在するかと思います。我々のマーケティング業界であれば、SEO、SNS、CVR、CTRなどの言葉を日々目にします。軍隊の用語には、BFO, CFB, BOHICA, BZ, EOD, JO, FTNなどいったものがあるそうです。日々ふれている言葉は次第に抵抗がなくなり、無意識の内に使うようになります。会社の情報発信としてブログなどを書いている場合、こういった言葉を多用してしまいがちです。一見プロフェッショナルな内容に見えますが、「読みやすさ」というユーザ視点に立ってみると、複雑に感じてしまうこともあるようです。「読み手」の為に、適切な場所で適切な専門用語を使うことを心がけましょう。
2. 内容を深掘りする
ブログの内容を深堀することは、オーディエンスを獲得するのには重要な要因の一つです。セールスなどの担当者はそのプロフェッショナルな知識を手にする為におそらくたくさんの時間を費やしたと思います。そしてオーディエンスは、その深い知識を経験豊富なセールス従事者などから学べることを期待しています。なので一つのコンテンツに対して深く追求していくことは、多くのオーディエンスを獲得するための一つのカギとなるでしょう。
3. 常に先を予想する
過去の調査データや記事等を活用して、未来予想的なブログを書いてみることは、ブログをより魅力的にするモノのひとつです。それによりバイラルや質の高いフィードバックを得ることができ、最終的に高いROI(投資対効果)を獲得することができるかもしれません。
4. 最低ラインを決める
ほとんどのブログ担当者はブログから期待できる売り上げや閲覧数などの最低ラインを決めているのではないでしょうか。その最低ラインを意識し始めた時に、彼らの多くは話題性のあるトピックを投稿することになるでしょう。難解なコーディング技術、マーケティング知識、そのほかにもさまざまな専門的な知識や技術などの記事は、需要が高く、多くのオーディエンスを惹きつけます。幅広く、そして需要の高い記事を投稿していくことは、売上最低ラインを引き上げていくことに繋がります。
5. スペシャリストになる
専門的な分野でのスペシャリストを見つける事は近年難しくなってきています。特にコンテンツマーケティングのための専門的で情報量の多い記事を書ける専門家は需要が高く、見つける事は至難の業になってきています。CMIの調査によれば、このようなハイレベルなコンテンツマーケティングの専門家を探しているマーケターの数は、2015年には昨年の10%から32%へと増えたといわれています。外部からスペシャリストを雇う事は確かにブログの説得性や情報の質の向上に役立ちますが、彼らを探すのには多くの時間を必要とし、また費用も発生して来るのも事実です。最適な方法としては、自身または自社の社員がスペシャリストとなる事です。それにより、正確で密な情報を多く発信できるようになります。
6. ケーススタディを作成する
ケーススタディには明確なデータ、情報、技術プロセス、チュートリアルなどの有用なコンテンツが一つにまとまったもので、これは数多くのコンテンツの要になります。ケーススタディからは、具体的に問題解決プロセス、テクニックがどの様に使われたか、どの様に成功へ導いたかなどの一連の流れを、わかりやすく学ぶ事ができます。また多くのマーケターは、ケーススタディが自身のスキルを見せる絶好の場と考えているのも事実です。ケーススタディを通し自社のサービスの質やレベルの高さなども伝えることが可能です。
Think With Googleというケーススタディをまとめたサイトでは、タイトルの初めに、ゴール、プロセス、結果をリスト化し簡略的にわかりやすくまとめています。
7. プロセスを大切に
企業のブログでは常に、難解でよく課題にもなっている問題に対して、明解でベストな解決策の提案をすることが求められています。しかしいかに有用な情報といえど、ただ羅列するだけではその効果を発揮しません。そこで必要になるのが、全体のコンテンツとしてのプロセスです。
優良な記事には以下の3つのポイントが含まれています。
・問題の全体像をしっかり把握する
・読み手に問題を明確に説明する
・問題の解決策
これらのポイントをしっかり順序立てて説明し、データに基づいた情報を発信していけば、どんなややこしく難解な情報でもオーディエンスにしっかりと伝わります。
8. データを使う
もし企業のブログの記事に数値的なデータが記載されていれば、誰もがそのブログに飛びついてくるでしょう。企業のブログにおいて、データそのものがそのブログの価値といっても過言ではありません。また数値の説明だけでなく、円や棒線などのグラフやチャートは記事におけるデータを可視化し、わかりやすく伝えることが出来きます。
9. 簡潔に証明する
ライターによくみられる傾向としては、文章のスタイルにこだわりすぎる事です。
この言い方は正しい表現か、トーンは統一か、改行すべきか、疑問を投げかけるべきか、平叙文にするべきか、様々な文章スタイルに対しての考えがあるとは思います。ブログをより印象的で読みやすいものにしたいという考えは決して悪いことではないですが、文章スタイルにとらわれすぎるのもあまりいいこととは言えません。ブログでは、常に簡潔に表現し、そして明確に説明していくことが求められます。
Invisionはデザイン特化のブログの代表格です。彼らのブログは常に多くのデータや新鮮な情報を盛り込んでいますが、決してブログがわかりにくくなったりはしません。その理由の一つとしては、彼らのブログは決して文章スタイルにこだわりすぎないからです。常にシンプルに、簡潔にという点に焦点を置き、難解な文章表現は扱わないようにすることは、多くの読み手を惹きつけることが出来ます。
コンテンツには、ブログの他にもウェブサイト、ホワイトペーパー、メール、ウェビナーなど様々なものがありますが、これら9つの事は全てのコンテンツにも共通して言えることです。これらをコンテンツにうまく落とし込んでいくことは、コンテンツの価値を上げ、多くのビジネスパートナーを惹きつけてくれるでしょう。
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詳しくはホームページをご覧ください。
参考記事
http://blog.hubspot.com/marketing/tips-creating-b2b-content
https://www.thinkwithgoogle.com/case-studies/how-activision-reached-over-2M-subscribers-on-youtube.html
http://blog.invisionapp.com/
http://searchengineland.com/content-marketing-works-230337
http://marketing-partner.jp/marketing/tedt/
http://www.forbes.com/sites/blakemorgan/2015/11/30/5-predictions-shaping-the-future-of-customer-experience-for-2016/#26f53bea54ce
http://divergence.academy/courses/
https://www.flickr.com/photos/52274356@N03/5415171569
https://www.cesarsway.com/dog-behavior/obsessive-behavior/getting-a-dog-to-stop-digging
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