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これはアリとキリギリスの話をもじったわけはなく、そこに深いストーリーがある
わけでも、マーケティング的な洞察があるわけでもない。
実は、わたしはアメリカのカリフォルニア州、OC(オレンジカウンティ)に住んで
からというもの、ゴキブリに遭遇したことがない。ゴキブリという文字をこれ以上
書きたくないので、彼らのことをGBと呼ぶことにする。わたしが渡米した1999年以来
GBにお目にかかってないのは、本当にブログで書きたいほどありがたいことだが、
一方で、アリが相当やばい。
特に雨上がりの清々しい朝に大挙して押し寄せ、コーヒーをつくろうとキッチンに
立つわたしをぞっとさせる。その大連隊は家の隙間を伝って、外からやってくる。
アリを駆除するには、アリ団子みたいな毒があって、その昔、どこかでアリの行動
をつぶさに観察した研究者が「そうだ、働きアリたちは餌をとったら女王アリに運
んでいくわけだから、アリの毒を巣に運ばせて、女王アリを真っ先に抹殺すれば、
あとはなんとかなるさ」とでも考えたに違いない。
もしこれをアリ社会から想像すれば、その毒団子をつくった研究者や製造者は、
あたかもディズニー映画に出てくる悪者にさえ思えてくる。GBならあくまでも
悪者感満載の風貌なのだが、アリはさほどでもない。しかもよく働くイメージが
あるから(子どもの頃に読んだ童話のせい?)、可哀想にさえ思えてくる。
これがアリとGBの基本的なブランドイメージの違いだ。
しかし、OCのアリはそんなこと言ってられないくらい、本当にぞっとするほどの
大軍なのだ。そしてそれは女王アリがいなくなるまで、毎日のように続く。
「女王、早く出てこい!」と泣きたくなるような気分にさえなる。
渡米したての頃は、アリの駆除の仕方を知らず、水攻めにしたり、踏みつけてみたり、
洗剤を振りかけてみたりしたが、翌朝になるとさらなる大軍(第二歩兵部隊とでも
言おうか)が現われ、それはその場限りの戦術にすぎないと思い知らされた。
このアリとゴキブリの話が、少しだけマーケティングを示唆するものだとすれば、
海外で起きた問題を解決するためには「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と言うか、
「蟻の巣に入らずんば、蟻子を得ず」というところだろうか。何事も現状把握と
調査が大事なのだ。
あくまでも結果論だが、これを読んでいただいている皆さんはご飯どきかもしれ
ないので、この話にGBの出番が少なくて良かった。
ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣
アメリカでビジネスを成功させる
Ys and Partners(本社カリフォルニア州アーバイン市)では、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、これまで50社以上の大手日系企業様に、マーケティング領域のなかでも、米国向けの製品開発、販路開拓、PRやプロモーションのご支援をして参りました。日本オフィス(東京と横浜)では、北米に進出されるお客様に初回無料コンサルテーションをご提供しています。この機会にぜひお問い合わせください。
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