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社長の「のぶログ」 2021.08.27

アメリカのグリーンカードが当たったって?

アメリカに手っ取り早く住みたい人のために宝くじのようなシステムがある。

通称グリーンカード、正式名はDiversity Lottery Green Card Programという。

当選という偶然のいたずらを「運命」という言葉に変えて、さまざまな日本人が渡米してくる。

アメリカとは縁もゆかりもなかった人が、その当選をきっかけに運命を変えられた例をいくつも見てきた。

グリーンカードが当たったからといって、それが人生の当たりくじになるとは限らないのだ。

しかし、いま、目の前に「グリーンカードが当たった!」という人がいたら、迷わず渡米を勧めるだろう。

アメリカ人はこのコロナ禍においても挑戦することを忘れてないからだ。

 

「もし欲しい人がいたら譲りたいくらいなんですけど」とヘアスタイリストのMarikoさんは言った。

彼女は、東京でフリーランスをしていて、うちの東京オフィスのそばのヘアサロンで働いている。

「え、じゃあ、まだ渡米するかどうか決めかねているの?」と妻。

「はい、まぁ、そんなところかなぁ」と彼女。ずいぶん前に当選しているのに、未だにふわふわしている。

まだ30代前半くらいで、腕が良くて、自然体な性格に好感がもてる。

雑誌のモデルみたいにスタイルが良い、というのもアメリカでは重要な強みになるに違いない。

 

妻がトイレに立って、突然、私たちは二人きりになった。私も彼女に髪を切ってもらったことがある。

「ヘアスタイリストという職業は不思議だよね」と私は言った。「客から見れば、ヘアサロンの中にしか棲息してない」。

それなのに今夜、妻の勧めでロサンゼルスにやってきた彼女と、ニューポートビーチのメキシカンレストランで食事をしている。ありえない。

「お客さんと外で会うことはないですね」と彼女も言った。「しかもアメリカで会うなんてありえない」。

 

今回の滞在中、彼女はカリフォルニアの移民局を訪れるために、私たちの町にやってきた。

それがプロセスのどの段階なのかは私にはわからないが、移住はそう遠くない未来の話にちがいない。

妻は、彼女にロサンゼルスのヘアサロンオーナーを紹介し、双方から感謝された。

自身が贔屓にしている日米両国のヘアスタイリストを引き合わせるのも、これまた一生に一度くらいしかなさそうな不思議な縁むすびである。

彼女には欲がない。大した選択もしない。ゆっくりと考え、素直にじぶんの好きに従う。

それゆえに、なんとなく誰かが手を差し伸べてしまうのだ。

 

今宵は、彼女がグリーンカードに当選したことを祝いつつ。この地で、縁むすびの神様がほほえむことを祈りつつ。

 

*Diversity Lottery Green Card Programの公式サイトはこちら → https://www.dvlottery.com/

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