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社長の「のぶログ」 2021.09.08

どこの犬も「ここ掘れワンワン」とは教えてくれない。

昔話の有名なフレーズのなかに『ここ掘れワンワン』というものがある。

しかし、なんの話だったか思い出せないので、ネットで調べたら『花咲か爺さん』だとわかった。

『花咲か爺さん』であれば、『枯れ木に花を咲かせましょう!』ではないか、と思いながらWikipediaを読んでみた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/花咲か爺

以下、前半だけ抜粋。

ある山里に心優しい老夫婦と欲張な老夫婦が住んでいた。

心優しい老夫婦が傷ついた子犬を助け、わが子のように大切に育てる。

あるとき犬は畑の土を掘りながら『ここ掘れワンワン』と鳴き始める。

心優しい老夫婦が鍬で畑を掘ったところ、金貨が掘り出され、老夫婦は喜んで近所にも振る舞い物をする。

それをねたんだ隣の欲張な老夫婦は、犬を連れ去り、自分たちのために財宝を探させようと虐待する。

しかし、指し示した場所から出てきたのは、期待はずれのガラクタだったため、激怒して犬を殺してしまう。

わが子同然の犬を失って悲しみにくれる心優しい老夫婦。

犬の身柄を引き取って庭に墓を作って埋め、雨風から犬の墓を守るため、傍らに木を植えた。

この後、話は『枯れ木に花を咲かせましょう!』という有名なハッピーエンド?まで続いてゆく。

が、「勧善懲悪の物語のために果たして犬を残虐に殺させる必要はあるのか?」とつっこみたくなる話である。

それはさておき、ここで私がいつも自分に言い聞かせていることがある。

人生においても、ビジネスにおいても、どこにも『ここ掘れワンワン』と教えてくれる人はいないということである。

だから、自分で信じた道を、ひたすら掘り下げていくしかない。

それは、何年、何十年かかってもである。

すぐに見つかる可能性もあれば、一生見つけられない可能性だってある。

『枯れ木に花を咲かせましょう!』

コロナ禍で、枯れかかっている多くの正直な木に、再び花が咲くことを祈りつつ。

 

 

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