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新年あけましておめでとうございます。
2022年が皆様にとって素晴らしい一年になりますよう、心より祈念しております。そして、このパンデミックが収束し、再び世界を自由に行き来できる日が来るよう、切に願っています。
今年の三が日は、近くのビーチを散歩し、太平洋に沈む夕陽を拝みました。何しろカリフォルニアは西海岸ゆえ、朝陽を拝むことができません。とはいえ、夕陽は朝寝坊の私にも平等に鑑賞する機会を与えてくれ、この三日間は圧倒的な色彩感に包まれました。日本が早くその重い扉を開けてくれますようにと、暮れてゆく西の空を見て祈らずにいられませんでした。
思えば昨年11月、日本へのビジネストリップに限り、自宅待機が14日から3日に短縮されるというグッドニュースを受け取り、私も速攻でチケットを押さえ「12月初旬から日本に出張し、年越しは2年ぶりの日本で!」と猛スピードで日本政府に提出する活動計画書を詰めていたのでした。
が、12月の出国直前にオミクロン株のニュース。日本政府が今回ばかりはといち早く反応し、カリフォルニアからの入国が規制対象となりました。これにより私も日本行きを断念することにしました。
「アメリカでは感染者が増えて大変でしょ」とよく言われます。しかし、アメリカではオミクロン株の研究結果が報告されるにつれ、「既にワクチンを2〜3回も受けているのだから、たとえ移ったとしても大したことがない」という風潮に世論が変化し、クリスマスホリディにはコロナ以前のように帰省という名の大移動が行われたのでした。
その結果、予想通り恐ろしい数字の罹患者が毎日Johns Hopkins 大学のデータで発表され始めました。12月クリスマス前のLAX(ロサンゼルス空港)の利用客数は一日200万人にのぼる勢いでしたが、翌週元旦の後の1日の罹患者数は44万人超えという、日本から見たら超絶叫状態に陥りました。案の定、私の友人たち(家族を含めると数十名を超える)もコロナに感染し始めました。
それでも、アメリカは止まらない。
オミクロンがパーティで拡散するのはよくわかっているが、そろそろ全員がかからないとコロナは収束しないだろうくらいに皆が思い始めたようにさえ思います。そうじゃなかったら、なんのため3回もワクチンを受けたのか理由がわからないと言わんばかりなのです。
CDCは、12月28日に米国内の新型コロナ感染の陽性判定を受けた無症状者と感染者との濃厚接触者の隔離期間を10日から5日間に短縮するという速報を出しました。科学的な統計データに基づき、マスクをすれば5日後から外出して良いという判断を下したのです。
そんな中での日本政府の鎖国的な措置は、私たち在外日本人に大きなショックを与えるものでした。日本は鎖国して経済を止めているが、世界は動いているという状況をまざまざと見せつけられ、私たちの周りにいる日本人の皆さんも私同様に大変不安に感じていると思います。
日本人とアメリカ人の物事の捉え方、そして、研究速度と情報伝達の圧倒的な差が身にしみる今年の幕開けでしたが、私たちは元気に新年を迎えることができました。
この後、どのように日本が重い扉を開くのか見当がつきませんが、しばらくは日本の皆様ともズーム越しにお話しすることになりそうです。どうか海外で活躍する皆様も安全に配慮しつつ、しかし、2022年の日本経済に活力を与えるためにも、一緒に力強く前進してまいりましょう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Ys and Partners共同代表
結城彩子
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