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コロナ禍の外出自粛の際に急上昇した「セルフケア」の意識。その「セルフケア」ブームに次いで、今度は「ホームケア」に注目が集まっています。SNSでのそれらの取り上げられ方や、「シェルフィー(Shelfie)」というブームについてもご紹介します。
「セルフケア」に次いで「ホームケア」がトレンドに
コロナ禍の「セルフケア」ブームの主な理由は、外出自粛から着飾る機会がなくなったと同時に、素の自分を見つめ直す時間が増えたのです。消費者はこぞっておうち時間をスキンケアやウェルネスケアに利用するようになりましたね。そして、そんなブームをさらに盛り上げたのが、「シェルフィー(Shelfie)」というトレンドです。セルフィー(自撮り)とシェルフ(棚)を組み合わせた造語で、コスメやスキンケア製品を洗面所のキャビネットなどにきれいにレイアウトした写真をSNSでシェアするのが流行りました。
多くのアメリカ人は今コロナ禍から脱却し、普通の生活に戻りつつある中でも、細く続いている「セルフケア」トレンドですが、その先に流行すると言われているのが、ホームクリーニングなどを含む「ホームケア」だそう。ファッションとビューティーのトレンドを追う米国メディア「Glossy」は、近いうちに「ホームケア製品が揃ったキッチンやバスルーム棚の〈シェルフィー〉がSNSで溢れてくるに違いない」と予測しています。
いま注目を浴びているホームクリーニング製品の特長
「ホームケアはセルフケアが進化したもの」とうたうのが、「自宅のためのスキンケア製品」という斬新なコンセプトを売りにしているホームケアブランド「Homecourt(ホームコート)」のCEO、Sarah Jahnke氏です。彼女は多くの若者消費者がSNSを通してスキンケアを含む「ライフスタイル全般」に気を使い始めたと分析しています。たしかに、消費者の意識は変わってきており、「肌や髪に付けるもののクオリティを重視するのであれば、自分が毎日利用するキッチン、お風呂、食器なども気を遣うべきなのではないか」という考えが普及しはじめているのです。
(「Homecourt(ホームコート)」のホームページから:「The Beauty of Homecare(ホームケアの美学)」)
上記のような理由から、近年、ホームケア市場にセルフケアブランドが続々と参入する傾向があります。デザイン性や香りをポイントにしたホームケア製品が増えていたり、サステナブルの観点から、パッケージがリサイクルやリユース可能であること、ケミカルを使用しないといった特徴が見られます。それらの特徴は消費者にとって、「あったほうがいい」ではなく「なければならない」という意識に変化しつつあります。
そんなホームケアトレンドの立役者ともいえるブランドが「Blueland」。2019年に創立されたこのブランドは、水で溶かすだけで利用できるタブレット式のホームクリーニング製品を販売しています。タブレット式にすることで、プラスチックのゴミを減らそう、という斬新なコンセプトです。エコフレンドリーであることはもちろん、ミニマルなパッケージのデザインや人工的ではないナチュラルな香りが人気の理由となっています。
(「Blueland(ブルーランド)」のホームページから:製品の使い方)
まとめ
「セルフケア」に次いで、今年さらに注目されると言われている「ホームケア」。日本には「部屋を綺麗にすると運気も良くなる」という教えがあるように、「ホームケア」の概念が古くからあり、人生を豊かにする要素として捉えられています。そのため、現在のアメリカの「ホームケア」トレンドに最適な製品が日本にはたくさん埋まっています。例えば、日本では当たり前にあるソープや洗剤などの「詰め替え用製品」も、アメリカ市場で浸透したのはじつは僅か数年前なのです。ホームケア製品をすでに展開していて、アメリカ進出をお考えの企業さまは今がチャンスかもしれません!
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