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先月、インスタグラムがインフルエンサーのための新しい収益システムを展開予定だと発表しました。詳しい公開日程などはまだ明かされていませんが、この新しいシステムを取り入れることで、インスタグラムのEコマース化の勢いが加速すること間違いありません。ブランドにとっては、インフルエンサーとの新しいパートナーシップの在り方をつくりだすきっかけとなるでしょう。
インスタグラムでアフィリエイトマーケティングが可能になる
インスタグラムが発表した新しいシステムが、プラットフォーム内でアフィリエイトマーケティングができる「Affiliate Commerce(アフィリエイトコマース)」です。
アフィリエイトマーケティングとは、ブランドがアフィリエイター(販売協力者)に商品やサービスを紹介してもらい、その紹介がもとで販売に至った際は、ブランドがアフィリエイターに報酬を払う仕組みのことです。
インスタグラムが発表した内容によれば、「アフィリエイトコマース」では、インスタグラムの「商品タグ機能」を使い、インフルエンサーが投稿内でブランドの商品を「タグ」付けし、その商品タグから商品が購入された際には、ブランドからインフルエンサーに報酬が支払われるという仕組みになると言われています。
(Laterから:「アフィリエイトコマース」の仕組み)
ますます成長するインスタグラムのEコマース化
インスタグラムは、2017年から「ショッピング機能」を展開し、これまで何度もアップデートを行ってきました。ショッピング機能では、ブランドが自身の投稿内で商品の「タグ」付けをすることで、そのタグをクリックしたユーザーが、商品のくわしい情報や金額を確認することができ、そのままブランドのオンラインストアにある商品ページに移行することができます。
また2019年からは、「ショッピング機能」を利用しているブランドとパートナーシップをとっているインフルエンサーならば、投稿内にそのブランドの商品の「タグ」をつけることが可能になり、ますますインスタグラム内でのタッチポイント(顧客とブランドとの接点)が増えました。
それだけでなく、昨年には投稿内の「商品タグ」をクリックして、そのまま氏名や住所、カード情報などを記入すれば、その商品を購入することができる「チェックアウト機能」も展開。インスタグラムを出なくてもオンラインショッピングができてしまうシステムをつくりだしたのです。
(Laterから:「ショッピング機能」の仕組み)
そのため、新しく展開される「アフィリエイトコマース」でも、インスタグラムユーザーがインフルエンサーの投稿に貼ってある「商品タグ」から「チェックアウト機能」を通して商品購入に至ることがコンバージョンの条件になると考えられるでしょう。
アフリエイターが運用しているウェブやブログからブランドのオンラインストアへと流入させ、購入を促進する通常のアフィリエイトマーケティングとは異なり、インスタグラムの「アフィリエイトコマース」では、顧客のすべての購買プロセスがインスタグラム上でできるので、売上げというコンバージョンに繋がりやすくなります。
「アフィリエイトコマース」でインフルエンサーマーケティングが変わる?
これまでインスタグラムで行われていたインフルエンサーマーケティングといえば、ブランド側がインフルエンサーに固定報酬を支払い、一定期間、彼らに商品やサービスをPRしてもらうというのが主流でした。ブランド認知度をあげるためには効果的だと言われているこのマーケティング手法ですが、じっさいの成果が測りづらいという懸念点もありました。たとえ、インフルエンサーの投稿から商品に興味をもった顧客が、そのあとブランドのオンラインストアでその商品を購入したとしても、トラッキングできない場合があったからです。
しかし、この「アフィリエイトコマース」ができることによって、インスタグラム上でのインフルエンサーPRがどれほどブランドの売上げに貢献しているか、どのインフルエンサーが一番利益をもたらせてくれるかなどがクリアに分かるようになるため、よりスマートなインフルエンサーマーケティングの戦略がたてられるようになるでしょう。
ブランドとインフルエンサーの双方にウィンウィンになるための新しいシステム「アフィリエイトコマース」の詳細や公開日程はまだ報告されていませんが、プラットフォームのEコマース化が着々と進んでいるのを見ると、このシステムも近い将来い展開されるのではないかと予想されています。
Ys and Partnersでは、インフルエンサーマーケティングのコンサルティングや運用、広告支援も行っていますので、ぜひこの機会にご相談ください。
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