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近年、アメリカでビジネスをする上で、インスタグラムなどのソーシャルメディアは欠かせないツールとなってきました。今回は、お客さまからよくご質問をいただくインスタグラムについて、今後のビジネスシーンで戦略的にご活用していただくため、「ストーリーズ機能」と同機能を有効的に活用したアメリカ企業のケーススタディをご紹介します。
毎日5億人以上のユーザーが利用しているインスタグラムは、アメリカのミレニアル世代を中心に利用されているソーシャルメディアです。その中でも、ストリーズは、2016年のリリース以降、24時間以内で投稿が削除されるため気軽に楽しめるという利点から、人気の機能となりました。また、ストーリーズは、潜在的な新規ユーザーへのリーチ力が高く、さらに既存ユーザーとの強力なつながりを構築することができる優れた機能です。
ストーリーズには、ユーザーのエンゲージメントを高める機能が多くあります。わかり易い例の一つとして、投票機能があります。ユーザーとのやりとりを促進するための最も簡単かつ有効な方法です。
さらに、近年では、ストーリーズ広告を活用したマーケティングも注目されています。最も閲覧されているストーリーズの3分の1が企業広告と言われているほどです。また、ストーリーズ広告を閲覧したユーザーの75%が、そのブランドのウェブサイト訪問または商品購入の行動を行うという統計データもあります1。
今回は、投票機能を活用したストーリーズ広告のケーススタディをご紹介します。2010年にテキサスで設立されたChameleon Cold-Brew(カメレオンコールドブルー)は、インスタグラムの投票機能の有効性を確かめるべく、広告テストを行いました。
広告1は、投票機能のない動画広告です。アニメーションを利用して「カメレオンコールドブリューコーヒーはお好きですか」と尋ね、バニラコーヒーまたはブラックコーヒーの2つのオプションを表示しました。
広告2は、投票機能が埋め込まれた動画広告です。デザインは広告1と同じですが、バニラまたはブラックの投票ボタンが追加されています。ユーザーがどちらかのフレーバーをクリックすると、全体的な投票数を表示される仕組みになっています。
広告3は、投票機能に加え、ウェブサイトにアクセスを促すフレーズを追加した動画広告です。
カメレオンコールドブルーは、コーヒーに興味のある人を含む18〜44歳の成人、またオレゴン州からメイン州まで全国の数十の大都市圏を含む同企業の商品が販売されているエリアのユーザーにリーチしたところ、広告3が最も良いパフォーマンスを発揮することが分かりました。なお、投票機能を使用した場合の広告想起率は、投票機能なしの広告と比べ、2.4倍高くなることがわかり、ブランドの好感度も2.7倍高くなりました。また、投票機能とウェブサイトへのアクセスを促すフレーズを使用した場合、投票機能なしの広告と比べ、2.9倍高い広告想起が確認され、ブランド認知度も3.3倍高くなるという結果となりました。
インスタグラムのストーリーズ機能を活用したデジタルマーケティングは、アメリカでは、もはや主流と言えるでしょう。ストーリーズ機能を活用していない、もしくは活用できていない場合、大きなビジネスチャンスを逃している可能性もあります。弊社では、インスタグラムを活用したマーケティングのお手伝いを行なっていますので、お気軽にご相談ください。
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