ブログ
今年4月に発表され、注目を集めた、インスタグラム新フィードのベータ版。あれから4ヶ月が経ちテスト展開が終わったいま、インスタグラムはどんな結論に至ったのでしょうか。
今年の4月に発表され、私たちのブログでも紹介をした、インスタグラムがフィードの新しいフォーマットを開発中で、じきにベータ版がテスト展開されるという話題を呼んだインスタグラムのニュース。そのベータ版には、フィード投稿、リール、ストーリーが全てフルスクリーンサイズに表示される仕組みが導入され、今までのフォーマットとは大きく異なりました。
#Instagram is working on a full immersive feed 👀 pic.twitter.com/zTXVpH4C6n
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) March 25, 2022
インスタグラム新フィードの一部:静止画でもフルスクリーンサイズに表示される ( Social Media Todayで紹介されていたTweet より)
インスタグラム新フィードへの反応は?:テスト展開の結果
あれから実際にベータ版のテスト展開を行ったインスタグラムでしたが、ユーザーの反応はあまり良くありませんでした。先月、オンライン署名収集プラットフォーム「Change.org」で、「Make Instagram Instagram Again(インスタグラムをもとに戻そう)」という請願が投稿された際は、瞬く間に30万以上の著名が集まり、新フォーマットのインスタグラムに対して多くのユーザーが不満を抱えているのが明らかになったのです[1] 。
その請願に書かれていた要望が以下の通りです。
- 投稿の表示方法を時系列順に戻すこと
- TikTokの真似はやめること
- 静止画コンテンツにフォーカスを戻すこと
- ユーザーとクリエイターの声に耳を傾けること
そして、これらの意見を目にしたのか、インスタグラム社の責任者Adam Mosseri(アダム・モセリ)氏は、先月行われたメディア「Platformer」とのインタビューで、新フォーマットに対してネガティブな反応が多かったことや、現状のフィードの表示方法(フォローしていない投稿も表示されること)に不満があるユーザーが多くいることを認めたうえで、「新フォーマットの導入は一旦保留にする」意思を示しました[2] 。
一方で、フォーカスするコンテンツタイプに対しては、「静止画よりも、動画を投稿するユーザーが増えているのは、ユーザーデータから証明されている」と述べ、「インスタグラムが動画フォーカスになることは、これからも変わらない」ことも明らかにしました[3]
インスタグラムの今後
それでもインスタグラムが、新フォーマットの展開を諦めたと言うのはまだ早いでしょう。今月の「Social Media Today」内の記事によれば、現在導入されている2つのフィード表示方法(時系列順とお気に入り)に加え、全てのコンテンツをフルスクリーンサイズに切り替えられる「Full Screen Feed」という表示方法を追加したベータ版をインスタグラムが開発しているとのことです。
(引用:Social Media Today「フルスクリーンフィード」という表示方法が追加されたベータ版)
このベータ版が現実となれば、Mosseri氏が繰り返し述べていた、今後のインスタグラムの方向性「よりパーソナライズされたプラットフォームにする」と合致します。そして、アルゴリズムの精度を上げることも、よりパーソナライズされたコンテンツをユーザーにオススメするためなのです。
Meta社によると、AIの新モデルを導入し、より精密なオススメを出すのが可能になったことで、リールの視聴時間が15%上がったことが分かりました[4] 。これは、インスタマーケティングを行っている企業にとっても、とても良いニュースです。
これからも進化し続けるインスタグラム。「よりパーソナライズされたプラットフォームにする」目標は現実となるのか、目が離せませんね。
アメリカで効果的なSNSマーケティングについて、私たちにお気軽にご相談ください!
Instagramに関する他のブログ記事もチェック
参照元
プロジェクトのご相談やご依頼につきましては、以下のフォームに必須項目をご入力ください。
24時間以内に回答いたします。