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先週、社内のデザイナーC.Oさんとこういう会話があった。メールでのやりとりだ。
彼女はアメリカの大学を出ているから、当然アメリカナイズされている。だからこそだと思うのだが、この『主人』『夫』『旦那』の使い分けには苦労しているようだ。
彼女は時短の正社員なので、夜に何かお願いする際には予め訊ねないといけない。わたしが、2月後半で歓迎会に出席できそうな日はありますか、と聞いたところ、こういう返事が帰ってきた。
「主人のスケジュールを確認し、週明けにはお返事できるようにしますm(_ _)m」もちろん絵文字つきだ。
私の同級生の女子たちからもこの絵文字が大量についたメールがくる。これはママという人種の習慣に違いないと私はみている。言葉だけでは感情を伝えるのに不十分だから、きっとママ友からいらぬ誤解をうけ、苛められないためにもこういった配慮が必要なのだろう。そう思うと涙ぐましい努力をしているのだな。
「ところで主人ではなく夫の方が良いのでは?」とメールを返すわたし。どういった反応をかえしてくるのか、興味があった。
「のぶさん、やはり『主人』気になりますよね〜」と即レスの彼女。「実は、私も昨日メールを送る時に『主人』『夫』『旦那』の使い分けを調べたのです!」と意外な答えが返ってきた。
へぇ〜、やっぱりよく似た部分で違和感を感じるものなんだなと思った。
「ネットでは、目上の方には『主人』と書いてあったので書いたのですが、ちょっと違和感ありでした(笑)保育園とかカジュアルな時は、『旦那』とか『パパ』と言ってるのですが、確かに公の場は『夫』の方が私もしっくりくるかもと思いました。『主人』『夫』『旦那』の問題は、男性にとっては『嫁』『妻』『女房』くらいですかね?英語では、このような使い分けはありますか? 考えてみると興味深いです」
実は私が「主人ではなく夫の方が良いのでは?」と問いかけた際に「男=主という概念を大事にしているのだったらそれは尊重しますので気にしないでください」と付け加えておいた。なんだか妙なポリシーをもっていると困ると思ったからだ。
うちの経理のM.Kさんが、ママ友や学校の先生の前では主人、学生時代の友人の前では旦那と使い分けていると言っていたことを思い出した。うちの妻が『主人』という言葉を使っているのを聞いて、俺のことを主人だなんて思ったこともないくせに、とぷっと笑ってしまったことがあったことも思い出した。
日本語の先生は日本語を学ぶ外国人に『主人』『夫』『旦那』の使い分けをどうやって教えているのだろうか? 不思議な国という評判が、ますます広がらなければ良いのだが。
ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣
アメリカでビジネスを成功させる
Ys and Partners(本社カリフォルニア州アーバイン市)では、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、これまで50社以上の大手日系企業に、マーケティング領域のなかでも、米国向けの製品開発、販路開拓、PRやプロモーションのご支援をしてきました。日本オフィス(東京と横浜)では、北米進出を計画中の方々に初回無料コンサルテーションを実施しています。
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