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社長の「のぶログ」 2021.10.05

コロナ禍のアメリカで、20年ぶりにサンタフェまでロードトリップしてみた!

遅い夏休みをとって、家族でロードトリップに出かけた。

コロナ禍で旅行に行くことは考えてなかったが、日本が連休だと聞いて、3日後だが、行こうと思い立った。

秋の気配が、背中を押してくれた。2021年の夏は、今を逃せば二度と戻ってこないのだ。

目指すは、カリフォルニアから西に14時間ほど走ったところにある、ニューメキシコ。

サンタフェから北に90分程走ったところにはタオスという小さな町があり、今回はそこのAirBを拠点にすることにした。

 

まだ幼かった娘を中古のホンダ・オデュッセイに載せ、ニューメキシコまでロードトリップに出かけたことがある。

ホワイトサンズの砂を、彼女の小さな運動靴にぎっしり詰め込み、持ち帰った。

さすがにもうその白い砂もオデュッセイも残ってないが、脳裏に思い出はたくさん残っている。

あれから20年の月日が流れ、娘はすっかり大人になった。

 

彼女は、最近まで新型コロナウィルスの患者を病院でケアしながら、国家試験の勉強をしていた。

数日前に合格通知を受け取ったばかりで、これから仕事探しをはじめるところだった。

思い返せば、最初のニューメキシコへのロードトリップも、私が職探しをはじめるタイミングだった。

カリフォルニアの大学でデジタルアートのCertificateを取得し、アメリカで仕事を見つけようとしていた。

が、見つかる保証はどこにもなく、直後に911が起きて、出鼻を挫かれた。

私のアメリカでの職探しは、そんな最悪のコンディションのなかではじまったのだった。

あの時、仕事が見つからなかったら、今頃は娘も私も日本で職探しをしていたのかも知れない。

 

「パパ、この砂を持って帰っていい?」と幼い娘は言った。

「パパ、ホワイトサンズには行かないの?」と大人になった娘は言った。

前の旅行で何を覚えていると私が聞いたら、娘は迷わずホワイトサンズとこたえた。

しかし、今回はさほど興味をもっていないようだった。

旅行先には適齢期というものがあり、ホワイトサンズは小さな子供向きなのかも知れない。

いずれにしても、成長したということだろうと理解した。

 

「なぜ、ニューメキシコなんですか?」と、うちのメンバーに聞かれた。

特に理由はなかったのだが、ジョージア・オキーフの旧家に行きたくなった。

ずっと行きたかったのだが、その思いを封印していたといった方が近いだろうか。

なにせ、それはカリフォルニアから1500キロを超えた先にある。

20年前に、オキーフの旧家の前まで行きながら、予約がないという理由で門前払いになった。

それが、心に残っていた。

 

飛行機で行かないのか、とよく聞かれるが、ロードトリップの良いところは、その有り余った贅沢な時間にある。

家族でさまざまな話をする。

とりとめのない話だが、この上なく楽しい。歌を歌い、車内で食事だってする。

妻は、ライスジャーを抱え、旅の車中でおにぎりを握ってくれる。

これがいつしか私たちの伝統的なロードトリップのスタイルになっている。

伝統とは良いものだ。それだけで一体感が生まれ、何年、何十年前のうきうきした気分を引っ張りだしてくれる。

 

結果的に、私たちはジョージア・オキーフの旧家に辿り着くことはできなかった。

今度の旅では、その門前を見ることさえできなかった。そう言って家族で大笑いした。

ジョージア・オキーフ・ミュージアムの予約を取っただけで、旧家の予約をとり忘れていたのだ。

それらが別々のロケーションだということを忘れていた。

それでもなぜか問題ないと思えた。

それって、またいつの日か、ここに来る理由を残したということなのだから。

 

旅の醍醐味は、やはりその道中にある。プロセスをいかに自由に楽しめるか?

仕事も似ている。チームで創作し、皆が成長するプロセスを楽しみたい。

だから家族も職場のチームも、息のあった人たちに囲まれていたいと思うのだろう。

 

次回、ジョージア・オキーフの旧家にたどり着けるのは、いつのことになるだろうか?

その日がまた来るのを楽しみに待つことにしたい。

 

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