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2022年に入ってからも続々と新機能などを紹介しているインスタグラム。最新のニュースでは、フィードの新しいフォーマットを開発中との話題が上がっています。実装された場合、SNSを運用する企業にとって、どのような影響があるのでしょう?
インスタグラムの新しいフィード
「Social Media Today」の最新記事によると、現在インスタグラムがフィードの新しいフォーマットを開発中で、じきにベータ版がテスト展開されると予測されています[i]。主な変更点は、フィード投稿もリールズやストーリーズと同じく、フルスクリーンサイズで表示され、1スクロールごとに、1投稿が表示される仕組みとなることです。
このアップデートから、インスタグラムが、競合であるティックトックを参考にしようとしていることが推察できます。現状のインスタグラムのフィードは、シームレスにスクロールできるようになっているため、各投稿が注目されづらいと言う課題がありました。一方で、ティックトックのフィードは、1スクロールごとに、フルスクリーンサイズの動画が1投稿ずつ表示される仕組みとなっているため、投稿を見過ごす確率も低くなり、1投稿にアテンションが集まりやすくなります。ティックトックの「中毒性の高さ」は、このようなUXが大いに関係あると言えるでしょう。
また、このアップデートはインスタグラムのアルゴリズム改善に繋がるとも言われています。例えば、現状だと、故意に投稿がスキップされたのかを図ることができません。しかし、ティックトックのように、投稿が一つ一つ止まる仕組みにすると、ユーザーが特定の投稿で止まったときの間隔、スキップしてまた戻ったかどうかなど、分析の可能性が広がります。これによって、アルゴリズムの精度がより高くなり、おすすめ投稿の正確性も向上すると言われています。
企業のコンテンツ運用への影響
実際にこのアップデートが実装された場合は、企業のコンテンツ運用も変えていく必要があります。
まずはコンテンツのサイズです。動画も静止画もフルスクリーンサイズで表示される場合、現在推薦されている1:1や4:5の画像サイズから、16:9の画像サイズが一般になることが考えられます。こうなった場合、リールズ、ストーリーズと同じ表示サイズになるため、1サイズで全ての投稿タイプに対応できることは運用上のメリットとなるでしょう。
また、このアップデートが実装された場合、現在のリールズのように、キャプションが折り畳み式になり、最初の1行しか表示されない可能性があります。よって、キャプションよりも、静止画や動画の中で重要なメッセージを伝えることがますます大事になっていきます。文字でしかメッセージを表すことができない静止画よりも、音声やアクションでも表現することができる動画コンテンツの効果がますます発揮されると予測できます。
このニュースについて、一般ユーザーの反応は?
このニュースに対して、今のところ一般ユーザーからのいい反応はあまり見られません。「インスタグラムがますますティックトック化し、本来の『静止画に特化したプラットフォーム』である良さがなくなってしまうのではないか」といった懸念点を表した声が大半です。こうした一般ユーザーの意見がある中で、インスタグラムは開発中であるベータ版をそのままテスト展開するのか、今後の注目ポイントとなりそうです。
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