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SNSにおいて、フォロワーとコミュニティーの違いをご存知ですか?フォロワーが単なる観客だとすると、コミュニティーは積極的にブランドと関わりを持つ「熱心な観客の集まり」と言うイメージです。ひと昔前は、多くのフォロワーを持つことが重要視されていましたが、現代では、強固なコミュニティーを育むことの方に重きが置かれています。
フォロワー数が多いと、一見インパクトはありますが、蓋を開けてみると、投稿にほとんどいいね!やコメントがついていないことも多々あります。フォロワー数を集めることばかりに必死になり、コミュニティーの育成に全く目を向けていないと、この状態に陥ります。フォロワーは沢山いるのに、気付いたら購買につながるファンが一人もいない…という状態はブランドとして避けたいですよね。今回のブログではSNSコミュニティーの重要性と、コミュニティー作りをしていく上で意識しておきたいポイントについてお話しします。
SNSのフォロワーとコミュニティーの違いは?なぜコミュニティーづくりが重要なのか?
フォロワーとコミュニティーの主な違いは、「エンゲージメント」にあります。アカウントをフォローしているものの、特に行動せず、ただ静観している人々はフォロワーです。反対にブランドが発信するコンテンツにいいね!したり、コメントを書き込んだり、ユーザー同士が積極的にコミュニケーションを取る人々の集まりをコミュニティーと呼びます。つまりエンゲージメントが高い場所にはコミュニティーが存在するということです。
もちろん、フォロワー数が多いと、投稿が人目に触れる機会が増えますし、はじめてアカウントを覗きにくる人にとって、信頼できるブランドとしてみなされると言うメリットはあります。しかし、新規フォロワー獲得に集中するあまり、既存フォロワーをないがしろにするのは得策ではありません。
InstagramとTikTokの新しいアルゴリズムアップデートでは、既存フォロワーの反応が重要視されます。コンテンツが投稿されると、まずは既存フォロワーの一部にその投稿が表示されます。その既存フォロワーの反応が良ければ、その投稿は良質なコンテンツとみなされ、新規ユーザーにも表示されるような仕組みになっています。すなわち、新規ユーザーへリーチしたければ、まずは既存フォロワーの関心をひき、喜ばせることが優先ということになります。
多くの新規フォロワーを獲得することに注力するより、例え少人数でも、まずはブランドの「味方」をつくり、その人たちとの関係性を築くことに注力することが先決です。この関係構築を地道に続けることによって、やがて熱狂的なSNSコミュニティーができ、そのコミュニティーが盛り上がれば盛り上がるほど、新しいユーザーにもブランドの発信が届くという好循環になっているのです。
SNSでコミュニティー作りのためのヒント
では、コミュニティー構築においてどのようなことを意識したら良いのでしょう?まずは、すべてのSNSプラットフォームに共通して言えることを見ていきましょう。
コミュニティー作りの基本。身近なファンを大事にしよう。
SNSで頻繁にブランドの紹介をしていたり、ブランドと積極的にコミュニケーションをとっている熱心なファンを見つけたら、その人と信頼関係を築き上げていきましょう。お礼のメッセージを送ることはもちろんのこと、ブランドの魅力を頻繁に発信し続けてくれている方には、お礼のギフトを贈ったり、特別なイベントへ招待したりと、感謝の気持ちを形にすることが重要です。そのファンが、ブランドのことをより好きになってくれるためにはどうしたら良いか?を考えましょう。
自分ばかり話さない。会話が生まれるSNSコミュニティーの仕組みをつくろう。
SNSで陥りがちな罠として、自社商品の宣伝ばかりを一方的に発信することです。SNSを単なる宣伝の場にしてしまうと、結果的にファンを一人も獲得できず、コミュニティーもできません。コミュニティーを育むための第一歩は「双方向のコミュニケーション」です。
例えば、商品の使い方を実演するコンテンツを投稿し、フォロワーに、「普段どんな使い方をしている?」と質問してみると良いかもしれません。「あったら嬉しい機能」や「新しく展開してほしい味」など、フォロワーの意見を求めることも効果的です。コンテンツ内にこのような質問を投げかけて、コメント欄で教えてもらうよう促すと、投稿に対するエンゲージメントが高まります。
さらには、消費者の理解も深まり、商品やサービスの改善や、新商品発売のヒントに繋がるケースもあります。このような投稿を続けていくと、やがてフォロワー同士がコメント欄で会話し始め、盛り上がるケースも出てきます。このフォロワー同士の盛り上がりが見えてくると、SNSコミュニティーができ始めている証です。
コミュニティーでは、透明性を持って、ファンに対して誠実でいよう。
コミュニティを育てるためには、フォロワーに対して誠実な姿勢を示して、彼ら彼女たちの信頼を得ることが重要です。現代の人々は、特に環境問題や社会問題に関することに敏感に反応します。例えば、あなたのブランドがプラスチックを使用しなければならない場合、その理由を明確にし、公表しなければなりません。環境保全の観点から「脱プラ」が支持される中、プラスチックを使用するということは、特にアメリカでは環境破壊に加担している企業としてみなされます。どうしてもプラスチックを使用しなければならない場合は、透明性を持って、その理由をブランドストーリーと共に伝えましょう。そのことに何も触れないと、信頼性に欠けるブランドとして捉えられてしまう恐れがあります。環境問題や社会問題に対して、ブランドの意思をしっかりと表明することは、消費者の信頼を得るための大事な要素になります。
続いて、SNSプラットフォーム別で、コミュニティー作りに役立つヒントを見ていきましょう。
Instagram:頻繁にストーリーズを投稿する
Instagramのストーリーズは毎日フォロワーとコミュニケーションを図る絶好の場所です。例えば、投票機能を使って、製品に関するちょっとしたアンケートを取ることもできます。あるいは、クイズ機能を使って、ブランドに関する豆知識をクイズ形式にして問題を出すこともできます。ストーリーズには、このようなインタラクティブ性の高い機能が備わっているため、気軽にフォロワーと接点を持つことができます。
TikTok:最新のバイラルトレンドを知る
特にTikTokでは、常にトレンドに敏感でいることが求められます。最新のトレンドに精通し、素早くそのトレンドに乗り、コンテンツ展開できることはコミュニティ構築において有利に働くこともあります。ただし、一歩間違えるとブランドイメージを下げてしまう可能性もあるので、ブランドとの親和性を素早く見極めることができる、経験豊富なSNSチームと遂行することをお勧めします。
Facebook:ページ上で公開投稿を許可する
Facebookではコミュニティーやブランドページを運営・フォローすることができます。このブランドページをフォローする人々に、ブランドページへの投稿を許可することもできます。例えば、製品の使用方法に関する質問がフォロワーから投稿され、それに対して他のフォロワーからコメントが上がったりする「掲示板」のようなイメージです。これをすることで、ブランド発信ではなく、フォロワー発信の投稿が可能になり、会話が活性化し、コミュニティー構築に有効と言えます。どのフォロワーの投稿が公開されるかは、ブランド側で管理できるので安心して運営できます。
SNSでのコミュニティー構築は、一朝一夕で実現できることではありません。地道な努力と時間がかかることですが、長期的な視点で見ると、長く愛され、成功するブランドには必要不可欠なマーケティング活動と言えます。SNSを運営する際に、意識してみてはいかがでしょう?
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