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米国マーケティングトレンド研究会 2022.06.08

「Stanカルチャー」とは? 「Stan」から学べるSNSのコミュニテイ運用の重要ポイント

近年、有名人などの熱狂的ファンを意味する「Stan(スタン)」がSNSで大きな存在感を出しています。そんな「Stan」カルチャーから、SNS上で大きなコミュニティーを築き、維持する方法を学んでみましょう。

Stan(スタン)」とは何か?

「Stan」とは、有名人などの熱狂的ファンのことを指します。たとえば、いま海外でも熱狂的な人気を誇っているK-popアイドルグループ「BTS」には「Army(アーミー)という「Stan」コミュニティーが存在します。「Army」は、私たちが認識しているような、CDを買い、コンサートに行くだけのアイドルファンではありません。彼らは、「BTSを支援する」というミッションのもと、グループが新曲を出したときには宣伝活動をし、ビルボードにランクインさせたり、グループの名誉損害に関わることがあった場合には所属事務所の代わりに抗議をしたり、メンバーの誕生日にはコミュニティーが集めたお金をメンバーの名前で募金に出したりするなど、コミュニティーとして一致団結してアイドルを支えているのです。

ブランドにとっても「コミュニティー」が大切な理由

ブランドにもコミュニティーはもちろん存在します。ブランドにとってコミュニティーとは、主にブランドの商品やサービスを愛用してくれている「ロイヤル顧客」であり、ブランドを口コミで世に広めてくれている「ブランドアンバサダー」です。

SNSマーケティングでは、新規フォロワーを増やすだけでなく、コミュニティーを築き、維持するための施策も必要になります。フォロワーとの関係性を深め、コミュニティーを作っていくことで、アカウントが活性化するとともに、コミュニティーが生み出した口コミからブランド認知が広がるからです。

Stanカルチャーから学ぶ、コミュニティーを運用する方法、3つのチェックリスト!

コミュニティーを築きたいブランドにとって、このStanカルチャーの特性から学べることはたくさんあります。

方法①:なにごともオーディエンスファーストで

Stanカルチャーの特性として、そのコミュニティーは、ギブアンドテイクで成り立っていると言っても過言ではありません。BTSとArmyの例に戻ってみましょう。BTSとArmyの関係は、他のアイドルグループがファンとの間で築き上げた絆に比べても、とても強いものだと言われています。その証拠に、BTSがどれほど忙しくとも、Armyのためにコンテンツを上げ続けています。彼らのコンテンツで満たされたArmyは、「自分たちも彼らのために何かしてあげたい」と思うようになります。ブランドがコミュニティーと良い関係性を築くためには、このBTSのように、コミュニティー(オーディエンス)の興味関心をきちんと理解し、それに沿ったコンテンツを提供することが重要なのです。

方法②:コメント欄を活性化させること
SNSでStanコミュニティーが最も活発になる場がコメント欄です。とくにStanアカウントの投稿に、彼ら(彼女ら)が応援している有名人から直々にコメントが来た際には、とてつもない盛り上がりを見せるのです。ここからブランドが学べることは、「とにかくコメント欄を活用すべし」です。投稿に対するフォロワーのコメントに返信をするだけでも、コメント欄を活性化することは充分にできます。カスタマーサービスの一環としてではなく、積極的にフォロワーとエンゲージするブランドには自然とコミュニティーが出来上がるものなのです。

方法③:コミュニティーに合った言語やトーンで呼びかける
SNSでStanコミュニティーのアカウントを見ると、そのコミュニティーの人達しか分からない言語やジョークなどが溢れ返っています。そうすることで、コミュニティーの「閉鎖された特別感」を出しているのです。ブランドのコミュニティーは、そのブランドのもつパーソナリティと似ていることが多いため、そんなコミュニティーに合った言語(絵文字やジョークなど)や、好まれるトーン(フレンドリーだったり、真面目だったり)で呼びかけることで、より深い関係を築けることができるようになるに違いありません。

ご自身のブランドやコミュニティでは、どこまで気を配った運用ができていますか? ワイズアンドパートナーズは、日本と米国において、ソーシャルメディア運用や分析をはじめ、ビデオやグラフィック、レシピコンテンツの制作まで、一貫してご支援しております。この機会に、ぜひ、ご相談ください。

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参照元

  1. Home cleaning products want space in the 'shelfie'

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