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社長の「のぶログ」 2021.08.06

東京オリンピック、アメリカから観戦したらどう見えるか?

アメリカでは、連日、NBCという全国放送で「Tokyo Olympics」が流れている。通常のニュース以外は、他に何の番組も流れないから、「Tokyo Olympics」の放映が独占していると言える。多くのTVCMはオリンピック用に制作されており、オリンピックという特別な感情が湧き出るこの機会に、オリンピック専用のコンテンツは効果をあげているように見える。少なくとも私にはじんじん響いてきている。

メインスポンサーであるToyotaのTVCMは、活躍するオリンピアンとその家族の奇跡を描いたストーリーになっていて、好感がもてる。これが世界的なキャンペーンで、日本でも流れたら良かったのにと思う。このような人間性に根ざしたブランドキャンペーンは、オリンピック開催賛成か反対かの議論を超越して存在しているように思えたからだ。

一方、Microsoftは、Tokyoのインバウンド観光に一役買うようなTVCMで、居酒屋での会話「おまかせ料理ってなに?」っていうアメリカ人の友人の問いに対して「俺を驚かせて」っていう意味だよと答えるのが、とってもよいトランスレーションだと感心した。これでMicrosoftのファンになるかどうかは別として、日本を訪れたくなるTVCMである。私も早く帰って皆で西新橋の居酒屋に行きたくなった。

オリンピックが始まってずいぶん時間が経ったと思うが、未だにオリンピック開催に反対したり、選手を口撃し、不満のはけ口にしたりしている人々がいると聞く。理由はさまざまだろうが、いったん開会宣言をしたからには、私は無条件に選手を応援すべきだと思う。アメリカでは、彼らを単に選手という扱いではなく、オリンピアンと特別な言葉で呼び、当然のことながら賞賛を与えている。結果がどうであろうと、決して文句を言う筋合いのものではない。

NBCは、よほどのことがない限り日本チームを映し出したりしないが、私は(そのお陰で)USチームに所属する日系人を多く知ることとなった。テニスのNaomi Osakaは日本チームだとしても、空手のSakura Kokumai、バレーボールのEric ShojiとKawaika Shoji兄弟、水泳のErica Sullivan、ゴルフのCollin Morikawaなど、日本にルーツをもつアメリカンヒーローを探し出すのが試合を見る楽しみの一つとなった。

参照元:https://rafu.com/2021/07/some-nikkei-athletes-to-watch-at-tokyo-olympics/

アメリカ戦は、ここにいて日本のオリンピアンを応援できる唯一のチャンスである。だから、今日ニュースでみたベースボール決勝戦のニュースが嬉しかった。母から届いたメッセージによると侍ジャパンには故郷の福井出身のプレーヤーが二人も含まれていると言う。コロナを警戒している年老いた母から「オリンピックを見ていると心が豊かになるね」と聞き、その言葉に安堵した。これから日本とアメリカの決勝戦をじっくり楽しみたいものだ。

オリンピック選手に異議を申す人たちに言いたいことがある。アメリカでは、連日のように「Tokyo」や「Japan」という言葉が叫ばれ、ソーシャルメディアのハッシュタグだって「Japanese」が注目を集めている。NBCでは毎日のように「Sushi」「Ramen」「Sake」はもちろん、「Matcha Greentea」「Karaage」「Onigiri」などの日本食をはじめ「Sumo」「Manekineko」「Hachikou」などの歴史や文化、そして今日のモーニングショーでは「Kintsugi」などの日本人でさえ知らないような慣習が取り上げられている。

真っ赤な色の東京タワーは朝も昼も夜もヒーロー的なシンボルとして毎時間映し出され、富士山や箱根や芦ノ湖、それに渋谷や浅草だって(もちろん会場周辺の東京湾岸だって)見ない日はない。つまり、オリンピックの期間は、日本にとって今世紀最大とも言えるPR機会を世界中で得ているのである。

皆でコロナ禍を乗り越えた先の日本は、きっと(間違いなく)このオリンピック期間中に行きたくなった人たちで溢れるに違いない。その日になってはじめてオリンピアンに感謝しても遅いのだ。

彼ら、彼女らを心から応援したい。

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