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日本でも毎年新流行語大賞が発表され、新たな言葉が生まれていますが、アメリカでも若者が作り出した言葉や、世間の風潮から新たに作られる言葉があります。例えば「Selfie(自撮り)」や「Binge-watch(配信ドラマなどを一気見)」なども、昔は無かった言葉ですが、今は皆が使う当たり前の単語です。
このように様々な単語が生まれていますが、特にSNSから生まれた言葉は、若者を中心に急速に広まり、デジタル時代の新しい価値観やライフスタイルを反映しています。今回は、新出単語の中から、SNSに関連する単語を4つ選出し、皆様にご紹介していきたいと思います!
Demure
Dictionary.comが2024年の言葉として選んだ言葉「Demure」、意味は「謙虚や控えめで上品な振る舞い、他者への配慮を強調すること」です。[1] 例えば、「私はDemureなので、会社に行く際には派手なメイクはせず、他人に配慮した服装でいく」と言ったように使用します。今年8月インフルエンサーのJools LebronがTikTokで自身が「Demureであること」について解説した動画がTikTokでバズり、デジタルメディアでの使用頻度が昨年比1,200%増加しました。
For You Page (FYP)
For You Page (FYP)とは、SNSで、自分の興味に合ったコンテンツが自動的に表示されるパーソナライズ化されたページのことを指します。FYPはインフルエンサーや企業にとって重要なバズのきっかけであり、ハッシュタグ「#fyp」はおすすめに表示されたいという意思表示です。SNSのアルゴリズムがもたらす影響力を象徴する言葉です。[2]
Touch grass
直訳すると「芝生を触る」という意味ですが、慣用句でパソコンやスマートフォンの画面を見ているだけではなく「画面から離れて現実世界と繋がる」という意味を持ちます。 [3] 特に、親が子供に注意する際に使われることが多く、デジタルデトックスや現実との接触の重要性を示す言葉です。
finsta
Fake Instagram (偽インスタグラム)は、日本語で言うところの「裏アカ(通常のアカウントとは別に持っている裏アカウント)」です。 Finstaは、不特定の方々から批判されたりする心配をせずに、自由に自分を表現できる安全な場所として、若者に使われていることが多いと言われています。調査によると、高校生の中では50%以上がFinstaを持っていると答えており、70%以上が、Finstaは自己表現をするためのポジティブな手段であると答えています。[4] プライバシーを守りながらも自由や自己表現を大切にしたい若者たちの心理を示しています。
まとめ
これらの新しい単語は、アメリカの若者を中心に、デジタル時代の価値観やライフスタイルが変化していることを表しています。「Demure」のように自己表現と社会での調和のバランスを重視する風潮や、「Touch grass」が象徴する現実との繋がりの重要性など、デジタル社会の中でも人々の生き方や考え方に新たなトレンドが生まれています。SNSから発信される文化や価値観が、これからも言葉として、さらに広がっていくことでしょう。今後もどのような新出単語が出てくるのか、注目していきたいと思います。
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