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米国マーケティングトレンド研究会 2020.12.21

下着ブランド「aerie」から学ぶ、2021年度注目の「No-Edit Edit」トレンドとは

Instagramのクリエイティブコンテンツを検討するにあたり、トレンドは常に知っておきたいものです。先月アメリカの大手ソーシャルメディアマーケティングツール「Later」(レーター)が2021年度に注目すべきInstagramクリエイティブコンテンツに関する12つのトレンドを発表しました。今回はその中の「No-Edit Edit」(ノーエディット・エディット)トレンドについてお話しします。

去年頃までは一般人、インフルエンサーやブランドに限らず、フィルターやPhotoshopなどを使い、本物よりも最大限に綺麗に見えるように加工がされた写真が多くInstagramでは投稿されていました。そして、Instagramストーリーズでも目が大きくなったり、肌がきれいになったりするフィルターが流行りました。

それが最近では、加工写真から遠ざかり、逆に加工を最低限に抑えた、自然でありのままの「No-Edit Edit」写真がより多くの若者に支持され始めました[i]。これはアメリカで「生まれ持った自分の個性を愛そう」というSelf-Positive(セルフ・ポジティブ)、Self-Love(セルフ・ラブ)の考えがより重要視され始めたことと比例していると考えられます。

この「No-Edit Edit」トレンドよりも前に「No-Edit Edit」写真を取り入れて、支持を得ているファッションブランドが「aerie」(エアリー)です。「aerie」はアメリカの大手ファッションブランド「American Eagle」(アメリカンイーグル)の姉妹ブランドであり、下着やルームウェアを取り扱っています。

「aerie」はプラスサイズ、アジア系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人、障害者などのさまざまなモデルが起用されており、広告写真でも、ほくろやしわなどを消す写真加工を一切していません。またInstagramでは、#AerieREAL(エアリアル)キャンペーンを行い、ファンたちに「aerie」を着たありのままの自分を撮った写真をシェアするように呼び掛けています。

Picture1

(今年新たに追加されたaerieのモデルたち:aerieから参照)

このように、ファッションブランドが様々なモデルのリアルで等身大な写真をInstagramに使用することで、お客様がより簡単にブランドの商品を着用した自身のイメージを持つことができ、商品が選びやすくなるのです。

この「No-Edit Edit」トレンドにより、綺麗な側面だけではなく、より正直であからさまな側面を見せた写真をInstagramに共用しているブランドが増えています。リアルで等身大の姿を見せることにより、消費者やファンたちはブランドに親近感を得ることができるのです。

みなさまもぜひ、次回のInstagramのクリエイティブコンテンツでは、ありのままのブランドイメージを「No-Edit Edit」写真で表現してみてはいかがでしょうか。

 

[i] https://later.com/blog/instagram-aesthetic-trends/#edit

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