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米国マーケティングトレンド研究会 2021.09.06

TikTok依存症?なぜTikTokは「中毒性」があるのか？TikTokの市場調査結果が話題に！

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一度アプリを開けるとあっという間に時間が経ってしまうほどの「中毒性」があると言われている「TikTok（ティックトック）」。そんなTikTokが7000人のアプリ利用者を対象に行った調査の結果を先月発表し、たくさんの注目を集めています。はたして、TikTok利用者は自分たちがアプリに費やしている時間を「充実した時間」だと感じているのでしょうか？

TikTokの「中毒性」を表す面白いデータとは？

TikTok利用者は自分たちがアプリに費やしている時間について「充実した時間」だと満足しているのか、それとも「無駄な時間」だと嘆いているのか、その答えを見つけるため、TikTokは大手マーケティングリサーチ企業「Kantar（カンター）」と手を組み、今年3月にアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインとインドネシアから7000人のアプリ利用者を対象にした調査を行いました。

調査の結果、TikTok利用者は、アプリから「楽しさ」や「インスピレーション」を貰っているため、アプリに夢中になっている時間をポジティブに捉えていることが分かりました。また、46％の利用者はアプリを利用している間、一切気を散らすことなくコンテンツにエンゲージしていると話したことから、いかにTikTokが利用者の気を引くことに長けているかが理解できます[i]。

TikTokがここまで「中毒性」がある理由にはTikTokの「アルゴリズム」が関係しています。インスタグラムやユーチューブなど、ソーシャルメディアアプリは、利用者になるべくアプリに滞在してもらえるよう「アルゴリズム」を使い、利用者が「いいね」をしたり、繰り返して見ているコンテンツの傾向を読み取り、利用者の好みに関連したコンテンツをおすすめしています。ほかの競合ソーシャルメディアアプリに関しては、約36％の利用者しか「気を散らすことなくコンテンツにエンゲージしている」と答えていなかったことから、TikTokはほかのソーシャルメディアアプリよりも優れた「アルゴリズム」を持っていると考えられるでしょう[ii]。

TikTok利用者がアプリで動画を見たあとにとる行動とは？

今回のTikTokの調査で得られた面白い結果はこれだけではありません。調査の結果から、アプリ利用者の92％がTikTok動画を見たあとに何かしらのアクション（動画に「いいね」やコメントをする、友達に共有する、ブランドをフォローするなど）をとっており、25％が、動画を見たあとに動画で紹介されている商品を調査したり、購入したりしていることが分かりました[iii]。このことから、TikTokコンテンツの「促進力」の強さは、ブランドにとって注目するべきTikTokの利点と言えます。