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先週は出張で、
久しぶりにサンフランシスコを訪れた。
ある食品企業の新製品開発調査である。
ZOOM越しではない、
対面式の調査は実に2年ぶりだろうか?
ホームであるオレンジカウンティ(OC) と
サンフランシスコ(SF)間は、飛行機で75分。
コロナ禍でキャンセルのリスクがあるから、
かなり迷ったが、車で移動することにした。
SFまでは渋滞も含め、片道およそ7時間。
アイデア開発の時間と思えば悪くない。
SFまでのハイウェイは、
オミクロンの影響で嘘のように空いていた。
あとふたつ驚いたのは、
SFでは通行人もマスクをしていること。
そして、どこに行くのも
予防接種証明書が必要だということだった。
OCの規制はゆるく、もうこの風景はない。
「証明書はあるの?」とカフェの店員。
「あ? 車の中にあるけど、、、」と私。
「全然問題ないわ、外で飲んでくれていいから笑」
そのルールに慣れていなかった私は不意を突かれ、
アウトドアシートで、カフェをすすることになった。
冬の寒空と無口な人々。遠くでゴミを漁る浮浪者。
死に絶えた店と店の間で、生き残ったカフェテーブル。
Fワードを掘った文字づらが生々しく、
カフェラテのハートが、生き残った証のように見えた。
見渡す限り街中には口汚い落書きがふえ、
それに逆らうようにクリーンなアートもふえた。
誰もが不自由な環境にあるなかで、
アートという表現方法をもつ者は豊かだと思った。
不運の腹いせに何かを傷付けたいだけの者と
それでも何かを良くしていこうとする表現者の
心の違いなのか。
あれほど賑やかだったユニオンスクエアは見る影もなく、
かつては展示会で賑わったモスコーニセンターの扉も
重く閉ざされている。
表現者として、心だけは菌や株に閉ざされぬよう、
生きていかなければ。
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