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7月19日は、アメリカではNational Ice Cream Day(ナショナル・アイスクリーム・デー)でした。このアイスクリームの日があろうとなかろうと、アメリカでは、家族やカップルで映画鑑賞や食事をした後、近所のアイスクリーム屋にいってデザートを楽しむ習慣があります。
新型コロナウィルスの感染拡大やインフレが加速する中、このアメリカのアイスクリーム文化にはどんな影響があったのか、ナショナル・アイスクリーム・デーの各社キャンペーンから紐解いてみます。
(以下、axiosで発表された記事から、一部、翻訳引用しています。[1][2])
未だアメリカは新型コロナウィルス感染が拡大している状況下ではあるものの、National Ice Cream Dayの習慣をやめるのはなかなか難しかったようで、周辺の小売店が軒並みクローズする中、笑顔と共に「幸福な瞬間」を提供しているローカルのお店もありました。すでに南カリフォルニアではマスクをしている人は病院や薬局をのぞき僅かで、スイーツ需要が高まる夏を迎えています。
最新の米国消費者物価指数(CPI)によると、6月のアイスクリーム価格は昨年比12.5%増、前月比3.1%増となったことが明らかになりました。他の乳製品にも影響が出ていて、卵は昨年より 33.1%上昇、マーガリンは昨年6月より34.5%、バターは21.4%上昇しました。また、牛乳は2021年6月から16.4%も上昇したようです。
人々はインフレで支出を抑えようとしている状況ですが、果たしてちょっとした週末の自分へのご褒美を買い控えることができるでしょうか?前述したように今年6月のアイスクリームの価格は昨年よりも12.5%上昇し、今後も値上がりすると見込まれていますが、消費者の需要は衰えていないようです。
しかし、これはどこの国の消費者にも言えることですが、これまで以上にデジタル・クーポンや割引など、多くのお得なオファーが出てくることを期待していることは間違いありません。
今年のナショナル・アイスクリーム・デーに、大手アイスクリームメーカーがどのような販促キャンペーンを行ったのか、振り返ってみましょう。
大手アイスクリームメーカーの販促キャンペーン
● Baskin-Robbins アイスクリームデーキャンペーン
店頭またはオンラインで$15以上購入すると、$5の割引。
● Ben & Jerry’s アイスクリーム割引
Ben & Jerry’s Flavor Fanatics Clubに入会すると、店内およびテイクアウトの注文が毎回10%オフになる。
● Cold Stoneアイスクリーム・デー クーポン
My Cold Stone Clubのメンバーは、アプリで$20以上購入すると、$4割引に。
● Dairy Queen Dipped Coneアイスクリーム・デー向け割引
Dairy Queenのアプリで日曜日、Dipped Coneが$1引き。
● Yogurtlandアイスクリーム・デー特典
Yogurtland Real Rewards会員は、日曜日、店頭およびオンラインで買い物をすると、ポイントが3倍になる。
● DoorDash アイスクリームショップ特典
Door Dashのアイスクリームショップで$15以上買い物をすると$5割引。
● Whole Foods アイスクリーム・デー割引
7/19まで、Whole Foods Marketの店舗では、アイスクリームとフローズンスイーツが25%オフ。プライム会員はさらに10%割引。期間限定で、ホールフーズでIbottaアプリを使用しBubbies Mochi Self-Serve Freezersで売られている個包装のMochi Ice Creamを1個買うと、もう1個無料でついてきました。
(画像:https://bubbiesicecream.com/より)
家族で楽しめるアイスクリーム屋というお店とは異なる形態のWhole Foods(スーパーマーケット)のアイスクリーム・デーは、特に魅力的に感じられました。
Mochi Ice Creamはご存じですか?このアイスクリームの名前を聞くと“がんばれニッポン!”と応援したくなりますが、実はこのBubbies Mochi Premium Ice Cream (バビーズ・モチ・プレミアムアイスクリーム)はハワイのブランドです。マンゴ、グリーンティ、ストロベリー、パッションフルーツ、トリプルチョコレート、ピスタチオ、ブラッドオレンジ、バニラとビーガンストロベリーやビーガンチョコレートがあります。ちなみに、アメリカに展開している日本のブランドでは、井村屋さんや前田園さんがMochi Ice Creamを販売しています。
このアイスクリームの日は、レーガン元大統領が1984年に7月の第3日曜日を「ナショナル・アイスクリーム・デー」に、7月を「ナショナル・アイスクリーム月間」に決めたことを発端に、これまで続いてきた文化です。
アメリカ人はインフレで商品価格が上がっても、自分への週末のちょっとした贅沢はやめられないようです。
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