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勉強、仕事、運動、私たちの生活の中では「やらなくてはいけない」ことが沢山あります。それが楽しいことだとしたら時間を忘れて没頭してしまいますが、なかなかそうもいかない方も多いのではないでしょうか?
そんなタスクを「ゲーム化」してしまう、今世界中でトレンドとなっている「ゲーミフィケーション」をご存知でしょうか?ゲームフィーケーション(Gamification)とは、和訳すると「ゲーム化」という意味で、ゲームのデザイン性、ルールや思考といったゲーム要素を勉強や仕事といったゲーム以外にも適用することで、ゲーム感覚で楽しく取り組めるようにし、利用者のモチベーションの向上を図ることを指します。
世界のゲーミフィケーション市場は2023年に145億米ドルと評価されましたが、2029年までには21.8%のCAGRで堅調な成長が見込まれており、[1] 特に北米は世界のゲーミフィケーション市場の進化を形作る上で極めて重要な市場であると言われています。理由としてはIT、ヘルスケア、教育など様々な業界でのゲーミフィケーションが早かったためです。
リサーチ会社による調査によると、ゲーミフィケーションは従業員の幸福度を89%向上させ、企業の生産性を50%向上させるという結果が出ており、驚くべきことは、ゲーミフィケーションを導入した企業は、収益が7倍になるとも言われています。このことから、企業でのゲーミフィケーションの効果は絶大と言われています。[2]そんな北米でのゲーミフィケーション事情ですが、マーケティングでも今後使われていくと言われており、マーケティング担当者の93%がゲーミフィケーションを好きで、今後彼らのキャンペーンに使う方向であると答えています。[3]
そんな今後マーケティングとしても盛り上がる市場、ゲーミフィケーションが楽しめる事例をご紹介させていただきます。
ゲーミフィケーション事例
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Duolingo
ゲーミフィケーションといえば、1番最初の例でよく挙がるのが言語学習アプリのDuolingoです。アメリカでは1億4千万人以上がダウンロードしている人気アプリ[5]で、 学習した日にはカレンダーにスタンプが押され、1日でもサボると連続更新記録が消えてしまうため、毎日欠かさずにアプリを開きたくなるような工夫がされています。学習時には、クイズを行うのですがライフポイント(ハート)というものがあり、答えを間違えるたびにハートが消えてしまうので、緊張感を持ってクイズに挑戦したり、他のユーザーと競い合わせるためランキング形式で表示されていたりと、楽しく学べるアプリになっています。ただし、ゲーミフィケーション市場において、教育は昔から既にゲーミフィケーションが取り入れられているので、ゲーミフィケーション市場の中では成熟している分野です。
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Nike Run Club
一人で走っていても、まるで仲間たちと走っているような気持ちになれるナイキランクラブ。「火曜日までに5km完走しよう!」といった課題を設定し、それをクリアする等、目標を決めながら楽しむことができます。ランニング日数を毎日記録したり、トロフィーが送られたりなど、モチベーションが保持できるような仕組みが沢山あり、まるでゲームのように日々のランニングを楽しく続けることができるアプリです。[5]
これから企業がプロモーションや、マーケティング戦略、さらにはユーザーに継続を促したい場合も、楽しく「ゲーム化」出来ないか一度考えてみると、消費者に魅力的なものになるかもしれません。今後も著しい成長が見込める「ゲーミフィケーション市場」に注目しましょう!
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