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米国マーケティングトレンド研究会 2022.01.26

アメリカ市場調査:2022年3つのマーケティングトレンド

2022年、企業と顧客の間に、より人間的なつながりを生み出すことが、最も重要なマーケティングトレンドになる、という市場調査レポートがあります。顧客は気軽に見られるコンテンツを求めており、短編動画コンテンツへのシフトは2022年も続くことでしょう。また、マーケティングにおいては、マクロインフルエンサーではなく、マイクロインフルエンサーの活用を検討すべきです。そして2022年、顧客満足度を上げるためには、事業について透明性を確保することが不可欠となってきます。

はじめに:

Eコマースの台頭や、マーケティングキャンペーンに関わるAIの高度化など、様々なイノベーションが起こる中、2022年もこれらの動向に注目することが大切です。米国の市場調査によると、2021年のトレンドのうちのいくつかは、2022年にさらに拡大する可能性が高く、顧客もそれに順応してきているということが分かっています。どれを自社の戦略に取り入れるべきかを正しく判断することが、今後の成功に不可欠です。

それでは、2022年に予想されるマーケティングトレンドのいくつかと、それらがどのように関連しているのかを見てみましょう。

トレンド1:主流であり続ける動画マーケティング。

静止画と比較して、動画コンテンツはユーザーの注目を集めるのに効果的であることは、パンデミック以前から明らかでした。現在、この傾向は以前にも増して強まってきています。Lemonlight社の調査によると、回答者の94%が購買の意思決定に動画を利用したことがあると回答しています。この94%のうち76%は、特に製品のデモンストレーションビデオが役に立ったと回答しています。[1] しかし、この調査で最も注目すべきデータは、回答者の99%が、企業が発信するビデオコンテンツをオンラインで見ることを楽しんでいるということです。

この調査で見られている動画は、従来の長編コンテンツではないということがポイントです。人々が動画に注目する時間の平均は、ミレニアル世代で約12秒、Z世代では約8秒です。[2] 2022年、そしてそれ以降も、短編動画は主流であり続けるでしょう。

トレンド2:カギを握るのは、マイクロインフルエンサーナノインフルエンサー。

 インフルエンサーマーケティングは、これまで以上に、新規顧客を獲得するために重要になっています。ミレニアル世代とZ世代は、友人や家族から製品を薦められるのと同じくらい、インフルエンサーの意見に耳を傾ける傾向がある、というデータがあります。

規模の大きさを考えると、フォロワーの多いインフルエンサーに商品の宣伝を依頼するのが良いと感じられることでしょう。しかし、フォロワーが数百万人もいるようなマクロインフルエンサーの場合、エンゲージメント率が高くないことがほとんどです。一方、フォロワー数が1,000人から10万人のマイクロインフルエンサーは、熱心なファンコミュニティを持っており、投稿のエンゲージメント率も高くなる傾向があります。欧米のインターネットユーザーを対象にしたある調査では、56%がセレブリティよりも「普通の人」をフォローしたいと思っていることがわかりました。また、そういった人は売れっ子ではないため、あなたのブランドとコラボレーションしてくれる可能性も高くなります。[3]

これだけでなく、マイクロインフルエンサー(さらにはナノインフルエンサー)はマクロインフルエンサーと比べてマーケティング費用が安くすみます。インフルエンサーマーケティングの予算が少ない場合、マクロインフルエンサーただ一人に全予算をつぎ込むよりも、精査した上で数多くの小規模インフルエンサーを活用したほうが良いでしょう。

トレンド3:顧客第一のマーケティングと、顧客との関係構築。

 顧客はこれまで以上に、企業が顧客を単に売上としてではなく、一人の人間として自分のことを考えてほしいと思うようになっています。マーケティング会社はテクノロジーを活用し、潜在顧客のデータを収集し、彼らが望むものを確実に提供するようになってきています。しかし、これは行き過ぎかもしれません。

たとえば、グローバル調査会社のデロイト社によると、顧客が新商品情報のアラートを受け取った場合、喜ぶ人もいれば、企業が顧客に関するデータを裏で手に入れていると思い否定的な反応をする人もいます。つまり、顧客は企業が自分の個人的なニーズに合わせてくれることを好む一方で、自分のプライバシーは侵されたくないと思っているのです。

このバランスを取るために、マーケティング部門は、新規顧客獲得においても、長期的な顧客リレーションにおいても、透明性を担保する必要があります。どんな情報を収集するか、どのように使用するか、そしてどのような目的でプロモーションを行うかについて明らかにしておくことで、顧客の信頼を得ることができるのです。調査によると、製品の改善に役立つとわかっている場合、顧客が個人情報を提供する確率は2.5倍になることがわかりました。さらに、自分の意見を考慮し、ブランドの方針を明らかにしてくれる企業に対して、価値を感じる可能性が非常に高いこともわかっています[4]。

このように顧客と誠実に向き合い、ギブアンドテイクの関係を築くことが、2022年の成功には欠かせないものとなります。

結論:

2022年のマーケティングトレンドとして、Eコマースやソーシャルコマースなど、オンライン上のマーケティング手法がますます拡充していくことでしょう。技術の活用が進む一方で、人間的な側面も置き去りにすることはできません。

このことは、ここに挙げた3つのトレンドすべてに反映されています。企業が成功するためには、顧客を第一に考えるマーケティングが必要です。また、いわゆるマクロインフルエンサーよりも、フォロワーとの結びつきが深いマイクロインフルエンサーを活用する必要があります。静止画から動画へのシフトも、より「人間的」なコンテンツを求めるようになっている、と解釈することができます。画像とは異なり、動画は動き、音があり、よりリアルなやりとりを表現することができるからです。

個という単位で顧客とのつながりを築き、自社の利益だけでなく、顧客が幸せな気持ちになれることを大切に考えている企業なのだと示していきましょう。この2年、パンデミックによる規制や感染不安により、オンラインで買い物をする人が増え、買い物の場面で人の温かみを感じる機会が減ってしまっています。お客様の声に耳を傾け、対話を重ねることが、Eコマース時代においてビジネスをより「人間らしく」することにつながるのです。

米国マーケティングトレンド研究会2021.12.16

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参照元

  1. https://www.lemonlight.com/blog/67-video-marketing-stats-you-need-to-know-for-2022/
  2. https://www.socialmediatoday.com/news/5-trends-that-will-dominate-influencer-marketing-in-2022-infographic/617387/
  3. https://www.emarketer.com/content/small-influencers-poised-win-more-brand-followers-2022
  4. https://candidplatform.com/en/news/platform-news/all-platform-news/marketing/deloitte-2022-marketing-trends-toward-human-first-data-experiences.html
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