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Ys and Partnersのインターン生がアニメエキスポへ
オフィスから北へ車で一時間、渋滞しない朝早い時間を狙い、向かうはアニメエキスポ。アニメやマンガ、ゲームなどのポップカルチャーをテーマにした大規模なイベントである。年に一度、数日間にわたって開催されるのだが、例年、世界中から10万人以上の来場者が集まる。イベントでは、有名ゲストらによるトークショーやコンサート、コスプレイヤーのコンテスト、展示ブースや販売エリア、屋台エリアなどが設けられる。朝の10時にもかかわらず、コスプレをしたアニメファンや日本のポップカルチャー愛好家がワクワクした表情を浮かべ、入場するために列をなしていた。
拡大し続けるアメリカのアニメ市場
アニメエキスポの盛り上がりから、アメリカで浸透しつつある“オタク”文化を目の当たりにすることができた。来場者の多くはアニメのキャラクターグッズや限定商品を求めるとともに、「日本の文化と繋がりたい」という情熱がある。これは日本のクリエイターや企業にとっての海外展開やさらなる拡大の大きなチャンスだと肌で感じる。
感覚的なものだけではなく、アニメ市場は実際、急速に拡大している。Grand View Researchによると、米国のアニメ市場規模は2021年時点で約17億ドル。2023年〜2030年のCAGR(年平均成長率)は14.9%と、右肩上がりで成長が予測されている。[1]
アニメエキスポに出展する日本企業
アニメエキスポの出展企業は全体で332社。その内、約30社が日本企業である。出展企業はアニメ制作会社、キャラクターグッズメーカー、ゲーム会社など、多岐にわたる業種があり、これらの企業は、独自のアートスタイルやストーリーテリング、魅力的なキャラクターを通じて、世界中のファンを魅了している。
特に興味深いと思った出展企業をいくつかご紹介する:
▪️アニメキャラクターやフィギュアの商品展開:株式会社 壽屋(コトブキヤ)
アニメ作品に登場するキャラクターグッズやフィギュアを制作・商品化している企業。緻密な造形やクオリティの高いアイテムが人気で、日本のみならず海外コレクターからの支持も集めている。
▪️アニメを活用した新しい日本体験:SHINSU TRAVEL Co., LTD
日本の観光地や文化体験をアニメの世界とリンクさせた旅行ツアーを提供している企業。旅行者―は実際にアニメの舞台となった場所を訪れたり、キャラクターコラボイベントに参加するなど、特別な体験を楽しむことができるようだ。
▪️地方自治体としての広報戦略:群馬県
地方自治体がアニメキャラクターを活用して地域の魅力をPRしている。群馬県の公式キャラクター「ぐんまちゃん」はTokyo MXでアニメ化され、地域の観光や特産品の紹介に活用されている。実際にアニメエキスポでも大きな人だかりができるほど海外でも認知されており、今後のグッズ展開にもかなりの可能性を感じた。
これらの企業や自治体は、最新の技術やビジネスモデルを取り入れながら、海外展開に積極的に取り組んでいる。彼らの創造力と熱意は、アニメエキスポをより一層、活気あるイベントにしている。
アニメエキスポ現地でヒアリングした、日本企業の課題と可能性
今回、約25社の方々に直接お話を伺い、日本の企業が海外展開で苦戦している点を聞いてみた。やはり英語や、文化の違いが壁となっているようだ。言語の壁は、翻訳機を使ったり、通訳に依頼すれば、なんとかなることが多い。だが、日本とは違う顧客のニーズ把握や、アメリカの市場理解には困難を伴う。日本と米国のマーケティング方法はリサーチの段階からも全く違う。それゆえ、何から手をつけたらいいのかすら、わからなくなってしまうことが容易に推測できる。だからこそ、アメリカでビジネスをする場合、市場や消費者について深く理解している現地のパートナーが必須となる。
今回、アニメエキスポでは“OTAKU”の熱意を改めて感じた。それは日本文化やアニメ文化の大きな可能性を確実に示していた。アメリカのファンは日本のアニメに夢中になり、その愛はアニメを飛び越え、日本の文化そのものに向かっている。日本企業にとって大きなビジネスチャンスが到来している。
ワイズアンドパートナーズでは、20年以上に渡り、日本企業のアメリカ進出や、日米両国のマーケティングをご支援しております。コンサルティングから始まり、調査、ブランディング、ウェブサイト制作・運用、SNSマーケティング、インフルエンサーPR、メディアPRなどを一気通貫でサポートしております。まずは弊社のサービスページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
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