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全米でも有数の大型百貨店チェーン「Nordstrom(ノードストローム)がアメリカの若者を対象にしたBrand Ambassador(ブランドアンバサダー)プログラムを開始しました。インフルエンサーPRが盛んなアメリカですが、最近ではインフルエンサーPRから更にステップアップした、「ブランドアンバサダー」プログラムを始めるリテール企業が増えています。
Nordstrom(ノードストローム)のBrand Ambassador(ブランドアンバサダー)プログラムとは?
大型百貨店チェーン「Nordstrom(ノードストローム)」がより多くの若者消費者を惹きつけるため、14歳から22歳のZ世代を対象にしたBrand Ambassador(ブランドアンバサダー)プログラムを開始しました。
このノードストロームのアンバサダープログラムには、主に3つのメリットがあります。
1.ノードストロームの公式ソーシャルメディアに掲載されるコンテンツを制作できる機会を与えられる。
2.アフィリエイトと同じく、自身のソーシャルメディアでノードストロームの商品を宣伝し、売ることができた場合は、その商品の売値から5%のコミッションを貰える。
3.ノードストロームのブランドクリエイターやソーシャルメディアチームから、リテールやファッション、コンテンツ制作など、直接学びを得ることができる。
このアンバサダープログラムの最大の魅力は、それらを通して、長らくアメリカの百貨店市場を牽引してきたノードストロームのマーケティングに、早い人であれば14歳から携われる経験ができるということでしょう。
インフルエンサーとブランドアンバサダーの違いは?
インフルエンサーとブランドアンバサダーの一番大きな違いは役割です。インフルエンサーの場合、短期的なキャンペーンに単発で起用される場合が多く、「ブランドの商品について一度投稿して終わり」というケースもよくあるため、キャンペーンの規模によっては、数名から数百名までのインフルエンサーを同時に起用するのが一般的になります。
その反面、ブランドアンバサダーは、ブランドの「顔」として長期にわたってブランドのさまざまなマーケティング活動に参加します。特定のターゲット層にリーチできる影響力を持ちながら、ブランドのことを心から好きで発信してくれるひとを少人数起用するブランドがほとんどです。
ブランドアンバサダーといえば、世間で知られている有名人しか成立しないと思われることも多いと思いますが、必ずしもそうではありません。とくに近年では、ブランドとインフルエンサーが長期契約を結び、インフルエンサーがブランドアンバサダーになるケースが増えています。
その理由は、テレビに出ている有名人よりも、ソーシャルメディアやユーチューブなど小さなコミュニティで活躍しているインフルエンサーがアンバサダーを務める方が、ターゲット層との関係性がより近く、親近感を得られることが多いからです。また、有名人を起用するよりもコストが低いにも関わらず、インフルエンサーは短期的なキャンペーンで様々なブランドとコラボの経験があり、ブランドとPR活動をすることに慣れているため、ブランドアンバサダーには相応しいと言えるでしょう。
これから更に増えていくブランドアンバサダープログラム。
ノードストロームのようにブランドアンバサダープログラムを始めているリテール企業が増えています。ノードストロームの競合であるアメリカの大型百貨店チェーン「Macy’s(メイシーズ)」や、ファッションブランドの「Express(エクスプレス)」、家具ブランドの「West Elm(ウェスト・ウェルム)」などが好例と言えます。
ブランドの「熱心なファン」であるブランドアンバサダーは、「自分の好きなブランドを更に成長させたい!」と思っているため、企業やブランドに対して積極的なフィードバックが期待できるのも利点です。
インフルエンサーPRから一歩踏み出し、アンバサダーPRを行いたい企業は、まず今までタイアップしたことがあるインフルエンサーのなかから、ブランドイメージと一致し、過去のPR投稿の反応が良く、何よりもブランドを心から好きでいてくれるインフルエンサーをアンバサダーに起用するのが一番適切な方法と言えそうです。
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