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今日、リビングで仕事をしていたら、ばきっ、どすんと背後で音がした。
Cat Treeのてっぺんにある、寝床の柱が折れて、人見知りが激しい猫の
Kikiが、昼寝中に落下したようだった。隣にいて呆気に取られているのは
人懐こい猫のNemo。
Kikiはさすがに「キャット空中三回転!」の猫だけあって無事だったよう
だが、もう折れてなくなってしまった自分の寝床を何度も見にきて、
不思議な顔をしている。まさにわたしに直せと言わんばかりの態度。
彼らには直せないもんなぁ、猫だしなぁ、と思った。
しかし、自分にふと視線を戻して気がついた。自分の家の修理もできない
のは、なにも彼ら家猫だけではないのである。
昨年の11月に留守中の家で起きた水漏れ事故で、トイレとベッドルームが
使用不可になってしまったのだが、わたしはただ修理人を待つしかなかった。
ちなみに多くのアメリカ人の友人は、自分ちくらい自分で直せるさ、という
人が多い。子供の頃から親に教わったと言う人もいれば、家の内装を数ヶ月
かけてやり切った親子も、わたしの身近にはいる。
保険に入っていたからひとまず保険屋に連絡したが、ここはアメリカだから、
すぐには来てくれないのは想像がついた。「時間が経てばカビもはえるだろう
けど、そのためにProfessional Mold Inspector(プロのカビの検査員)がいる
のだから安心しろ」ということだった。アメリカ人の思考回路はだいたい
そんなふうになっているのはわかっているから、今さら驚いたりはしない。
この件で、近所のお店のどこのトイレが綺麗だとか、庭で用を足すのもまぁ悪く
ないなとか、水漏れの際の修理プロセスはこうなっているんだとか、いろんな
ことがわかった。あれから足掛け3ヶ月経つが、まだ修理は終わっていない。
「週明けの月曜から修理にいっていいか」と電話があったのは先週の金曜だった。
「1日だけね?」と聞くと、「いや3日はかかる」と返事が返ってきた。
彼らは、誰もが修理を待っていて、そのためならいつでも簡単に仕事を休めると
思っているから、またタチが悪い。
これまで工事に費やされた日にちは、ざっと数えただけでも飛び飛びで10日程度
になるが、これからまだまだ続きそう。しばらくは不便を楽しむしかなさそうだ。
アメリカ人の友人が自分の家くらい自分で直せるようにならないとね、と言ってた
意味が今は痛いほどわかる。親が子に、アメリカで生きる知恵を与えたのだね。
わたしも、うちの猫のTree Houseくらい直せるような人にならないと、
猫にだってバカにされそうだ。
何事も勉強だ、人生は。
ワイズアンドパートナーズ代表 結城喜宣
アメリカでビジネスを成功させる
Ys and Partners(本社カリフォルニア州アーバイン市)では、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、これまで50社以上の大手日系企業様に、マーケティング領域のなかでも、米国向けの製品開発、販路開拓、PRやプロモーションのご支援をして参りました。日本オフィス(東京と横浜)では、北米に進出されるお客様に初回無料コンサルテーションをご提供しています。この機会にぜひお問い合わせください。
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