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米国マーケティングトレンド研究会 2022.03.22

【最新データ】ソーシャルコマースによる購買行動の変化とは?

2025年までに1.2兆ドルのグローバル市場に成長すると言われているソーシャルコマース。[i] ソーシャルコマースの浸透により、消費者が新しい商品を探すところから購入にいたるまでの購買行動が変わりつつあります。

消費者に最も利用されているソーシャルコマースとは?

ソーシャルコマースとは、SNS上でEコマースのように販売、購入ができる機能のことです。フェイスブック、インスタグラム、ピンタレスト、スナップチャットに続き、昨年はティックトックもソーシャルコマース機能を導入しました。

そして、ソーシャルコマースという概念に慣れてきた消費者は、2022年も引き続き、自分たちが使い慣れているSNSのショッピング機能を活用して、商品を購入する、と予測されます。

例えば、ソーシャルコマースに抵抗がないZ世代は、今後インスタグラムやティックトック、スナップチャットから展開されるであろう、バーチャルショッピング体験を心待ちにしています。ベビーブーマー世代(57-75歳)は、フェイスブックからますます新しい商品やサービスに触れる機会が増え、ソーシャルコマースにも慣れていくでしょう。

このように、利用者のデモグラフィックに伴い、ソーシャルコマースの浸透度も各SNSで異なります。そのため、ソーシャルコマースを始めたいブランドにとっては、まずどのSNSのデモグラフィックが自社の商品やサービスを必要としているかを見極める必要があります。

(SproutSocialから:年齢別、2022年に利用してみたいソーシャルコマースは?)

消費者はどのようにして新しい商品を見つけるのか?

SproutSocialがアメリカで1000人の消費者を対象に行った調査では、新しい商品を見つけるきっかけとして、49%がSNS広告から、40%がオーガニックのSNS投稿から、そして34%がSNS上でのリサーチからと答えています。 [ii]

ソーシャルコマースの利点は、商品販売だけでなく、広告、お客様とのコミュニケーション、コンテンツの提供、ライブ配信によるショッピング(インスタグラムやピンタレストの場合)などが一つのプラットフォームできることです。つまり、商品をアピールする方法がたくさんあるのです。

その中でも、ソーシャルコマースで成功するには、オーガニックのSNSコンテンツがとくに重要になります。実店舗では店舗の外観、Eコマースではサイトのトップページがブランドの「顔」となるように、ソーシャルコマースでは、普段のコンテンツ投稿でブランドの印象が決まります。広告も確かに効果的ですが、ブランドをよく知ってもらい、ロイヤル顧客になってもらうためには、ブランドのコンセプトとターゲット層に合ったコンテンツを定期的に投稿することが大切です。

ソーシャルコマースの将来は?

SproutSocialが行った調査では、多くの回答者が2022年度はよりソーシャルコマースを活用する意思を示しました。その中でも、61%の回答者が、ライブショッピング(テレビショッピングのように、SNS上のライブ動画配信中に商品が購入できる機能)に注目したいと回答しており、これからもライブショッピングがソーシャルコマースを引っ張っていくと予測されます。 [iii]

そして、今年さらに注目されると言われているVR(バーチャルリアリティー)とAR(拡張現実)を用いたソーシャルコマース機能。これらの技術を用いることで、例えばリップを自分の唇につけた場合どう見えるかがわかるなど、オンライン上でもまるで実店舗で買い物をしているような感覚を与えてくれます。

そんなVRとAR技術はとくにZ世代のアーリーアダプターから受け入れられています。Sprout Socialの同調査では、ARとVRをすでに活用している85%の消費者がSNSで商品を購入したことがあると答えています。 [iv]

ソーシャルコマースの普及はさらに加速しています。オンライン販売を行っているブランドにとっては、ソーシャルコマースは「あれば良い」から「なくてはならない」存在へとなりつつあるのです。そして、実店舗、Eコマース、ソーシャルコマースと販売チャネルが多くなるほど、より統一化されたマーケティング戦略が必要になるでしょう。

Ys and Partnersではアメリカと日本の両国でSNSでのブランディングや集客コンサルティングをはじめとする、統合型マーケティングのご支援を行なっております。ぜひ、お気軽にご相談ください。

市場調査についてこちらの記事でもご紹介しています。
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参照元

  1. Why shopping's set for a social revolution
  2. Social Shopping in 2022: Consumer Behaviors in the Social Shopping Cart
  3. Social Shopping in 2022: Consumer Behaviors in the Social Shopping Cart
  4. Social Shopping in 2022: Consumer Behaviors in the Social Shopping Cart

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