ホーム ブログトップ たとえ競合でもタッグを組む?美容業界のSNSで求められる教育コンテンツ

ブログ

米国マーケティングトレンド研究会 2022.04.13

たとえ競合でもタッグを組む?美容業界のSNSで求められる教育コンテンツ

ここ数年、アメリカでは「美容の民主化」が進み、正しい美容の知識を広めるための活動が増えています。それにより、化粧品ブランドのSNSでも啓蒙コンテンツが発信の軸となってきました。この記事ではいくつかの代表例をご紹介します。

SNS美容成分に関する教育コンテンツが増加

近年、美容関連のSNSで一番多く目にするようになったのは、美容成分についてのコンテンツです。化粧品に入っている成分は一般消費者にとって馴染みがなく、成分表に記載されていても、本当に安全なのか不安になることがあります。

このような消費者ニーズを汲み取り、クリーンビューティーブランドのVersed(ヴァースド)はインスタグラムで美容成分に関する教育コンテンツを積極的に発信しています。成分の特徴、肌への効果、相性の良い成分や、相性の悪い成分について、グラフィックのアイコンなどを使いながらわかりやすく解説しています。その他にも、「シミができる仕組み」や「最も効果的なスキンケアの順番」など、消費者が知りたい情報を、ブランドのトンマナに合わせたビジュアルと共に展開しています。

参照元:Versed Instagram

たとえ競合でもタッグを組む?Biossanceの教育動画コンテンツ

クリーンビューティーブランドBiossance(バイオサンス)はSNSでThe Clean Academy( ザ・クリーン・アカデミー)と題した教育動画を配信しています。動画では、肌や化粧品に関する基礎知識、成分表の読み方、化粧品業界における環境問題などについて専門家が解説しています。

動画を観ていて驚いたのは、Biossanceのコンテンツではあるものの、他者ブランドの創業者や科学者をゲストとして招き、一緒にコンテンツをつくっている点です。ある回では、以前ご紹介したクリーンビューティーブランドYouth to the People(ユース・トゥー・ザ・ピープル)の科学者が出演し、化粧品の成分でよく使用されるAcid(酸)について、消費者にわかりやすい言葉で解説していました。

参照元:Biossance YouTube

このような連携は、特にクリーンビューティーブランドで多く見られる傾向があります。「安全な化粧品を世の中に広めたい」という、同じビジョンを共有しているため、たとえ競合ブランドであっても、互いに協力した方が、社会により大きなインパクトを与えられると考えているからです。

美容の正しい知識を身につけたい消費者が多い中、SNSは学びの場の一つでもあります。啓蒙コンテンツはそんな消費者のニーズに応えると同時に、ブランドの信頼を高めてくれます。一つのブランドの枠を超え、業界内外の人々を巻き込み、いかに消費者の信頼を集められるかが、ますます重要になってくるにちがいありません。

Ys and Partnersではアメリカと日本の両国でSNSでのブランディングや集客コンサルティングを行なっております。ぜひ、お気軽にご相談ください。

ゼロウェイストに取り組む、アメリカの歯磨き粉ブランドの事例
↓合わせて読みたい関連記事はこちら!! ↓

米国マーケティングトレンド研究会2021.04.23

SDGsブランド事例:環境にやさしい歯磨き粉?米国のゼロウェイスト事例に学ぶ発想の転換

ゴミの排出量をできる限りゼロにする活動「ゼロウェイスト」。近年、このような環境問題をコンセプトとしたブランドが増え、アメリカの美容・パーソナルケア業界にもクリエイティブな商品開発がされています。今回はその中でも一風変わっ […]

 

プロジェクトのご相談やご依頼につきましては、以下のフォームに必須項目をご入力ください。
24時間以内に回答いたします。

お問い合わせ
前の記事
【SNS最新ニュース】インスタグラムのフィードが変わる?

前の記事 米国マーケティングトレンド 【SNS最新ニュース】インスタグラムのフィードが変わる?

次の記事

次の記事 米国マーケティングトレンド アメリカの人気TikTokアカウントに学ぶ、コンテンツアイディア3選

アメリカの人気TikTokアカウントに学ぶ、コンテンツアイディア3選

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

“米国マーケティングトレンド研究会”
最新の記事

New
DemureやFYPの意味は? アメリカのSNSで発信される新語を解説!
詳細を見る
New
アメリカで好調な「日本酒(sake)」。海外での人気の背景と今後の展望
詳細を見る
ロサンゼルスの流行発信地!オーガニックスーパー”Erewhon market”
詳細を見る

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

トップに
戻る