ホーム ブログトップ Instagramで1,600万人のフォロアー数を持つ起業家の成功の秘密

ブログ

米国マーケティングトレンド研究会 2020.11.20

Instagramで1,600万人のフォロアー数を持つ起業家の成功の秘密

Gretta van Riel(グレッタ・ヴァン・リール)、彼女はSkinnyMeTea(スキニー・ミィ・ティ)The 5th Watches(ザ・フィフス・ワッチズ)などといった企業をいくつも立ち上げた起業家ですが、実はインフルエンサーとしてもInstagramで1,600万人のフォロアー数を保持しているヘルス&フィットネス(ダイエット)業界ではかなり有名な人物です。彼女がどのような経緯で起業することになったのか、またどのようにしてこれだけのフォロアー数を獲得できたのかを紹介していきたいと思います。

もともとお茶がすごく大好きなGretta van Riel(グレッタ・ヴァン・リール)ですが、彼女が初めて起業したビジネスはSkinnyMeTea(スキニー・ミィ・ティ)というブレンドしたデトックス・ティを提供するものでした[i]。自らお茶の葉をブレンドし、デトックス商品を開発。その後、彼女のブレンドティはデトックス効果があると口コミで広がり、多くの人々が彼女自身がブレンドしたお茶を欲しいと言うようになったのです。そんな中、ブレンドティを購入したいという問い合わせに、毎日FacebookやEmailで対応していたようですが、もっと効率のいい方法があるのでは、と考えた末に辿り着いたのがInstagramを通じてビジネスを運営するというアイディアでした。

グレッタがSkinnyMeTea(スキニー・ミィ・ティ)を始めた当時、Instagramはそこまで多くのブランドで埋め尽くされてはいませんでした。彼女がInstagramに興味を持った理由は、フレンドベースでネットワークを広げられるFacebookとは違い、知らない人でもどんどんフォローし、興味関心が似ている人にネットワークを広げられるという特徴があっからです。Instagramであれば、自分が知らない人でも似たような興味関心を持っている人であれば、繋がってブランドを紹介することができると気が付いたのです。この発見から徐々にフォロアー数を増やし、今では1,600万人ものフォロアーがいるグレッタですが、彼女はどのようにしてこれだけのフォロアー数を獲得したのでしょうか。

まず一つ目に、彼女はいくつものソーシャル・アカウントを掛け持ち、頻繁に共有されたコンテンツ内容は多方面で活用していたのです。例えばグレッタは、SkinnyMeTea(スキニー・ミィ・ティ)の他にもDetox Tips(デトックス・ティップス)、Detox Water(デトックス・ウォーター)、Be-fit Foods(ビィ・フィット・フード)、Be-fit Smoothies(ビィ・フィット・スムージー)などといったヘルス系のアカウントをいくつも持っています。このうちのいくつかはユーザーにヘルス系の商品に関心を持ってもらう切り口となるようなアカウントにし、まずはそのアカウントにユーザーを誘導するのです。そして一旦そのアカウントに入ってきて興味を持ってもらったユーザーにはまた違った自社アカウントを見せ、最終的に商品詳細を掲載するアカウントに呼び込むシステムを作り上げたのです。この方法でグレッタはかなり自社ブランドへの集客力を伸ばしたと話しています。

また、ユーザーのターゲット選定も彼女のなりの工夫がありました。ニッチな層からまず攻めるのが彼女のやり方なのです。例えば、Instagramのフィード内で車の写真を5枚ほど“良いね”すると急にエクスプローラーのページが車の写真でいっぱいになったとはよくある話だと思います。それはInstagramがあなたは車が大好きなニッチな層と判断したからなのですが、このアルゴリズムは情報を受け取る側だけでなく、配信する側にもメリットがあるのです。というのも、例えばポストの投稿主が同じようなものに興味を持っているユーザーにエンゲージを仕掛けると投稿内容がその人の画面にも、その人のフォロアーの画面にも出やすくなる傾向があるのです。そこにいるフォロアーたちは、おおよそ投稿主と似たようなコンテンツに興味がある人が集まっていることが多いため、表示されたポストに興味を持つ可能性が非常に高いと考えられるのです。ポストに興味を持ってくれるのであれば、更なるエンゲージメントに繋がり、アカウントをフォローしてくれる、そして最終的にはブランドに興味を持ってくれる可能性が高いというわけです。

そして、このニッチなターゲット層を掴んだところで、興味を持ってくれた人を購買者に変える手段としてインフルエンサー・マーケティングの活用が大事になってきます。インフルエンサー・マーケティングは今、旬のマーケティング手法ですが、実は昔からよく使われているビジネス手法なのです[ii]。ファンを持っている人に商品を持ちかけ、自らのファンに売り込んでもらうという宣伝方法は18世紀頃から既に商売を繁盛させるためによく使われていた方式です。現在このような人達はインフルエンサーと呼ばれるようになりましたが、要するに彼らはファンの注目の的となっている人であり、ファンの購買意欲を掻き立てられるほどの信頼がある人達なのです。そして、インフルエンサー・マーケティングの利点はブランドの認知の向上だけではなく、長年ブランドのファンでいてくれる可能性の高い潜在顧客を引っ張ってきてもらえるということにあります。インフルエンサーの価値は彼らが提供してくれるコンテンツと思いがちですが、インフルエンサーとコラボする価値は、彼らが長年の積み重ねで得てきたファンとの信頼関係を利用できるということにあります。

これらの手法を多くの自社ブランドで取り入れてきたGretta van Riel(グレッタ・ヴァン・リール)。今後の彼女の動きにも目が離せません。

ヘルス&フィットネス(ダイエット)業界において、情報発信のツールとしてInstagramを利用するということはもはや常識になっています。もしまだ着手されていなかったり、有効活用されていなかったりということでしたら、これから先に大きな可能性があるかもしれません。弊社ではInstagramなどを利用したソーシャルメディア・マーケティングを支援しておりますのでお気軽にご相談ください。

[i]How Entrepreneur Gretta Van Riel Used Her 16M Social Media Following to Grow Her Businesses

[ii] Influence Marketing With Gretta Rose van Riel

プロジェクトのご相談やご依頼につきましては、以下のフォームに必須項目をご入力ください。
24時間以内に回答いたします。

お問い合わせ
前の記事
コロナ禍にフリトレー社がわずか1ヶ月で立ち上げた2つのDtoCサイト

前の記事 米国マーケティングトレンド コロナ禍にフリトレー社がわずか1ヶ月で立ち上げた2つのDtoCサイト

次の記事

次の記事 米国マーケティングトレンド バーチャルインフルエンサー。パワフルだが、時に危険が伴うのは想定内?

バーチャルインフルエンサー。パワフルだが、時に危険が伴うのは想定内?

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

“米国マーケティングトレンド研究会”
最新の記事

New
ノンアルコールドリンク市場の最新トレンド「機能性炭酸飲料」とは?
詳細を見る
アメリカでの「納豆」と「発酵食品」の可能性
詳細を見る
2025年アメリカのトレンドフード・ドリンク:注目すべきフード&ドリンクを解説!
詳細を見る

ランキング

今月の人気記事はこれっ!

トップに
戻る