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米国のThe J-Beauty Collectionが英語で情報発信しているブログシリーズ。今回は、日本の男性用スキンケアについて、アメリカ人の視点からご紹介します。以下、英語から日本語への翻訳文となります。
今年の父の日はどのように過ごされましたか? 父と言えば男性ということで、今日は少し男性用スキンケアについて考えてみたいと思います。まずは、単純な質問として、男性用スキンケアとはいったい何なのか、男性用のスキンケアシリーズは必要なのか(単なるマーケティング戦略なのではないのか)、といったことが頭に浮かんできます。あまり知られていないこのテーマについて、もう少し掘り下げてみましょう。
男性に独自のスキンケアは必要か?
男性用スキンケアとは、男性特有の肌悩みやライフスタイルに対応した製品のことです。男性と女性の肌は同じではないのかと思う方もいるかと思いますが、実は、そうではありません。男性の肌は女性の肌よりもコラーゲン量が多いため、平均して25%ほど厚い傾向があります。また、男性の肌は皮脂腺(油を分泌する腺)の活動が活発です。これは、男性が水分を蓄えやすいことを意味しており、女性ほど大量の水分補給を必要としないことなのですが、同時にニキビができやすいということでもあります。さらに、男性は平均的に毛穴が大きい傾向にあり、特に顔の毛穴においては顕著です。そして、男性の肌の老化は、閉経前後に劇的な変化を遂げる女性の肌とは異なり、より緩やかです。これらの違いの多くは、テストステロンとエストロゲンというホルモンに起因していますが、生物学的な要因だけではなく、毎日ヒゲを剃る、屋外で過ごす時間が長いなどのライフスタイルの要因もあり、男性にとって肌を修復する成分や日焼け対策はより重要なものとなっています。
J-Beautyのメンズスキンケアの進化。
今や男性は、石鹸、カミソリ、シェービングクリームといったライフスタイルにとらわれず、スキンケアに関しても意識が高いと認識されています。特に日本の男性はその傾向が顕著で、20代の若い日本人男性の大半は、何らかのスキンケア製品を使用しており、洗顔料、保湿剤、美白アイテム、アフターシェーブ、アンチエイジングクリームなどが求められています。現代の日本人男性の多くは、自然で健康的な滑らかな肌の質感を好みます。これは、過去に理想とされた無骨な男性像とは大違いです。
日本の男性のスキンケアは、ミニマルで洗練されたものが多く、一過性のトレンドではなく、試行錯誤を重ねたものがベースとなっています。J-Beautyの理念に基づき、日本の男性はシンプルなスキンケア製品を好む傾向があり、使いやすいオールインワンタイプの製品を選ぶことが多いようです。また、スキンケア製品には、男性用コロンのようなさわやかで気持ちの良い香りを好むようです。
興味深いことに、日本の男性はスキンケア以外にも、ヘアカットやヘアカラーだけでなく、泥パックや体毛処理、眉毛の手入れ、さらには男性用のマニキュアをするなど、欧米の男性に比べて美意識が高い傾向にあります。美しい肌により、健康で有能、また、自信といった自己イメージを手に入れられるという考えは、もはや女性だけのものではありません。美容院に行ったり、DIYでセルフケアをしたりすることは、働く日本の男性にとって、心をほぐし、リラックスするための手段と考えられています。男性用の化粧品も、ニキビを隠すためにファンデーションを使用するなど、人気が高まっています。
最終的には、効果のあるものにこだわる。
男性が男性用のスキンケア製品にこだわることは、絶対に必要なことでしょうか。男性と女性の肌には大きな違いがありますが、個々の肌の悩みは千差万別であり、性別にとらわれる必要はありません。J-Beautyに限らず、多くのスキンケア製品は機能的にユニセックスであり、洗顔、保湿、日焼け止めなど、肌に必要な基本的な要素は性別を問わず共通しています。
結局のところ、自分に合ったものを安心して使うべきなのです。良いスキンケアによって問題が解決されることはあっても、新たな問題が浮上することはないのですから。
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“米国マーケティングトレンド研究会”
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