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Pinterest(ピンタレスト)は、第2四半期の月間アクティブユーザー数を発表した後、株価が18%下落しました。決算の数字が良く、ますます多くの外部マーケティングチームがピンタレスト広告に投資しているにもかかわらず、です。この月間アクティブユーザー数の減少は、パンデミックに対する規制が解除されたことによると予想されるため、ピンタレストマーケティングに関心のある人にとっては、警戒すべきものではありません。
月間アクティブユーザー数の減少により、8月初旬にピンタレストの株価が下落したというニュースがありましたが、これは長期的な問題の兆候なのでしょうか。専門家は、必ずしもそうは考えていません。
なぜピンタレストの株価は下落したのか
ピンタレストが8月上旬に第2四半期の報告書を発表した際、報告された月間アクティブユーザー数(MAU)は第1四半期のそれを下回っていました。MAUとは、30日間のうちにアカウントにログインした人の数を表し、米国内のみでは、2020年第2四半期に比べてユーザー数が5%減少しました。[1]
しかしこれは、それらのユーザーが必ずしもアカウントを削除したり、ピンタレストから完全に離れたことを意味するものではありません。ただ、アプリケーションやウェブサイトを開かなかったというだけです。ピンタレストは、2020年初頭のパンデミックのピークの際に大きな成長の波がありました。2019年以降、MAUの数は35%以上増加したのです。[2]
では、なぜピンタレストのユーザーは急にサイトに訪れなくなったのでしょうか。
なぜピンタレストのMAU数は2021年の第2四半期に低下したのか
ここ数カ月の間にピンタレストが人気を失った具体的な理由を指摘するのは難しいですが、最近の日常生活が「ノーマル」に戻ったことが原因かもしれません。
2021年6月には、すでに多くの州で店舗営業が再開しており、市民に対して外出再開が推奨されていました。カリフォルニア州は、2021年6月15日にソーシャルディスタンスやマスクの着用制限を公式にすべて解除しましたが、これは、各州中でも遅い方でした。カリフォルニア州の人々は、アメリカ全体のGDPの14.5%を生み出しており、彼らが通常の生活に戻ることは、国全体にとって、外に戻っても「大丈夫」だ、という大きな象徴となりました。[3]
ピンタレストは、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)、Snapchat(スナップチャット)などの他のソーシャルメディアとは異なり、自分の日々の活動を記録する場所ではありません。ピンタレストは、趣味や活動のインスピレーションを得るには最適な場所ですが、趣味そのものを紹介するのには必ずしも適していません。友人と出かけたり、映画を見たり、その他の「ノーマル」の活動を投稿する場合、ユーザーは、ピンタレストではなく、他のサイトを好む傾向があります。一般的なソーシャルメディアであるFacebookは、ピンタレストとは異なり、2021年第2四半期にMAUが急増しています。[4]
つまり、人々は最近では家で過ごす時間が減っているため、趣味やインスピレーションを探すことには多くの時間を使わず、体験や実際にやることを探しているのです。パンデミックの期間にピンタレスト使って素晴らしいアイデアに触れ、動けるようになった今はそのアイデアを実際に自分で試してみて、それを他の場所に投稿する、というのは理にかなっていると思いわれます。
ピンタレストは成長を続け、収益を上げている
MAUが減少したにもかかわらず、ピンタレストは、米国だけでも9100万人以上の月間アクティブユーザーを抱えています。それだけでなく、デスクトップではなくモバイルデバイスからピンタレストにアクセスするMAUの数は、国際的に20%以上増加しています。これは、「ユーザーが外出先から簡単にサイトにアクセスできる」という点では、ユーザーとより価値のあるつながり方だと言えます。つまり、より多くの人々が、家にいるときだけでなく、外出先など日常生活の中でもピンタレストのことを考えていることを示しているからです。
さらに、第2四半期の報告書で最も重要な数字は、ユーザー1人当たりの平均収入(ARPU)の増加です。この1年間で、ピンタレストのARPUは2.50ドルから5.08ドルへと、2倍以上に増加しました。これは、Story Pins(ストーリーピン)、広告主による広告の入札、広告主の増加など、ピンタレストが過去12ヶ月間に導入した新機能の結果だと思われます。[5]
そして、ピンタレストが、特にホリデーシーズンやインテリア、料理などのインスピレーションを得るためのサイトとして人気があることもポイントです。秋や冬が近づくと、ハロウィーンの衣装のアイデア、感謝祭のレシピ、クリスマスのプレゼントなどを求めて、ユーザーはピンタレストに戻ってくると予想されます。
結論として、ピンタレストはまだ大きな力を持っていると言えます。前四半期と比較してMAU数が減少しても、将来的にユーザーがピンタレストに戻ってくることを示す証拠は十分にあるのです。
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