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Eコマース事業が著しい成長を見せている現在、いかにして商品購入のプロセスを簡易化するかが、現在のEコマースサイトやソーシャルコマースの課題となっています。そんななか、Shopifyが開発した決済サービスアプリ「Shop Pay(ショップペイ)」が全てのShopify利用者で使用可能になり、はやくも良い結果がでています。
Shopifyが開発した決済サービス「Shop Pay」とは
Eコマースサイトの開設、運営を助けるプラットフォームとして170万以上のマーチャントを抱えている「Shopify(ショッピファイ)」。プラットフォームが所持しているデザインテンプレートやアプリを使って簡単にEコマース事業が始められることで人気を得ています。
現在、Shopifyでとくに注目を集めているのが「Shop Pay(ショップペイ)」です。Shop Payは、Shopifyの決済サービスとして2017年にローンチされましたが、今年の6月までは一部のShopifyを利用しているEコマースサイトでしか展開されていませんでした。
Shop Payの最大の特徴は、その機能を導入しているEコマースサイトで商品を購入する際、一度住所やクレジットカード情報を保存しておくと、次回以降同じサイトで商品を購入する場合、保存した情報を使用して簡単に支払いができることです。このShop Payの機能によって、商品をカートに入れたあとからの支払いプロセスのスピードが4倍あがったというデータもあります。
近年のEコマース成功の秘訣はチェックアウトのプロセスにある
Shopify自らもShop Payを全てのShopify利用者に勧める理由は、この機能を取り入れることでEコマースサイト上での購入プロセスの簡易化に繋がり、購入者の負担が軽くなるからです。
Shopifyは2020年の1か月間、Shop Payを有効化している10,000店舗を対象とした調査を行い、Shop Payと通常の決済方法のコンバージョンの違いを比較してみました。その結果、いちいち住所やクレジットカード情報を入れないといけない通常の決済方法と比べ、最初の購入で全ての情報が保存でき、2回目以降はワンクリックで購入できるShop Payは購入のコンバージョンが平均して1.72倍高いことが分かりました。
また、デスクトップとモバイルのデバイス別で見たところ、Shop Payと通常の決済方法のコンバージョンの違いがより大きくでたのがモバイルでした。モバイルユーザーの多くは隙間時間でオンラインショッピングをしているため、住所やクレジットカード記入などの購入に至るまでのプロセスが長ければ長いほど諦めてしまうひとも増えていきます。そのため、デスクトップの場合、Shop Payが通常の決済方法よりも1.5倍コンバージョンが高かったのに対し、モバイルの場合は1.9倍もコンバージョンが高かったのです。
まとめ
Eコマースサイトを開設・改修する際に、サイトのデザインの良し悪しももちろん重要ですが、それ以上に考えなければならない点がウェブサイトの操作性や使いやすさを示す「Usability(ユーザビリティ)」です。例えば、どんなにEコマースサイトのデザインが良くても、商品を購入するまでに至るプロセスが長かったり分かりにくかったりすると、サイトにせっかく流入してきた顧客をすぐに失う恐れがあります。
その点で、Eコマースサイトでのショッピング経験をよりシームレスにできるShop Payの機能はユーザビリティを向上させるためには最適な機能です。Shopifyは、2021年6月にこのShop Pay機能を全てのプラットフォーム利用者に展開しました。ShopifyでEコマースサイトを運営している企業は無料でこの機能を設定することができます。ShopifyでEコマースサイトをお持ちのかたは、ぜひShop Pay導入を検討してみてはいかがでしょうか。
参照元:
〔1〕https://popupsmart.com/blog/shopify-statistics
〔2〕https://www.shopify.com/blog/shop-pay-checkout
〔3〕〔4〕同上
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