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Pinterestというとクラフト系の写真やDIYの投稿が多いプラットフォームと思われるかもしれませんが、実は3億3500万人ものユーザーを持つ、米国で3番目に大きいソーシャルネットワークなのです。Pinterestサイトには1,000億のピン留めされた画像と20億のピンボードが既に存在し、アクティブな利用者の90%以上が、Pinterestのプラットフォームから得られる情報を、商品購入の過程で大きな判断材料としています。今回はこのPinterestのプラットフォームの特徴、またソーシャルメディアツールとして取り入れる価値とはどのようなものなのかを説明していきたいと思います。
Pinterestというとクラフト系の写真やDIYの投稿が多いプラットフォームと思われている方も多いのではないでしょうか? そしてこれまで個人的にPinterestを使う機会がなかった方は、自社のビジネスにどのようにPinterestを活用したらいいか、まだ手探り状態なのではないでしょうか?
一般的にも、Pinterestのビジネス活用方法を見つけられず、マーケティングのタッチポイントとして取り入れることができない企業が多いというデータがあります。しかし、マーケティングウィークによると、サイトには1,000億のピン留めされた画像と20億のピンボードが既に存在し、アクティブな利用者の90%以上が、Pinterestのプラットフォームから得られる情報が購入過程で大きな判断材料となっていると伝えています。また、Adweek(アドウィーク)も、何億人単位のPinterest利用者を、企業は逃すべきではないと言っています。
Pinterestの特徴と価値とは[1]?
Pinterestの創業者であるBen Silbermann(ベン・シルバーマン)、Evan Sharp(エヴァン・シャープ)とPaul Sciarra(ポール・シアラ)は、IT系の技術者にだけではなく、一般の人に役立つ製品を作りたいと考えていました。独創的でありながら、なじみのある製品。また製品のことを聞いたことがなくても、どのように機能するかを即座に理解できるものを作りたいと考えていました。その結果生まれたのがPinterestでした。
オンラインピンボードのアイデアは、Pinterest設立当時の2010年頃はまだ斬新なものでしたが、ピンボードというものは既に一般的に世界中どこでも使われているものでした。そのため、Pinterestが何かを理解していなくても、プラットフォーム自体はすぐに使いこなせるように設計をすることができたのです。このピンボードに慣れているということがPinterestのアクティベーションポイント、いわゆるユーザーが製品の使い方を把握して実際にツールとして取り入れられるポイントとなり、Pinterest成功の鍵となったのです[2]。
その後のPinterestの人気急増の大きな理由としては、他のコンテンツベースのソーシャルメディアとは異なり、画像ベースであるということです。Pinterestにアクセスすると、簡単なコピーが付いた素敵な画像だけが表示されます。プラットフォーム自体が人々の興味を引くようなユニークな画像でありふれており、友人にも見せたくなるようなものばかりです。それこそが、Pinterestの人気急増のもととなったのです。
その他、たとえばFacebookを使用する場合、ページを「いいね」した人、またはページを購読した人だけが発信者の最新コンテンツを見ることができるようになっています。Twitterの場合は発信者のフォロワー、LinkedInでは発信者のつながりなどが最新のコンテンツを閲覧できる仕組みになっています。通常、ソーシャルメディアで成功するには最初に巨大なファンベースを作りあげることが必須となりますが、Pinterestではプラットフォームで共有されたもの全てがアクセス可能なため、アカウントのファンが少なくてもプラットフォームに登録している全てのユーザーに情報を共有できるのです。アップされたコンテンツが数回以上共有された場合は、Pinterestの人気コンテンツと認識され、より多くの関心が集められる位置にコンテンツが表示されるようになります。Pinterest上でもフォロワーが多いに越したことはありませんが、Pinterestを始めたばかりでフォロアーがいない中でも商品を販売したり、ブログへのトラフィックを増やしたりすることができるという利点があるのです[3]。
Pinterestのアクティブユーザーベースは昨年26%増加し、3億3500万人になりました。米国のソーシャルネットワークの業界は相変わらずFacebookとInstagramがトップの座を占めていますが、昨年Pinterestは、Snapchatを追い抜いて、米国で3番目に大きいソーシャルネットワークとなったのです。
Pinterestのオーディエンスとは?
どちらかというとFacebookのオーディエンスほど幅広くはなく、SnapchatやTikTokのようにティーン向けではないものの、女性にすごく好まれているプラットフォームと言えます。実際、Pinterestのユーザーの3分の2以上が女性と言われています。個人消費の70〜80%は女性と言われているため、これは注目すべき点になります。その上、米国で子供を持つ女性の約80%以上がPinterestを使用していると言われています。言い換えれば、米国の10人の母親のうち8人がPinterest利用者ということになります。
世帯収入別でみると、高収入の世帯は低収入の世帯に比べ、2倍以上の確率でPinterestを使用しているようです。ユーザーの大半の年収は75,000米ドル以上と言われており、多くが可処分所得を得ているということになります。同様に、大卒以上の学歴を持つ消費者は、高卒以下の消費者に比べ、Pinterestを使用する率が2倍だというデータもあります。このようなデモグラフィックをターゲット層としているブランドは、一刻も早くPinterestをソーシャルメディアマーケティングに組み込むべきということになります[4]。
最初にPinterestは画像ベースのプラットフォームということをお話ししましたが、そのせいか、Pinterest上での検索のほとんどは特定のブランド名ではなく、全体の約9割が商品カテゴリーで検索されています。つまり、強力なコンテンツとSEO戦略さえ実施していれば、他のプラットフォームに比べ、新しいブランドが発見される可能性が高いということになります[5]。
ソーシャルメディアマーケティングといえばFacebookとInstagramが依然として人気ですが、今後はPinterestなどの異なるプラットフォームを活用していくことで、また違った角度から自社ブランドの認知拡大をしていけるのではないでしょうか。
ピンタレストマーケティングをご検討されている皆さま、ぜひワイズアンドパートナーズにご相談ください。経験豊富なスタッフが、お客様のビジネスに最適な事例をお話しさせていただきます。
参照元
- https://digitalmarketinginstitute.com/blog/3-examples-of-successful-pinterest-campaigns
- https://producthabits.com/how-pinterest-became-an-11-billion-company-by-organizing-the-worlds-hobbies/
- https://socialmarketingwriting.com/why-is-pinterest-unique-successful-popular/
- https://blog.hootsuite.com/pinterest-statistics-for-business/
- https://blog.hootsuite.com/how-to-use-pinterest-for-business/
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