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ローンチからわずか4年で、世界に8億人ものユーザーを持ち、今後もますます成長が期待されるTikTokが、大手EコマースプラットフォームのShopify(ショッピファイ)とパートナーシップを組み、ついにソーシャルコマース(ソーシャルメディア上で商品やサービスを購入できること)になるための大きな一歩を踏み出しました[1]。
近年、Facebook、Instagramに続き、PinterestやSnapchatなどのソーシャルメディアプラットフォームが続々とEコマース機能を取り入れ始めています。TikTokも例外ではなく、2016年のローンチ以来、Instagramのように、プロフィールにサイトのリンクを貼ったり、ブランドの広告動画のみに「Shop Now」のリンクボタンを付けたりするのを可能にしてきました。
しかし、これらの機能は、ほかのソーシャルメディアプラットフォームにも既に取り入れているため、TikTokを「Eコマースへの流入」目的として使用しているブランドはまだ少ないのが現状です。
そんな中、昨年10月に、Tik Tokと大手EコマースプラットフォームのShopify(ショッピファイ)がパートナーシップを組むことが発表されました。Shopifyの副社長、Satish Kanwarによれば、このShopifyとTikTokのパートナーシップは、Shopifyを使用している100万人以上のビジネスユーザーが、より簡単にTik Tokのユーザー層である若者に繋がるのを可能にすることを目的にしています。
TikTokがShopifyとパートナーを組むことで、TikTokとShopifyの両アカウントを持っているビジネスは、この二つを連携し、Shopifyのプラットフォーム上で、Tik Tokに流すショッピング広告の作成、ターゲティング、そして結果収集をすることができるようになります。
また、Shopify上でTikTokに流すショッピング広告を作成する際は、自分のECサイト内で広告に出したい商品を選択したあとに、Eコマースへの流入を目的としたTikTokの広告テンプレートを使うことができるので、TikTokに慣れていないビジネスでも、簡単にTik Tok向けのショッピング広告を流すことが可能になります。
(Later.comから:Shopify上のTikTokショッピング広告作成画面)
Shopifyとパートナーを組んだことで、ショッピング広告のほかにも、TikTokから次々と新しいEコマース機能が紹介されると予想されています。Instagramのように、TikTok内で商品の購入が出来るようになる日も近いでしょう。
TikTokの一番の強みは、他のソーシャルメディアプラットフォームと比べ、ジェネレーションZのユーザーが圧倒的に多いことです。この世代は他の世代よりも冒険心が高く、常に新しいブランドや商品を探しています。そんなジェネレーションZに人気のあるTikTokは、ブランドにとって認知度を増やすには最適なプラットフォームだと言えます。
そして、今後TikTokのEコマース機能が充実することにより、ブランド認知度向上から、次のステップであるECサイトへの流入、セールスの向上も期待ができます。また、ジェネレーションZのデモグラフィックとサイコグラフィックの理解を深めることで、TikTokのEコマース機能をより最大限に活用できるでしょう。
Shopifyとパートナーシップを組んだことで、ソーシャルコマース化への大きな一歩を踏みだしたTikTok。TikTokのショッピング広告や、今後紹介されるショッピング機能を取り入れることにより、Eコマースビジネスは、ますますジェネレーションZをターゲットにしたブランド認知度やECサイトへの流入の向上が可能になると考えられます。今後、どのようにTikTokがソーシャルコマースとして成長するのか、とても楽しみです。
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