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日本市場向けとアメリカ市場向けのWEBサイト、内容やレイアウトは変えずに、内容の翻訳だけ済めば完成!としていませんか?本当にそれでターゲットに伝わっているのでしょうか?WEBサイトやSNSコンテンツ、広告等ビジュアルなどの「見せ方」1つでも、文化が異なれば、受け取られ方が大きく異なるため、注意が必要です。
では、日米両国で有名なグローバルカンパニーはどのように見せ方を変えているのでしょうか?今回は実際のグローバルカンパニーのサイトを見比べて、日米それぞれのWEBサイトの違いを見ていきたいと思います。
1.スターバックス
まず日本のウェブサイトの特徴は「読ませるコンテンツの量が圧倒的に多い」ということです。上図のスターバックスのサイトを見ても、アメリカのスターバックスのサイトはバナーの半分が画像、もう半分が統一フォントでタイトルと概要が書いてあります。画像の背景も柄のみのシンプルなもので、商品に焦点がいくようになっており、大きなバナーが6つ並んだシンプルなWEBサイトとなっています。
反対に日本のサイトは使われているフォントも異なり、背景も画像によってまちまち、特に左上の新商品は商品画像の後ろに商品とほぼ同サイズの芋が配置されており、ドリンクと同じくらいに使われている芋が主張しています。トップの画像の下には小さな正方形のバナーが並びキャンペーンやニュースの情報が詳細に記載されており、その下はオンラインショッピングの欄、さらにSTORIESという欄にはスターバックスで働く方々の物語や研修内容などのコラムが並んでおり、読み込む箇所の多いWEBサイトとなっています。
このように、アメリカの消費者は意思決定に感情的な影響をより多く認める傾向にありますが、日本の消費者は反対に合理的で認知的な説明を好む傾向があるため、読ませるコンテンツが多いと言われています。[1]
2. 楽天
もう1つの例は楽天です。日本の楽天のサイトは細かい正方形のバナーが並んでおり、○%OFFやポイント◯倍など、特典が目立つような作りになっています。どのバナーもページ内で1番に目立つように作られているので、赤や黄色など派手な色で構成されています。圧倒的な文字量と情報量なので、このサイトに見慣れていなければ、何から見たら良いのか分からない方も多いでしょう。特に外国人の方々は、困惑してしまうかと思います。反対にアメリカのサイトはスッキリ見やすい作りになっておりバナー内に数字や文字は無く、画像のみが並んでいます。日本のサイトは「1枚で全てが分かるような見え方」である傾向が高く、スペースいっぱいに細かい要素がたくさん詰まっていますが、アメリカのサイトはミニマムでシンプル、UXが重視されており直感的で誰でもわかりやすいようなデザインになっています。
今回お見せしたのはWEBサイトの一例となりますが、そのほかにも広告やSNSでの投稿画像も日米では大きく異なります。日本人の感覚からすると、良かれと思って沢山書いた情報もアメリカのオーディエンスにとってはノイズが多すぎると思われてしまうこともあります。このように文化によって異なるビジュアルの受け取られ方やサイトの見やすさを意識しながら、各国のターゲットに刺さるようなものにしていきましょう。
ワイズアンドパートナーズでは、2002年から「日本のブランドを世界で有名にする」を使命に、日米双方から企業のマーケティング、ブランディングを統合的に支援しています。アメリカ市場向けのブランディングやビジュアルコンテンツの作成など、まずはお気軽にご相談からでも可能です。気になるサービスがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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