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米国のThe J-Beauty Collectionが英語で情報発信しているブログシリーズ。今回は、発酵スキンケアについて、アメリカ人の視点からご紹介します。以下、英語から日本語への翻訳文となります。
発酵食品は、石器時代から日本の食文化の中心でした。現在でも、味噌や納豆、漬物などの発酵食品は、日本の食卓には必ずといっていいほど登場します。貴重な資源を無駄にしたくないという思いから、当時の女性たちは発酵食品の残りを美容にも活用していました。華やかな芸者さんたちも、「もったいない」文化を大切にしており、ほんの少しの発酵食品を使うだけで、日本女性はふっくらとした赤ちゃんのような肌を手に入れることができたのです。
発酵のしくみ
発酵スキンケアのメリットを理解するには、発酵の仕組みを知る必要があります。発酵とは、何世紀にもわたって使われてきた食品保存のプロセスで、日本料理では、主に麹と呼ばれる穀物の培養物が発酵の触媒となります。発酵の過程では、何百もの酵素や化合物が放出され、食品の分子構造を変化させます。これにより、食品の栄養価が高まり、ビタミン、プロバイオティクス、ペプチドなどが多く含まれるようになります。
米の発酵水(日本酒)は、日本の発酵食品の中で最も人気があり、美容業界でも注目されています。日本酒には、シワや肌からの水分流出を防ぎ、コラーゲンの合成を促進し、肌を明るくする効果があることが知られており、アンチエイジングに効果があると言われています。他にも、豆乳や、中国や日本が発祥の地とされる発酵茶「コンブチャ」など、地域に根付いた発酵食品があります。
では実際に、J-Beautyの発酵スキンケア成分は、どのようにもち肌を作るのでしょうか?
肌への吸収がよくなる
米のとぎ汁のような素材は、発酵させることで栄養価が高まります。ビタミンやプロバイオティクス、ペプチドなどの含有量が増えるだけでなく、肌への吸収率も高まります。どんなに素晴らしい有効成分でも、分子サイズが大きすぎると、毛穴に浸透して肌に良い影響を与えることができません。発酵によって分子化合物が分解されることで、発酵した成分が肌に浸透しやすくなり、より深いレベルで効果を与えられるようになります。
有効成分が高い濃度で含まれている
発酵させた成分には、セラミド、ペプチド、ヒアルロン酸、乳酸などの有効成分が多く含まれています。これは、J-Beautyのスキンケアに見られるような、穏やかでありながら強力な有効成分です。セラミドは天然の脂質で、肌のバリアを強化し、環境ストレスから肌を保護します。ペプチドは、アミノ酸に由来し、コラーゲンの生成を促進します。ヒアルロン酸は、透明でネバネバした保湿剤で、皮膚細胞内にその重量の1000倍以上の水分を保持します。乳酸はAHA(アルファヒドロキシ酸)の一種で、特に色素沈着やシミ、肌のくすみに効果があると言われています。また、肌のトーンを滑らかにし、毛穴を目立たなくする効果もあります。化学的な角質除去剤ですが、乳酸はマイルドなAHAなので、敏感肌の方にも適しています。
肌のマイクロバイオームのバランスを整える
J-Beautyの発酵スキンケアを語る上で、プロバイオティクスの話は欠かせません。バクテリアというと細菌のイメージが強いですが、肌にも腸内と同じように有益なバクテリアと有害なバクテリアが存在しています。この環境はマイクロバイオームと呼ばれており、肌のマイクロバイオームのバランスが崩れると、善玉菌が死滅し、悪玉菌が優勢になり、肌はニキビやあらゆる種類の炎症を起こしやすくなるのです。発酵素材は、肌の善玉菌のレベルを上げ、マイクロバイオームのバランスを整えます。マイクロバイオームが調和していれば、肌は天然の保湿剤をよく分泌し、傷を癒し、肌のバリアを強化し、また、湿疹や皮膚炎などの炎症を和らげることができます。
要約すると、J-Beautyの発酵食品は、天然の力を発揮するだけでなく、肌が本来持っている自己治癒力や栄養補給能力を取り戻す手助けをしてくれるものなのです。
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