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フェイスブック、インスタグラムやユーチューブに比べ、日本ではあまり馴染みのないSNSプラットフォーム「LinkedIn」(リンクトイン)。アメリカのBtoB企業がSNSマーケティングをする際に一番利用しているのが、このLinkedInだと言われています。
1)BtoB向けのSNSプラットフォーム、LinkedInの特徴とは?
アメリカで2003年に誕生したLinkedInは、現在アメリカ国内で1.7億人ものユーザーを持っており、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブに並ぶ人気のSNSプラットフォームになっています[i]。フェイスブックと仕組みは似ているLinkedInですが、他のSNSプラットフォームと最も異なる特徴は、LinkedInが「ビジネスでプロフェッショナルと繋がる」ことを目的とした、ビジネスに特化したSNSプラットフォームだということです。
そのため、ユーザーのプロフィールはまるで履歴書のようになっており、勤務先や役職、学歴や特技などが見られます。そして、企業のプロフィールには経営理念や企業理念、自分たちの商品やサービスについてなど、詳しく書くほど良いと言われています。
また、LinkedInは就職活動の場としても使われており、プラットフォーム上で求人を出したり、その求人に応募したりすることが可能です。そのため、アメリカでは、就職活動中の大学4年生が必ず持っておくべきSNSプラットフォームとしても知られています。
2)BtoB企業のSNSマーケティングでLinkedInを勧める理由。
ビジネスに特化しているSNSプラットフォームということもあり、LinkedInは世界で5千万以上の企業でマーケティングに利用されています[ii]。とくに、LinkedInがBtoB企業にとって最適の場である理由の一つとして、特有のデモグラフィックが挙げられます。
まず、ユーザーの平均年齢は他のSNSプラットフォームと比べても高く、46歳から55歳のユーザーが一番多いと言われています[iii]。また、ユーザーの半数以上が大学卒業者ということもあり、多くのLinkedInのユーザーは、ニュースやマーケットリサーチなど、自分の知識やスキルを高めてくれるコンテンツを好みます[iv]。
そのため、フェイスブックやインスタグラムなどのターゲット層にはあまり興味が持たれないような専門的なコンテンツが、逆にLinkedInユーザーのニーズには合っている場合が多く、BtoB企業は自分たちの専門性を最大限にアピールすることができるのです。
3)ターゲティング精度が高い! LinkedInのBtoB広告にも注目。
BtoB企業のマーケティングにLinkedInを活用するべき理由のもう一つとして、広告があげられます。LinkedIn内の広告は、デモグラフィックのほかにも、ユーザーの会社の規模、業種、役職や、職歴経験などといった、広告がリーチしてほしいユーザーのターゲティングを細かく指定することができます。
そして、自分たちの商品やサービスが、アメリカでどういった業種や役職から興味、関心を持たれるかなど、自社が掲出した広告の結果を分析することで、自社のターゲット層を定めることも可能となるのです。
4)まとめ
BtoB企業にSNSマーケティングが本当に必要なのか? そのように考え、利用を検討中の企業がまだ多いかもしれません。ただ、アメリカでは55%のBtoBバイヤーがSNSで取引先の情報を探しているというデータも出ているほど、BtoB企業でもSNSマーケティングが重要視されてきています[v]。
LinkedInは、米国進出を果たしたが、未だSNSマーケティングに踏み込めないBtoB企業にとっての最適なファーストステップになるに違いありません。
参照元:
[i] Social media demographics to inform your brand’s strategy in 2021
[ii]How to Use LinkedIn for Business: A Step-by-Step Guide for Marketers
[iii] ibid
[iv] ibid
[v]15 eye-opening B2B social media statistics
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